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羽田健太郎の死 [追悼]

 愛すれどTigers「ライオンズに連勝もファイターズに完敗」を新規更新しました。

 音楽家、羽田健太郎さんの訃報に接する。享年58。死因は肝細胞ガン。
 羽田健太郎という名を初めて知ったのは、高校生のころやった。アニメ「宝島」の主題化がオープニング、エンディングともすごくよくて、お年玉をもらうとレコード店でシングルレコードを買い求めた。その作曲が羽田さんやった。BGMもかっこよかった。
 大人になって、「ジョージ・ガーシュウィン、トリプルピアノ」というCDを買うた。前田憲男さんと佐藤允彦さんと羽田さんが3台のピアノで技巧と遊び心の限りを尽くして演奏したガーシュウィン・アルバムで、これは私の愛聴盤として今もしばしばパソコンで聴きながら日記を書いたりしている。おしゃれで粋でとても気持ちのいいガーシュウィン。そしてCDショップでガーシュウィンのアルバムを物色していたときに見つけたのが、羽田さんの弾き振りの「ラプソディー・イン・ブルー」やった。「ラプソディ・イン・ブルー」ならばバーンスタインとコロムビア響のCDをまず第一に推すけれど、羽田盤もおしゃれでかっこいい。すぐに気に入った。
 映画、ドラマ、アニメの音楽を作曲するかと思えば、「題名のない音楽会」の司会をし、クラシックからジャズ、ポップスにまで通暁する博学ぶりを示す。そしてピアニストとしてもすばらしい感性の持ち主とくると、こういう人はめったに出てくるものやない。それがためにテレビでは何でも屋的に軽く扱われてしまうきらいがなきにしもあらずやったけれど、羽田さんの出ている番組を見たら、そういう扱いも自分自身で楽しんでやっているように見えたのはすごかった。
 あまりにも早過ぎるやないか。こういう人材は得がたいだけに(続くのは宮川彬良さんくらいか?)、もったいないとしかいいようがない。
 謹んで哀悼の意を表します。


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