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盲目の剣客 [テレビ全般]

 読書感想文「手塚治虫とボク」(うしおそうじ)を新規更新しました。

 朝から録画して見てなんだアニメをばかすか見ていたけれど、朝からずっと眠かった。そやけれど、「隠密剣士」に天津敏がゲスト出演してるのを見たときはあまりのかっこよさに目が覚めたけど。あ、天津敏知りませんか。そういう人は東映全盛期の時代劇映画か「仮面の忍者赤影」のDVDを見て下さい。
 天津敏は盲目の浪人という設定で、かわいらしい娘をつれて蝦夷地まで流れてきた。隠密剣士秋草を敵と狙う悪徳商人がその盲目の剣客を用心棒として雇うのですね。しかも、秋草を斬れと依頼する。ところが、天津敏は秋草をその標的とは知らぬままに親交を結んでしまい、とても斬ることができない。悪徳商人は娘を人質にしてまでも秋草を斬らせようとする……。
 天津敏が画面に現れるだけで空気が引き締まるのですな。さすが東映映画屈指の悪役として現在も語り継がれる役者です。迫力が違う。そしてかっこいい。ほんまに目が覚めましたよ。
 ところで、この回の「隠密剣士」の副題が「盲目の剣客」。ふりがなは「めしいのけんきゃく」となっていた。番組の中で、「MEKURA」と言うてるらしいセリフには音声加工処理がなされていたけれど、「めしい」はまぬがれていた。これはおそらく「MEKURA」は蔑称として使われることがあったのに対して、「めしい」はそうでもなかったからなんやろうと思われる。1980年代の映画「火の鳥」(市川崑監督)でも、ヒミコに目をつぶされたスサノオが「めしいとなっても……」と言うていたから、どうやら言葉狩りの魔の手からは逃れられたらしい。
 というわけで、一話見るたびに「隠密剣士」はいろんなことを考えさせてくれる。週末、時間のあるときにじっくり楽しめる。あらためて再放送してくれたKBS京都テレビには感謝したい。


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