福祉で儲けようとする輩 [時事ネタ]
コムスンに関わる一連の事件(くわしくはここ)なんやけれども、結局なにがいかんかというと、福祉も自由化して「小さな政府」にするというようなふざけた政策をとったということに尽きるんやないかと思う。介護やの介助やのは重労働である上に、何か利益を生むという性質のものやないことくらい、現場をしらなんでも想像できるやろうし、受益者負担やとかいうてサービス使用料を要求したところで、そんな介護サービスが必要な人たちの多くはすでに収入を得る手段がなくなってしもうていて金なんぞ払いきれんこともちょっと想像したらわかるやろう。
私は教師ではあるけれど、福祉の現場を近くでよく見せてもらえる立場にあるから、福祉関係の仕事で利益を得ようなんちゅう発想を持った人が出てくること自体理解の範疇を超えてしまうようなことなんやけれど。
利益が出にくいから民間に任せられんようなことをやるのが行政の役割でしょう。それやのに構造改革やとかいうてそういう役割まで民間に丸投げしようとするから、砂糖にたかる蟻のようにグッドウィル折口氏のような輩が手を出して、もうからんとなると人件費やサービスの質を削るというようなむちゃくちゃをやってなんとか利益を出そうとするんやないか。
コムスンをまるごとワタミの社長が買おうとしているけれど、渡辺社長は教育再生会議の委員として「これまで教育現場だけが競争原理とかけ離れていた」などというどひゃーな発言をしている人だけに、コムスンを手に入れて何をしようとしているか不安になる。
福祉は行政の仕事、民間企業の競争原理とは別枠のもの。金儲けとは別次元で福祉の現場を支えている人たちを多数見てきている。しんぞう君、君の目には映らんのやろうけれど。