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朝日ソノラマ閉店 [SF]

 読書感想文「近江から日本史を読み直す」(今谷明)を新規更新しました。

 なんということでしょう。朝日ソノラマが閉店するやなんて。
 幼少のころは朝日ソノラマの「ソノシート」で「鉄腕アトム」などに親しみ、小学校に上がり「八十日間世界一周」などの面白い小説をリライトしたものに親しみ、中学校時代は「ソノラマ文庫」で「暁はただ銀色」「地底怪生物マントラ」などなど多数のジュヴナイルSFを読み漁り、高校以降は「クラッシャージョウ」「キマイラ・吼」などなどヤングアダルト・ノベルのさきがけとなる作品をしっかりたっぷり提供してもらい、その後も優れた作家を数多くデビューさせてくれた。さらには「ファンタスティック・コレクション」などのムックは徳間書店の「ロマンアルバム」と競うように「おたく」と呼ばれ始めた我々を泥沼に……いや深みにひきずりこ……いやいや専門知識を知りたいという欲求を満たしてくれ、「マンガ少年」「リュウ」「ネムキ」といったコミック誌からは「火の鳥」の復活をはじめとして数多くの名作を生み出してくれた。
 その朝日ソノラマが閉店するやなんて。
 今後は出版権は朝日新聞社が持ち、今後も継続して出版物は発行されるようやけれど、たとえば「キマイラ」の最新刊が「朝日文庫」の装丁で出たりすることになるんかしら。それは嫌や。朝日ソノラマには朝日ソノラマらしい独特のカラーというか匂いというか、そういうものがあって、それは私の血肉の一部となって存在するもんなんやから。
 いやまさか、そんなにひどいことになっていたとは。ソノラマでしか読めない作家さんや漫画家さんの新しい作品はどうなるの。まさか編集部まるごと朝日新聞社に異動して朝日新聞発行の「ネムキ」なんてものが出たりするのか。もう少し情報が出揃うまで静観するしかないのやろうけれど、今はただ寂しさを噛みしめるしかないんやなあ。
 朝日ソノラマのみなさん、今まで私たちを楽しませてくれて、ありがとうございました。


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