リモコン騒動 [日常生活]
朝食をとりながら例によってHDDレコーダーに録画した番組を見たりしていた。出かける直前、リモコンで操作しても画面がその操作にこたえようとしない。テレビのスイッチも反応せんからどうやらリモコンが本格的にいかれたらしい。
我が家はこの悪魔の機械に頭の先から尻小玉まで毒されているから、リモコンの故障は精神的に大打撃である。私は仕事に行かんならんので、妻に販売店やメーカーに電話をかけてもろうてなんとか新しいリモコンを今日中に入手でけへんか手を尽くしてもらう。たびたび携帯のメールに妻からの報告が入ってくる。メーカーの子会社に在庫があるかも知れず、それは私が帰りに寄り道できる範囲のところやったので、在庫状況がわかるまで仕事に打ち込む。
メールが来た。取り寄せで1週間待たんならんのやて。うわあああ、そんなことをしたら予約録画は自動的にやってくれるから、見られへんぶんハードディスクの容量を圧迫するやないか。
妻はもともと実家に顔を見せに行く予定になっていたんで、そっちを優先してもらうことにする。
帰り道、あることを思い出した。2日前にやはりリモコンの操作に本体が反応せんようになったときに、アルカリ乾電池を入れ替えたら動いた。電池を入れ替えたばっかりなんで、電池切れとか電圧が落ちて使えんようになったとかいう発想は頭になかった。ダメモトで電池入れ替えを検討することにしよう。ただ、同じアルカリ乾電池よりも、もっと出力の大きくなりそうな電池のほうがええな。
というわけで、駅前のコンビニによってオキシライド電池を購入する。私はこの電池をデジカメ用によく使うていたんで、アルカリ乾電池よりもようもつことは経験済み。どうせ動かんのやったら、何でもええからやってみよう。帰宅してすぐ電池を入れ替え、リモコンのスイッチを押した。本体ガイドランプの色がかわり、HDを読み込むコリコリという音がする。
やった! 動いた!
とはいえこのリモコン購入時からずっと使いたおしている代物なんで、いつまた同じことが起こるかわからん。メーカーに発注したさらのリモコンは予備として引き取ったほうがよかろう。
というわけで、野球中継終了後はこれまで録っただけで見てなんだ映画をひたすら見る。HDの容量がこれ以上圧迫されんように、であります。
しかしまあ、私はこの悪魔の機械にかなり依存しているらしい。HDDレコーダーの奴隷になって3年がたつ。主人不在となると、奴隷は生きるすべがなくなるのじゃ。うーむ、ここまで依存しているとはなあ。そうかて、電池を入れ替えたあとで本体が立ち上がったとき、私はほんまに泣きそうなくらい嬉しかったもんなあ。まいったなあ。