総裁選の街頭演説

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　自民党の総裁選挙に立候補したまんが太郎さんと福田息子さんが街頭演説をしたとかいうようなことが新聞にでかでかと載っていた。まんが太郎さんは秋葉原と渋谷でやって、秋葉原では「オタク」諸君の熱烈な支持をもらっていたらしいけど、それがどやねんな。
　秋葉原で太郎さんに拍手を送った若者たちはみんな自民党員で、しかも国会議員なんかい。今回の選挙はあくまで自民党の総裁を選ぶ選挙で、その選挙権は自民党所属の国会議員と県連の代表者にしかない。そんな選挙で街頭演説をするというのも不可思議な話ではあるし、「秋葉原の若者に支持されたから太郎さんに投票しよう！」なんてことを思う国会議員がいてるんかいな。
　自民党と公明党が衆議院の多数党として政権を握り、自民党の総裁が国会の首相指名投票で首相に選出されることになるわけやから、総裁選挙の動向が大きく報道されるのは当然やと、私も思う。そやけど、一政党の総裁選挙で選挙権を持たん人らに対して街頭演説するという不可思議な行為を無批判に垂れ流す報道には、なんか視聴者を誤った方向に導く怖さがあると思うんやけどね。