日本SF大賞に最相葉月さん [SF]
日本SF大賞が最相葉月さんの「星新一 一〇〇一話をつくった人」に決定した。ノンフィクションの受賞は久しぶりやないか。授賞式までには読んでおかねばならんな。授賞式の会場にはまたこれまでとは違う毛色の方たちが集まるに違いない。私は最相さんの熱心な読者とはいえんけれど、以前読んだマイナースポーツに関するルポはとてもおもしろかった。未知のものへの好奇心と、新たに知るということに対する喜びというか興奮というか、そういうものに満ちあふれた方やないかという印象がある。
ふと思うのは、戦後日本SF史というものは、まだきちんとした形でまとめられてないんやなあ、ということ。最相さんの成果も踏まえつつ、「未踏の時代」(福島正実)や「あなたもSF作家になれるわけではない」(豊田有恒)などなど先人の残した回顧録なども参考にしつつ、第一世代の方たちがまだお元気なうちに証言をまとめて……。莫大な労力と時間が要りそうやなあ。一人で書かんでもええから、何人かで手分けしてでも書いてもらいたい。
私ですか。兼業の零細ものかきの手にはあまる仕事ですわ。調べものだけで10年以上かかりそうな気がする。
なにはともあれ、最相さん、おめでとうございました。
明日は「たちよみの会」の例会です。歳末でお忙しいとは思いますが、ご参加のほど、よろしくお願いします。