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「相撲」と「大相撲」と朝青龍 [大相撲]

 本日、年賀状を無事投函。これでたいていのところは元日につくはずや。よしよし。
 ところで朝青龍という力士は自分が置かれた立場についてまったくわかっとらんかったのですね。「子どもと約束したから正月はモンゴルに帰国したい」ですと。治療のためにモンゴルに帰ったのかて医者の進言があったから特別に許可されたんやなかったか。もっとも今回は高砂親方にちゃんとお伺いをたてて「帰るな」といわれすぐに了承しいたらしい。アサシオさん、まるで師匠みたいやねえ。師匠でしたか。
 ところで、朝青龍の謝罪会見について、相撲専門誌である「相撲」(ベースボールマガジン社)と「大相撲」(読売新聞社)では正反対の立場をとっているのがおもしろい。今月号は「大相撲」が先に発売され、そこでは記者会見の前に舌打ちしたり群がる記者を威嚇したりしたことをとりあげて「本心からの謝罪ではない」と断じている。今日発売の「相撲」にはどう書いてあるか楽しみにしていた。「相撲」は相撲協会公認の機関紙という扱いでもあるから、たいていは協会寄りの立場で記事を書く。ただ、朝青龍に関しては協会の中でも反発があるから、「相撲」誌的にはどう出るのかなと思うていたのです。
 いや、みごとに朝青龍の味方でした。マスコミのあおり方を批判し、「謝罪」について一定の評価を与え、さらには巡業で優等生ぶりを発揮したことを大きく扱うている。
 もともと「大相撲」は「八百長特集」を何年かに一度は組んでいわゆる「無気力相撲」をなくすにはどうしたらええのか、識者や読者の意見を掲載したりしているような雑誌や。「相撲」は週刊誌が「八百長」についてあれこれ書き続けてきても、一切これを黙殺したりしてきた雑誌や。
 当然「大相撲」の方がおもしろい。ただ、読み物や資料などでは「相撲」が充実している。両方読めば補完されるわけですね。
 今回はその差がはっきりと出た。さて果たしてどちらの見方が真実に近いのか。マスコミが針小棒大にとりあげるのがいかんのか。朝青龍の態度にすべてが起因するのか。
 昨日からの「モンゴルに帰りたい」発言なんかを聞くと、どうもマスコミにネタを提供しているのは朝青龍の方やないかと思う。それをスポーツ新聞があおったりするから(日刊スポーツ大阪版では一面やった。スポーツニッポンは「朝青龍にタイガースのジャンパーを贈ったのは実は岡田監督だった」というどうでもいいネタが一面やったんやけれど)よけいに騒ぎが大きくなる。
 「大相撲」は新聞社発行だけにジャーナリズム的な誌面となり、「相撲」はスポーツ専門の出版社なんで主催者や選手(相撲の場合は力士)の味方という誌面作りになるんやろうな。そのどちらも欠けてはならんもんやと思うし、双方この調子で来月号(初場所の結果を報じる)もたのんまっせ。


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