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どこが「ねじれ」? [時事ネタ]

 読書感想文「お笑い通」(今村荘三)を新規更新しました。

 今ごろなにをいうかと思われるのを承知で、常々思うていることを書いておく。
 衆議院では自民党と公明党が三分の二以上の議席を占めている。
 参議院では民主党が過半数の議席を占めている。
 つまり、2つの議院で多数派が違うわけですね。で、新聞などのメディアではこれを「ねじれ」と呼び、異常な状態として問題視している。
 これが私にはわからんのです。どちらも選挙の結果、「民意」によってそうなったわけでしょう。つまり、選挙が行われた時期に、衆議院では小泉連立内閣の支持者が多くて自民党と公明党が大勝した。それに対し参議院では安倍連立内閣に対する批判票が多くて民主党が勝った。どちらもその時の有権者によってそうなったわけです。つまり、新聞などマスメディアが「ねじれ」と呼ぶ異常事態は、国民の意志でそうなっているわけなんですね。
 日本は民主主義なんやから、「民意」によって政治状況は変わる。国民はなんでもかんでも強行採決で法律を通してしまう安倍内閣と自民党と公明党のやり方ではあかんから歯止めをかけさせるために参議院では民主党を勝たせたと解釈することも可能なわけです。
 それを「ねじれ」などと呼んで「ねじれ解消」が必要やから自民と民主が連立せんならんとかいうのは明らかに「民意」を否定しているんやないですか、と思うわけですね。
 衆参両院は両方とも政権与党の議員が多数派やないとあかんという法律はないわけですよ。憲法にもそんなことは一言も書いてへん。つまり「ねじれ」というのは「衆参両院は両方とも政権与党の議員が多数派やないとあかん」という前提での文言なわけですね。その前提は誰が決めたんか、と思うんだ。
 というわけで、マスメディアが「ねじれ」なる否定的な言葉で現在の国会のことを呼ぶのが非常に気になる。確かに国会の審議はスピーディーに行われなくなったかもしれんけれど、それもまた「民意」によってそうなったわけですやん。マスメディアが民主主義を否定するようなスタンスでええんかと、そこまでいうと言い過ぎかもしれんけれど、そんなふうに私は感じているという、まあそういうことです。


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