運動家の落とし穴 [教育]
今日は私の勤務している学校のある地域の団体が主催する「障害児教育フォーラム」に行った。講師は元小学校の先生で、地域の小中学校に障害児を通わせる運動をやってきた方。
運動についてはベテランらしいけれど、この方の養護学校批判はなんか的外れという感じで、実は養護学校については何も知らんのと違うかという気がした。レジュメのプロフィールを見ると養護学校の勤務経験はないらしい。やっぱりね。
批判をするならその相手のことをもっとしっかり知っておいてほしいなあ、とか、その程度の批判やと養護学校の教員にやったら軽く論破されるぞ、てなことを思いながら聞いていた。
私は9年間養護学校に勤務し、しかも新しい学校の創立やとか、めったにでけん経験もさせてもろうた。知的障害の養護学校については、どこを批判すべきかある程度わかっている。それ以外の盲学校や聾学校となるとわからんことの方が多いけれど。
運動家をやってきた先生の陥りやすい落とし穴かなあ。自分の立場を絶対的に肯定してへんと運動はでけん。そやから敵対者(と自分が思うている)への批判も自分の信念と違うというただその一点を根拠に批判してしまう。冷静さを失うているというか客観視でけんようになるというか。
批判するというのは簡単なように見えて難しいものやなあと改めて実感したのでありました。