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おばあちゃんは叱らない [日常生活]

 今日も所用で京都へ。毎日毎日京都に行っておるな。交通費だけでもバカにならん。
 京都から大阪梅田に向う阪急電車の特急の車両でのこと。私は4人がけの席に見知らぬ人たちと相席という形ですわり、本を読んでいた。高槻市駅あたりやったと思うけれど、小学校低学年くらいの男の子が通路を挟んだ反対側の席にやってきて「3人座れるよ」と言うた。
 やってきたのは子どものおばあちゃんという年格好の女性と、幼稚園くらいの女の子。「あんたそっちにすわるか?」と、女性は女の子にきく。
 ふと、嫌な予感がした。たいていは「すわり」と命令形で言うやろうに。
 女の子は「私こっち」と、女性に指示されたのとは違う席に座った。そして、たぶんお兄ちゃんやろうと思われる最初に席をとった男の子にいきなり言うた。
「ちんげやろう」。
 なんやこの子、意味わかって言うてるんかいな。おばあちゃん、注意してや。
「ちんげやろう、こらぼけ」。
 女の子はそう続けると、お兄ちゃんに手を出し、つかもうとしたりつつこうとしたりする。
 うるさいし、聞いていて不快この上ない。おばあちゃん、注意してや。
 あかん。困ったような顔をして黙ってるだけや。下手に怒ると家に帰ったら子どもが母親に「おばあちゃんに怒られた」とか言うのかな。で、母親は言うんや。「お母さん、困ります」とかね。
 私は本を読んでいたんやけれど、あまりに品がないのとうるさいのとで思わずその女の子をにらみつけた。女の子はヒゲオヤジがにらみつけていることなんか気がつかん様子や。気がついたのはおばあちゃんやった。そこで初めて遠慮がちに「これ、静かに」とだけ言うて女の子の手を押さえた。どうせ言うこときかんのやろうと思うていたら、なんとおとなしくなったやないか。
 叱られることを前提に騒いでたんか、この子は。
 そのあと、疲れていた私は本を閉じて眠ってしもうたんで、この3人がどこで降りたかも知らんけれど、目がさめなんだということはそれなりに静かにしてたのかな。
 おばあちゃん、最初から叱ってよ。私もできたら電車の中で人をにらむようなことはしたくないよ。ほんまに。

 おお、日記をブログ化して2年目に突入ですね。早いもんですなあ。ブログになってからお越しのみなさま、今後もよろしくお願いします。

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