石の上にも五年半 [大相撲]
琴光喜が朝青龍に勝った。
先場所まで28連敗。1年6場所で単純計算して4年半。実際はどちらかが休場して顔を合わさん場所もあった。前回勝ったのが2002(平成14)年秋場所やったというから、5年半も琴光喜は朝青龍に勝たれなんだということになる。
その2002年秋場所はどんな場所やったかというと、朝青龍が新大関やった場所なんですね。毎場所感想を書きためて10年以上も続けてると、ちゃんとその場所の様子がわかる。自画自賛もたいがいにしなさいとはいわんといてね。ほんまに自分でも感心してるんやから。
この場所は怪我をおして出場した横綱貴乃花が横綱武蔵丸と横綱同士の優勝決戦をしてますね。わっ、魁皇と千代大海は大関で相撲をとっているぞ。うーむ、だてに11回も角番をしてへんな。大関は武双山(現藤島親方)と新大関の朝青龍。この場所琴光喜は敢闘賞か。貴闘力と寺尾がこの場所限りで引退してるね。その寺尾の弟子の豊真将が幕内で相撲をとってたりする。貴乃花親方は審判部副部長となって、土俵下で目を光らせている。以下に5年半が長い年月かということを実感してしまうなあ。
琴光喜は「どうやったら勝てるのか忘れてしまった」と支度部屋で話していたこともあった。そら毎場所毎場所負けていたら、勝つ相撲のイメージが頭に浮かぶのは難しかったやろうなあ。なんぼシミュレートしても結局負けてしもうたりしてたんやろうなあ。やっとのことで大関に昇進し、それでも負け続けたのは屈辱やったやろうなあ。
辛抱して続けてたらええこともあるよ。悪いことばかりそうそう続くもんやないよ。とにかく投げ出さんとあきらめんと続けなあかんのよ。琴光喜は勝ったあと、笑顔を見せるでもなくガッツポーズをするでもなく、ただ淡々と勝ち名乗りを受けていた。その心中に去来するものはなんやったか。本人にしかわからん感情なんと違うかな。
なんかわざと大層に書いてるように思う人がいてるかもしれんけれど、5年半28回連続で負け続けてきた相手に勝ったんやで。ほんまにすごいことやねんで。
大関おめでとう。勝ち越しまであと少し。この勝利はそういう意味でも大きいもんになったね。
先場所まで28連敗。1年6場所で単純計算して4年半。実際はどちらかが休場して顔を合わさん場所もあった。前回勝ったのが2002(平成14)年秋場所やったというから、5年半も琴光喜は朝青龍に勝たれなんだということになる。
その2002年秋場所はどんな場所やったかというと、朝青龍が新大関やった場所なんですね。毎場所感想を書きためて10年以上も続けてると、ちゃんとその場所の様子がわかる。自画自賛もたいがいにしなさいとはいわんといてね。ほんまに自分でも感心してるんやから。
この場所は怪我をおして出場した横綱貴乃花が横綱武蔵丸と横綱同士の優勝決戦をしてますね。わっ、魁皇と千代大海は大関で相撲をとっているぞ。うーむ、だてに11回も角番をしてへんな。大関は武双山(現藤島親方)と新大関の朝青龍。この場所琴光喜は敢闘賞か。貴闘力と寺尾がこの場所限りで引退してるね。その寺尾の弟子の豊真将が幕内で相撲をとってたりする。貴乃花親方は審判部副部長となって、土俵下で目を光らせている。以下に5年半が長い年月かということを実感してしまうなあ。
琴光喜は「どうやったら勝てるのか忘れてしまった」と支度部屋で話していたこともあった。そら毎場所毎場所負けていたら、勝つ相撲のイメージが頭に浮かぶのは難しかったやろうなあ。なんぼシミュレートしても結局負けてしもうたりしてたんやろうなあ。やっとのことで大関に昇進し、それでも負け続けたのは屈辱やったやろうなあ。
辛抱して続けてたらええこともあるよ。悪いことばかりそうそう続くもんやないよ。とにかく投げ出さんとあきらめんと続けなあかんのよ。琴光喜は勝ったあと、笑顔を見せるでもなくガッツポーズをするでもなく、ただ淡々と勝ち名乗りを受けていた。その心中に去来するものはなんやったか。本人にしかわからん感情なんと違うかな。
なんかわざと大層に書いてるように思う人がいてるかもしれんけれど、5年半28回連続で負け続けてきた相手に勝ったんやで。ほんまにすごいことやねんで。
大関おめでとう。勝ち越しまであと少し。この勝利はそういう意味でも大きいもんになったね。