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レッドソックス偏向放送 [プロ野球]

 今日はお彼岸なんで京都まで墓参りに出かけ、帰ってから録画しておいた「阪神タイガース対ボストン・レッドソックス」のオープン戦を見る。
 バレンタイン監督が怒っていたそうやけれど、パ・リーグが開幕しているのになんでアメリカのチームの公式戦を日本に招聘してその裏にぶつけるかね読売新聞社。最近パ・リーグの人気が地域密着という形でジャイアンツの人気を奪っていっているから、あてつけみたいに全国中継ではパ・リーグを粉砕したいのかと思われてもしかたない所業。
 それはそれとして、わが阪神タイガースが、アメリカの「ワールド・シリーズ」で優勝したチームと対戦するんですから、それなりに楽しみにはしてましたのです、私。たとえジャイアンツの前座扱いでもええの。タイガースがレッドソックスに勝ったりなんかしたらめちゃ気分ええやんか。
 ところがですね、この試合、タイガースに不利なんですな。まず使用球が、日本チームが投げるのは日本のリーグの公式球。これは少し小さめで跳びやすい。アメリカのチームが使用するのは米大リーグの公式球で、そちらは少し大きめで跳びにくい。そして球場はあたりそこねが気圧で浮揚してスタンドに飛び込む(嘘じゃありゃせんほんまじゃで。去年、甲子園なら浅い外野フライという桧山の飛球がスタンドインしたときにはさすがにあきれた)東京ドーム。強打者のそろうレッドソックス打線は初回、安藤から2発で4点という派手なことをしてくれた。もっとも安藤が探りを入れにいって打たせた外野フライ2本がドーム・ホームランになったという感じではあったけれど、まあホームランはホームラン。それでも安藤はその後はなんとか抑えて意地を見せたし、リリーフも江草は点を取られたけれど久保田も藤川もレッドソックスの選手なんか屁でもないという投球を見せた。そしてわがタイガース打線は死球や単打でランナーをためて赤星や平野といった小さい打者がちょこんと野手の間を抜くヒットで点を取るというまさにかくあるべしという野球で1点差まで追い上げた。
 試合自体は面白かった。
 問題は日本テレビの中継ですわ。録画したものを編集して、レッドソックスの強さを強調するのはまあええ。いかにレッドソックスの選手がすごいかばかりまくしたてて阪神の選手のことなんかええかげんにしかとりあげへんのも、ジャイアンツ主催の試合の中継で慣れとる。日テレのアナウンサーは偏向して視聴者に啓蒙するのが中継やと教育されているんやろうからね。公平な実況を要求するなんて、肉屋で大根を注文するみたいなもんです。
 とにかく編集がおかしい。赤星がタイムリーを打ったらコマーシャル。ながながとCMをいれたら、次はレッドソックスの選手を宣伝するビデオをたっぷり見せる。やっとグランドに画面が戻り、平野がタイムリーを打ったらまたCM。そしてレッドソックスの選手の宣伝。
 私は試合の映像を見たいのよ。レッドソックスの選手がすごいのは試合の合間に打者ごとにビデオをはさんで見せたらええだけのことやんか。ええそうですよ、タイガースはしょせん前座ですよ。パ・リーグの試合は裏で勝手にやってるてなもんでしょうよ。
 そやけど、こんな放送の仕方で、話題性だけでチャンネルを合わせただけの人も野球ファンにできると思うているんやろうか。試合自体が面白い展開なんやから、それをみっちり見せたら「さすがメジャー、それに阪神もがんばってる。野球って面白いなあ」と思う人が出てくるんやないかと思うよ。
 日本テレビはいつまで「無知蒙昧な視聴者に野球の魅力を教えてやる」的な発想から抜けられんのか。あきれてなしゃあないですわ。

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