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「機動戦士ガンダム」の重圧? [テレビアニメ]

 ここんところ録画してためていた「機動戦士ガンダム00」を2週分まとめて見た。じゃんじゃかと主要人物が死んでいくのでありゃありゃと思うていたら、一昨日の放送分には字幕で「来週最終回は5時30分開始です」というのが出たやないですか。ネットでそういう情報をまめに集める方やないんで、驚いた。なんと半年2クールで終了とは。途中まで重要な役割を果たしそうな人物として出ていた少年とかお姫様とかいったいどうなるんや。
 あまり使いたくない言葉やけれど、予定より早く終了させられた、いわゆる「打ち切り」というやつですかな。確かに番組開始当初はなかなかストーリーが進まず、武力紛争をやめさせるために武力介入する謎の団体ソレスタル・ビーイングを敵と認知した国際社会が、一丸となってソレスタル・ビーイングをつぶしにかかるという大筋はあるけれど、物語を引っ張る主人公的役割の人物があまりにも多く散漫な印象はぬぐいきれなんだ。
 たとえばここに恋愛やとか肉付けをするエピソードがうまく組み込まれていたら、見てる側もそちらの展開と戦いの行方の両方をはらはらしながら見ることができたかもしれんけれど、そういうのが割りと得意な脚本家の黒田洋介さんがシリーズ構成をしているのに、国際情勢やら登場人物の秘められた過去やらを小出しにするのに追われて、「ガングレイブ」や「ハチミツとクローバー」の時みたいな人間関係のきめ細かな描写がでけてなんだという気はしてた。そうやな、「マドラックス」で大きなことをやろうとして結局隘路にはまりこんだみたいな感じになってたけれど、あれに似てるかも。つまり黒田氏の得意分野やなかったのかな、「ガンダム00」は。
 視聴率とかDVDの売り上げとか、「ガンダム」のシリーズとなるとかなり大きな期待がかかるやろうけれど、おそらくはその期待値に達することがでけなんだということなんでしょうなあ。こういうのは若い女性がマーケットの対象になるみたいやから、そこらあたりをねらった戦略を立てるべしやったんやろうけれど、そこはそれ「機動戦士ガンダム」というブランドですからね。一人の脚本家の立場だけでどうなるというものでもなかったんか。
 しかしなあ、鳴り物入りで始まっただけに、半年での撤退というのは「妖奇士(あやかしあやし)」以上にダメージが大きいかもわからんな。まあサンライズとしては4月から始まる「コードギアス 反逆のルルーシュ」の続編で挽回するということになるんやろうけれど。
 それにしても「機動戦士ガンダム」というブランドの重圧は大きかったやろうなあ。成功して当たり前というような世界やったやろうから。

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