「等価交換」と「人件費」 [日常生活]
私が大学を卒業してすぐに入った民間企業(学習塾)で、先輩の社員が嬉しそうに講義をたれたことがある。
「でな、喜多くん、収益を上げるには、支出を減らすことも大事なわけや。でな、支出の中で一番大きいのはなんやと思う? それはな、人件費やねん。人件費を抑えることで、会社の収益は上がるねん」
私は腹の中で「この人はあほと違うか」と思いながら聞いていた。人件費を抑えるということは、安月給でこき使うということでしょう。年季の入った講師の先生には当然高額の報酬を出したりしているけれど、その先生のおかげで塾生が集まれば、いくら人件費が高くても費用対効果は上がり収益は増えるんと違うんかいな。
漫画「鋼の錬金術師」は「等価交換」という概念をうまく使うていたけれど、人件費もまた同じ。報酬を減らすということは、相手の仕事の値打ちが下がったということを数字で示すわけで、そこに相手を納得させるだけの理由がないとあかんと思う。
会社が赤字やから人件費を削って収益を上げるという手は、一度くらいやったらカンフル剤にもなるかもしれんけれど、そう簡単に使う手やないと思うし、口にしてもあかんと思う。いうたら、「死んだ人間を生き返らせる錬金術」に近いものがあると思う。その前に、収入を増やす努力をどれだけ経営者がしているか、これを考えて実行してからやないとあかんはずですわ。
バルタン星人にはそういう人の心はわからんやろうな。宇宙人やから。
明日3月20日(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加をお待ちしています。
「でな、喜多くん、収益を上げるには、支出を減らすことも大事なわけや。でな、支出の中で一番大きいのはなんやと思う? それはな、人件費やねん。人件費を抑えることで、会社の収益は上がるねん」
私は腹の中で「この人はあほと違うか」と思いながら聞いていた。人件費を抑えるということは、安月給でこき使うということでしょう。年季の入った講師の先生には当然高額の報酬を出したりしているけれど、その先生のおかげで塾生が集まれば、いくら人件費が高くても費用対効果は上がり収益は増えるんと違うんかいな。
漫画「鋼の錬金術師」は「等価交換」という概念をうまく使うていたけれど、人件費もまた同じ。報酬を減らすということは、相手の仕事の値打ちが下がったということを数字で示すわけで、そこに相手を納得させるだけの理由がないとあかんと思う。
会社が赤字やから人件費を削って収益を上げるという手は、一度くらいやったらカンフル剤にもなるかもしれんけれど、そう簡単に使う手やないと思うし、口にしてもあかんと思う。いうたら、「死んだ人間を生き返らせる錬金術」に近いものがあると思う。その前に、収入を増やす努力をどれだけ経営者がしているか、これを考えて実行してからやないとあかんはずですわ。
バルタン星人にはそういう人の心はわからんやろうな。宇宙人やから。
明日3月20日(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加をお待ちしています。