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拍手フライング [音楽]

 今日は勤務校で「芸術鑑賞会」があった。吹田メイシアターを借り切り、大阪センチュリー交響楽団の演奏を聴く。例年はザ・シンフォニーホールを借りて本格的な演奏会の雰囲気を生徒に感じ取らせるのであるけれど、今年は諸般の都合で多目的ホールとなったのが残念。
 スクールコンサートやから、楽器の説明などをはさみながら短いポピュラーな曲を聴かせるという構成ですね。もっとも、今回の指揮者の橘さんはかなり気合の入った選曲で、例えば「カルメン」でも「ハバネラ」や「闘牛士の歌」みたいなポピュラーなところではなく「竜騎士」を選んだりしているところがなかなか憎い。
 プログラムの締めは「はげ山の一夜」。これがなかなか聴かせてくれた。スクールコンサートとは思われん、指揮者の思いのこもった解釈で、間の取り方や緩急のつけ方などとてもユニーク。気鋭の指揮者らしさが出ていてとてもよかった。これだけ気合の入った演奏を聴かされたら、クラシックに関心がない生徒でも、思わず引き込まれた者もいたやろうと思う。
 ところで、最初のプログラムの「スラブ舞曲」が終わった時、つい癖で曲が終わると同時にすかさず拍手をしてしもうた。これは「ブラボー屋」よけになるべく早く拍手をして間の抜けたかけ声をかき消そうという感じの拍手ですね。
 スクールコンサートでした。「ブラボー屋」なんていません。私が拍手を始めてからしばらくして全体が拍手に包まれた。局の余韻を味わうような間ですわ。
 思わず拍手のフライングを恥じたね。私の拍手には邪心がこもっとる。曲が終わったことをしっかりと確かめてから心のこもった拍手をするという、いわば基本的な姿勢を忘れたらあかんな。
 というわけで、この手のスクールコンサートには珍しく聴きごたえがあった。久しぶりにマーラーの交響曲あたりを生で聴きたくなってきたぞ。

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