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被災地の知事 [1月17日の記憶]

 いくら腹に持っていても口に出したらいかんという言葉というのはあるよなあ。「関東大震災が起こったら(関西経済にとって)大チャンスだ」というのを、それも被災地の知事が言うと問題になるのは当たり前ですよね。
 ただ、この「失言」は「ここでこういう発言をしたらマスコミに取り上げられて話題になり、非難も浴びるが称賛の声もあがるだろう」みたいな、計算のうえの発言という印象を受けないという点において、そしてまた震災の被害から立ち直るための労苦みたいなものとその間に経済の中枢を完全に握ってしもうた東京に対する屈折した思いが透けて見えるという点において、生々しい本音という感じがする。
 それに対し「僕が言うのもなんだが、不適切だ」とコメントした隣の知事の胸中に「マスコミはもっとうまく使えよばーか、これだから素人は。けっ」という気持ちがこめられたりなんかしているということは、たぶんないと思いたいですね。

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