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君に、胸キュン [音楽]

 深夜アニメの「まりあ†ほりっく」のエンディングテーマは、かのYMOが唯一歌入りで発売したシングル(のはずですが、間違うてたらごめん)、「君に、胸キュン」の出演声優さんたち(真田アサミ、小林ゆう、井上麻里奈)によるカバー・バージョンであります。
 確かこの曲はYMOのおじさんたちがわざとアイドルソングみたいなのを作って自分らで歌うという趣向やったと記憶している。おじさんの声やとなんか違和感が生じる、それをわざと楽しむというような。
 で、30年の時をこえて女性たちによって正しくアイドルソングらしくよみがえったと、そういうわけでありますね。これが全盛時の“ピコピコ・サウンド”を意識したアレンジになっているのが嬉しい。そして、正しいアイドルソングやったということが今回のカバーバージョンで証明されたのですなあ。おじさんたちの何やら気持ち悪い感触を残す歌声に隠されていた曲そのもののコンセプトが素直に表現されている感じがする。
 以前「アベノ橋魔法商店街」というアニメのエンディングで林原めぐみが中山千夏の「あなたの心に」をカバーした時も「ええ感じやん」と思うたもんですが、今回のはまた一味違う感慨を覚えるね。「あなたの心に」の場合は小さい時によく聞いた知ってる歌という程度の認識やったんやけれど、「君に、胸キュン」は高校時代に「ソリッド・ステイト・サバイバー」「ライディーン」などなどYMOのサウンドにハマッていた時期があったりするということで、こういう形でよみがえると文字通り「胸キュン」ものなわけです。
 それにしても、なんで今「君に、胸キュン」なのか。製作者が私たちと同世代で、アニメ製作にあたって「このアニメにはこの曲を使いたい!」という思い入れみたいなのがあったのかな。
 ところで、これをカバーしている声優さんたちはもちろんリアルタイムでこの曲を聞いていたということはなかろうし、深夜アニメを楽しんでいる若者諸君にとってもこれはこのアニメ用のオリジナル曲やと思う人もいてるんやないか。そういう人たちにとってはこれ、どう受け止められているのかな。
 あと、「まりあ†ほりっく」に第2シーズンがあるとしたら、次のエンディングにはジューシィ・フルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」をリクエストします。「君に胸キュン」以上に「まりあ†ほりっく」には似合うと思うんやけれど。

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