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「アホぼん」と高校生 [演芸]

 「なにわ芸能」の授業で生徒たちに松竹新喜劇を見せたところ、感想ではかなり評価が高かった。もっと「古臭い」とか「わからん」とかいう感想が多いかと思うたけれど、意外にそうでもなかった。藤山寛美の「アホぼん」がただのアホやなく、純粋な人間がずばりと本当のところをまわりに言うという役回りなのがかなり印象に残ったらしい。というか、たぶんがちがちに気を遣うような(常に空気を読むことを求められたりするなど)環境にいるため、思うた事を率直に言う「アホぼん」に対して感じるところが多かったのかもしれん。まあこれはあくまで私の推測でしかないけれど。
 よう考えてみたら、今の大阪の演芸には「松竹新喜劇」的なものがないから、かえって新鮮に感じたのかもしれんな。
 さて、次は「吉本新喜劇」を見せる番。これの感想は夏休み明けの授業ということになる。どういう感想が来るか、寛美中心の「松竹」を見てから往年のギャグ役者チーム混成の「吉本新喜劇」をどう見るか。
 いやあ、いろいろと見せてみるものですねえ。10月以降、後期にはまた同じ授業を別な生徒に対してやることになるけれど、また違う感想が返ってくるのか。予測が外れることが多いだけにまたこれも楽しみでありますね。

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