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「大正野球娘。」の惜しいところ [テレビアニメ]

 この6月に始まった深夜アニメ「大正野球娘。」 は、いろいろとよく調べてあって「大正」という時代の空気を極力再現しようという意思が感じられていて好感が持てる。野球道具も手袋に綿をつめたみたいなぺらぺらのものやったりするし、着物と洋服を着た人の混ざり具合もそれらしくてよい。
 第1話で主人公の女の子が東京案内を「ジョージア・ソング」を歌うてやってたんやけれど、一部私の持っている大正時代のSPを復刻したCDと明らかに節が違うところがあったのは残念やったなあ。「ラメチャンタラギッチョンチョンデパイノパイノパイ」という一番大事なところだけに惜しい。
 何より惜しいのは、今週登場した男子野球部のユニフォームであります。当時は上等のものならネル地、あるいは木綿地を使用し、伸縮性がないのでかなりだぶだぶのものを着用していたはず。これが今のユニフォームみたいにぴっちりとスリムなんです。あと、投手の多くは腕を何回かぶるぶるふりまわしてから投げていたはずで、そこらあたりは現在の野球選手の動きを参照しているから今風の小さなワインドアップを平気でしたりする。これはまあ仕方ないのかな。
 ただ、けっこうていねいに考証しているのに、こと野球の部分でその考証が甘くなったというところがほんまに残念。もっとも、実写ドラマでこれをしたら人の体形そのものが昔と変わってるから、はるかに悲惨なものになっているやろうなあ。そういう意味ではアニメは健闘していると思うよ。

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