劇的ならぬエンターテインメント [読書全般]
翻訳古典読みも「モンテ・クリスト伯」「赤と黒」「紅はこべ」「オリバー・ツイスト」「三銃士」「分別と多感」「クリスマス・キャロル」「嵐が丘」「自負と偏見」ときて、昨日から「デイヴィッド・コパフィールド」(全5巻)に突入。いよいよ病膏肓という感じになってきた。本棚部屋から「テス」や「罪と罰」「1984年」なんかも引っ張り出してきましたからね。読書の夏じゃ。
で、気がついたこと。もともと通俗活劇として書かれたものはともかく、いわゆる「文学史上に残る傑作」なんて高校の教科書に書いてあるようなものであっても、けっこう通俗的やったり深遠な哲学なぞかけらもなかったりすることがわかった。いや、まだそこまで数を読み込んでないから当たってへんだけのことかもしれんけれど。
それでも、例えばオースティンの作品なんかなんら劇的なことが起こるわけでもないけれど、実に面白く、読み出したら止まらん。エンターテインメントとして超一級なんですねえ。読み始めたばかりの「デイヴィッド・コパフィールド」にしても、それなりに劇的に見える出来事はあるにしても、デイヴィッド少年がめまぐるしく動く自分の運命に対して恬淡としているから、盛り上がるべきところで全然盛り上がらん。そやのにそれが妙な味わいになって興味をかきたてる。さすが現在まで残っているだけのことはあるわいと感心しながら読んでいるのです。
一連の翻訳古典読みの波が引いた時、自分の書くものに何か変化があるかもしれん。そんな予感がしている。そやからというて私の書くものが文学的にはならんとは思うけどね。思い切り俗っぽいものしかよう書かんから。
8/16(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加お待ちしています。
で、気がついたこと。もともと通俗活劇として書かれたものはともかく、いわゆる「文学史上に残る傑作」なんて高校の教科書に書いてあるようなものであっても、けっこう通俗的やったり深遠な哲学なぞかけらもなかったりすることがわかった。いや、まだそこまで数を読み込んでないから当たってへんだけのことかもしれんけれど。
それでも、例えばオースティンの作品なんかなんら劇的なことが起こるわけでもないけれど、実に面白く、読み出したら止まらん。エンターテインメントとして超一級なんですねえ。読み始めたばかりの「デイヴィッド・コパフィールド」にしても、それなりに劇的に見える出来事はあるにしても、デイヴィッド少年がめまぐるしく動く自分の運命に対して恬淡としているから、盛り上がるべきところで全然盛り上がらん。そやのにそれが妙な味わいになって興味をかきたてる。さすが現在まで残っているだけのことはあるわいと感心しながら読んでいるのです。
一連の翻訳古典読みの波が引いた時、自分の書くものに何か変化があるかもしれん。そんな予感がしている。そやからというて私の書くものが文学的にはならんとは思うけどね。思い切り俗っぽいものしかよう書かんから。
8/16(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加お待ちしています。