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野村監督最後の胴上げ [プロ野球]

 クライマックス・シリーズのファイターズとイーグルスの試合をテレビで見ていたら、試合終了後に負けたイーグルスの野村克也監督が胴上げされたのには驚いた。反面、これまでの野村監督の功績を考えたらそれくらいのことをして見送ってあげてもええよねと思うた。
 印象的やったのは、ファイターズの稲葉選手や吉井コーチらスワローズ監督時代に起用して活躍した人たち、現役時代に若手捕手として野村捕手のライバルとなったファイターズ梨田監督など相手チームからも胴上げに参加していたこと。そして、敵将の胴上げを温かく拍手で迎える北海道のファイターズファン。ええもん見たなあ。
 野村監督はタイガースの監督時代は成功せなんだけど、赤星、藤本らのちの優勝に貢献する選手を発掘してドラフト指名し、新人の時から積極的に起用した。ぐじゃぐじゃ言いながらも、タイガースファンはそんなに野村監督のことを嫌うてはなかったと思うよ。もっとも、3年目も最下位に終わった時にはさすがに「監督代わらんかな」という感じにはなってたけど。逆に、「ノムさんでもあかんのやな、このチームは」と自虐的な気分になってたかもしれんな。もっとも、以前のスワローズでも今回のイーグルスでも野村野球が結実するのは4年目以降なんで、タイガースでも4年目の采配を振るうていたら結果が出ていたかもしれん。そこらあたりは仮定の話なんでしても仕方ないし、次の星野監督が2年目で優勝させたんやからね。
 「考える野球」を日本のプロ野球に根付かせた功績、とかく話題になる「ぼやき」で球界を盛り上げた功績、他チームをくびになっても再生できる選手が多くいるんやということを球界関係者に示した功績は、他の監督では成し遂げられなんだことやろうと思う。
 胴上げされて当然といえば当然なんやけど、ほんまにええ感じがしたなあ。
 野村さん、お疲れ様でした。

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