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小学六年生・五年生休刊 [読書全般]

 文化祭は予定通り実施されることになり一安心。とはいえ診断がまだ出てへんインフルエンザと思われる欠席者が何人かいてるので、2日間の予定が1日になるかもしれん。体育館に集まっての開会式もなし。1年生はこれが初めての文化祭だけに、中途半端な形のものしか経験でけへんのはかわいそうやけれど、インフルエンザ禍の真っただ中やからやむを得んしなあ。担任としては内心複雑な思いではあります。

 驚いた。「学習雑誌『小学五年生』『小学六年生』が休刊」なんやそうです。以下、産経新聞のサイトより転載。

“小学館(東京都千代田区)は26日、学習雑誌『小学五年生』『小学六年生』を平成21年度いっぱいで休刊すると発表した。両誌は大正11年に創刊。最大発行部数は、五年生は63万5千部、六年生は46万部をともに昭和48年4月号で記録したが、最近は5万部から6万部で推移していた。
 小学館広報室は「近年の社会状況や学習環境の変化はたいへん大きく急激であり、子供たちの趣味や嗜好に多様化が進み、情報も細分化されている。(2誌が)大きな時代の変化と読者のニーズに必ずしも合致しなくなった」とコメントしている。
 休刊の2誌に代わり、22年春に学習マンガ誌『GAKUMANPLUS(仮題)』を創刊予定という”

 1973年の4月号ということは、私が小学5年生の時やんか。私らが、つまり学習雑誌最盛期の読者ということやね。確かに、掲載されている記事は面白かったし、漫画も楽しかった。円谷プロ系のヒーローは必ず一峰大二先生で、谷ゆきこ先生のスタイル画を張りつけたようなバレー漫画は定番。そしてなにより藤子不二雄先生の「ドラえもん」が(のちにテレビ化されて超人気漫画になるけれど、この時期は日本テレビでアニメ化されたものもあまり評判にならず、地味やけれどひそかに人気のある漫画というポジションやった)毎月読めたのは大きかったんやな。当時はまだコミックスも出てなんだから、ドラえもんを楽しむためには学習雑誌しかなかった。
 あ、そうか。コロコロコミックの創刊は学習雑誌の「ドラえもん独占」状態を破ったわけか。子ども漫画だけを楽しみたい層はコロコロにいったんやろうなあ。私は付録の「たんていクイズブック」やとか、「歴史漫画ブック」みたいな文庫サイズの別冊を楽しみにしていたぞ。記憶だけに頼って書いているんで間違うているかもしれんけれど、確か加納一朗先生や氷川瓏先生が書いた子ども向けの犯人当てミステリ小説が載った別冊もあったよな。ああいう付録は今は受けない時代なんかな。
 大人でも綜合月刊誌は売れずに休刊する時代なんやから、子どもの世界でもそうなんやろう。漫画やったら漫画。情報やったら情報、勉強やったら勉強とそれぞれ特化したものが子どもの世界でも支持される時代なんやろう。それでは幅広く好奇心のアンテナをはりめぐらすという習慣がつかなくなるというようにも思うんやけれど。
 最盛期に読者やった世代としてはなんか寂しいな。当時の付録のフォノシートや別冊はまだいくつか手元にあります。懐かしいというてそのフォノシートをかけて聴くことができる環境にないのが残念やけれど。

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