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勝敗を分けるもの [プロ野球]

 いまだ興奮冷めやらぬのであります。
 タイガースとジャイアンツの中継を見ていたのであります。
 衛星放送のおかげで試合開始から試合終了まで見られるのであります。
 おかげでいきなり小笠原のホームランで先制されたところやら亀井のホームランで中押しされたところやら、満塁から押し出しで6点目を取られたところまできっちりと見せられてしもうたんであります。
 あ、来るぞ、と思うたのは、絶好調の小笠原を原監督が引っ込めたときやったのです。タイガースは反撃してこないと踏んで、休める意味で中軸選手を早々と交代させたのです。タイガースをなめたのです。
 勝負は下駄をはくまでわからんといいますね。原監督は下駄をはく前に鼻緒を切ったのであります。
 ここで潮目が変わった!
 勝てる、とは思わんまでも、こんなふざけた選手起用をするチームに負けたらあかんぞと思うたのであります。
 テレビで見てる私がそう思うたんやから、現場でプレーしてる選手たちが思わんわけがないでしょう。5回まで手も足も出なんだ藤井から2本のホームランで3点差にし、あわてて交代させた久保からもブラゼルが一発かまして1点差にしたのであります。
 前半はいい当たりがことごとく野手の正面をついていたのが、間を抜けるようになった。
 勝負には「流れ」がある。原監督は主軸を試合から外すことによって、「流れ」をせき止めたんであります。
 どんなに打てなくても金本が試合に出続けているのには意味がある。
 チームの支柱はそう簡単に代えてええもんやないのです。
 ジャイアンツは唯一「流れ」を自分のものにしている松本の力で1点を加えたけれど、これとてすきっとした点の取り方やなかった。松本以外はまともに野球をしていない。ここに小笠原が試合当初と同様にでんと3番に座っていたら、「流れ」はこちらに来なかったでありましょう。
 真弓監督はリードされていても勝ちパターンのリリーフ投手をつぎこんだ。「流れ」をあちらにやらないように、であります。
 原監督は豊田という絶対的な信頼を勝ち得てない投手をマウンドに送った。ここは最初から勝ちパターンの金刃、越智を前倒しで投入してタイガースの選手にあきらめさせなあかんかったのであります。
 豊田が出てきた時、「やった」とタイガースナインは感じたんやないでしょうか。
 そしてタイガースは桜井のホームランで逆転したのであります。
 真弓監督はランナーが1人出ただけでも前倒しで球児をマウンドに送った。
 勝つんや、ということを選手たちに意識づけさせたんですな。
 勝負は、手を抜いたほうが負け。小笠原を引っ込めたことが、この試合のジャイアンツの敗因やというように思うのですね。
 それにしても6点取られたのをあっという間に1点差とし、また2点差に離されたら4点取ってひっくり返すなんて、こんな試合そうそう見られまへんで。
 てなわけで、今もまだ興奮してるのであります。

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