角を矯めて牛を殺す [プロ野球]
トップアスリートというのは微妙な身体バランスをコントロールしながらベストな状態を作れるように日々研鑚しているんやということは、運動をしない私でも何とか理解できる。
そらあなた、小学生のころから野球や相撲を見続けてきて、観察だけは長年やってるし、過去と現在の比較検討できるだけの知識の蓄積もある。
例えば今年からマリーンズでプレイしている今岡誠選手なんか、ばね指という症状に長年苦しみながらその症状とうまく付き合い首位打者や打点王のタイトルも取った。そやのにばね指の手術をした翌年から微妙なバランス感覚にゆがみが生じたか、あの天才的な打撃ができなくなった。
例えば横綱貴乃花。理想的に均整の取れた体型を維持し、下半身で相撲を取る方を完成させていた。それでも曙や武蔵丸といった大型力士に馬力で負けるからと一気に体重を増やした。そしたら絶妙なバランス感覚を失い膝を痛めて力士生命そのものまで縮めてしもうた。
で、今季のタイガース安藤投手ですわ。オフシーズンに8kgの減量をした。体のキレを取り戻したいから、というわけ。ところがその結果、球に体重を乗せることができなくなったか速球の力がガクンと落ちた。しかもスタミナ切れを起こすのか調子のよい時でもなんとか抑えられるのは5回まで。試合の途中でガクンと球威が落ちめった打ちを食らうようになった。今日の試合でいいところなく早々とマウンドを降り、明日からは二軍で調整やそうな。
角を矯めて牛を殺すというけれど、完全なものにしようとして「変化」をつけるとよかったものまで失うことがよく見られる。安藤投手が陥ったのはそんな「罠」やったのかもしれんね。ただぶくぶくと太るのはようないけれど、二軍ではまず体重を増やすことに専心して、もとの姿を取り戻してほしいものです。
そらあなた、小学生のころから野球や相撲を見続けてきて、観察だけは長年やってるし、過去と現在の比較検討できるだけの知識の蓄積もある。
例えば今年からマリーンズでプレイしている今岡誠選手なんか、ばね指という症状に長年苦しみながらその症状とうまく付き合い首位打者や打点王のタイトルも取った。そやのにばね指の手術をした翌年から微妙なバランス感覚にゆがみが生じたか、あの天才的な打撃ができなくなった。
例えば横綱貴乃花。理想的に均整の取れた体型を維持し、下半身で相撲を取る方を完成させていた。それでも曙や武蔵丸といった大型力士に馬力で負けるからと一気に体重を増やした。そしたら絶妙なバランス感覚を失い膝を痛めて力士生命そのものまで縮めてしもうた。
で、今季のタイガース安藤投手ですわ。オフシーズンに8kgの減量をした。体のキレを取り戻したいから、というわけ。ところがその結果、球に体重を乗せることができなくなったか速球の力がガクンと落ちた。しかもスタミナ切れを起こすのか調子のよい時でもなんとか抑えられるのは5回まで。試合の途中でガクンと球威が落ちめった打ちを食らうようになった。今日の試合でいいところなく早々とマウンドを降り、明日からは二軍で調整やそうな。
角を矯めて牛を殺すというけれど、完全なものにしようとして「変化」をつけるとよかったものまで失うことがよく見られる。安藤投手が陥ったのはそんな「罠」やったのかもしれんね。ただぶくぶくと太るのはようないけれど、二軍ではまず体重を増やすことに専心して、もとの姿を取り戻してほしいものです。