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宇野誠一郎の死 [追悼]

 走り梅雨というのやそうです。じとじとしてて、気圧が低い。私の鼻水やくしゃみはお医者の先生によるとこの気圧低下にも関係しているそうです。蒸し暑いのにとにかく閉口。しかも熱は下がってくれん。仕事が終わるとへろへろへろ。甲子園の野球は中止。相撲は今日もネット配信の映像で。新しい薬は鼻炎用に少しきつめのを処方してくれはったのはええけど、眠くなるから仕事中は困るね。
 で、日記を書く前にネットでニュースを読んでたら、作曲家の宇野誠一郎さんの訃報 に接する。享年84。死因は心不全。
 宇野誠一郎さんの代表作が「ひょっこりひょうたん島」の音楽やというのには異論はない。いや、「ひょっこり」だけやなく「ネコジャラ市の11人」の劇中歌にもいまだに印象に残っているものは多くあるし、「ムーミン」、「悟空の大冒険」「長靴をはいた猫」などアニメ作品の音楽はどれをとっても名曲揃いやと思う。
 本格的なミュージカルをアニメでできるということが宇野さんの音楽で証明された、といえるかもしれん。ただし、その衣鉢を継ぐ人がいたかどうか。ここらは演出家とのかねあいもあるから断言してまうのはようないと思うけれど、宇野さんほど気持ちのよい曲でアニメや人形劇を飾った方がいたか、すっと思いだせん。それぐらい宇野さんの音楽性の高さは際立っていたということなんやろう。特に井上ひさしさんの作詞したコミカルな歌に宇野さんの曲がついていたという、この二人の関係は大きかったんやないかな。
 コミカルで、リズミカルで、テンポが良くて、明るくて。あ、これ、服部良一さんにも通じるものがあるな。どちらも関西人。なにかそこらあたりポイントになりそうやね。
 私は今でも「悟空の大冒険マーチ」や「長靴をはいた猫」を口ずさみながら原チャリに乗ったりすることがちょいちょいとある。すると元気になれる。気持ちよくなれる。歌の力はすごい。そう思う。
 今のアニメでは宇野さんたちのやったようなミュージカル的なことはなかなかやるのが難しいんやないかと思う。「ひょっこりひょうたん島」みたいな永遠のスタンダード・ナンバーはそうそう生まれんやろうなあ。
 謹んで哀悼の意を表します。

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