児玉清の死

　わっ、野球が遅くまであって、それから相撲を見始めたらあほほど時間がかかってまたまた夜更かしする羽目になったやないか。ニコニコ動画で相撲をやってくれるのはありがたいけれど、リプレイがないのは辛いなあ。もう一度見ようと思うたら、仕切り直し全部見んならん。読み込みに時間がかかるのを待っている間がもどかしい。それでも明日の新聞で結果を知るというのは嫌やしなあ。
　野球中継の間、速報のテロップが入る。なんと俳優の児玉清さんの訃報 である。体調不良で「アタック２５」の司会を休養してはったのは知ってたけど、かなり悪かったんやなあ。去年放送された「ＡＢＣ６０周年記念番組」で「７０周年に向けて私もがんばります」というようなことを言うてはったのに。
　死因は胃ガン。享年７７。
　何が惜しいというて、俳優さんでこれだけの読書家というのはそうはいてなかったやろうという、そこです。知性的なナレーションなんか、声もよかったから、その声を聞くだけで番組も信頼できるというような感じがした。こういうタイプの俳優さんというのはあまりいてへんのと違うやろうか。
　俳優としても、昨年の大河ドラマの「龍馬伝」で父親役を好演してはった。商家から武家になったということをわきまえつつも、武士としての誇りを最後まで失わない品格が随所ににじみ出ていた。こういう役にはまる人もあまりいてへんように思う。
　得難い存在やっただけに、その死が惜しまれる。
　謹んで哀悼の意を表します。