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招いておいて切り捨てる [時事ネタ]

 どうにも合点がいかんのです。
 大阪府のマツイ新知事は、「辞めたいというものは引き留めない」と言うのです。確かに、自分から辞めるというんやから、好きにせいというのは理屈ではある。
 そやけど、「辞めたる」と言うてるのは、前知事が三顧の礼で招いた教育委員ですぞ。大阪の教育を向上させてほしいという依頼を受けて、それなら力を貸しましょうと、他に仕事があるのに引き受けた人たちですわ。ミスター百マス陰山委員も、小河委員も、私としてはそれほど好きになれん人たちではあるけれど、依頼された以上は大阪府の教育を向上させようという意欲を持っている人たちやと信じたい。
 維新さんが出した教育基本条例は、教育基本法に抵触するような内容のものやし、それが大阪府の教育を向上させるとは私にはとても思われん。各委員もそない思うて反対し、そんな条例を自分たちの意見もきかんと通すんやったら、自分らをなんで招いたんやという思いなんやろう。
 そやから「辞めたる」というのは言い変えたら「職を賭して反対する」ということなんやな。それを「辞めていただいて、新しく委任する委員にはかる」という新知事の姿勢には、やはり合点がいかん。「おまえらはしょせん看板や。自分らの言うことを聞かんのやったら看板を変えたらええだけのことや」ということですかな。
 前知事は、わざわざ招いたというのに委員たちをかばう姿勢も見せん。これも合点がいかん。委員たちの見識に期待して招き、称賛したのは自分やないか。
 自分たちに味方をしないものは容赦なく切り捨てる。これまでもそうやったし、これからもそうやろう。
 次に切り捨てられるのは、府民や市民やないという保証は、まあありませんな。

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