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ヤンソンスのウィンナワルツ [音楽]

 昨日は実家に帰っていたので、例年のごとく1日遅れで「ウイーンフィルのニューイヤーコンサート」を録画で聴く。
 今年の指揮者はマリス・ヤンソンス。ニューイヤーには2度目の登場。前回はやたらきちっと振っていて面白みのないウィンナワルツやった。そやから今回もあまり期待してなんだ。
 ところがですね、これがなかなかよかったのですよ。2度目ということもあってかかなりこなれた感じ。ちょっとばかしリラックスした雰囲気を感じた。演目は前回同様ニューイヤーコンサート初という曲目が多かったんやけれど、ロシア出身ということもあってシュトラウスのロシアでの演奏会で初演された曲やらチャイコフスキーのバレエ曲やらをとりまぜ、興味深いプログラムになっていた。
 特にシュトラウス一家のライバルと目された作曲家やデンマークでシュトラウスばりのワルツを作曲していた作曲家の曲をとりあげるなど、けっこうマニアックな選曲も。
 ニューイヤー恒例の指揮者の遊びは「鍛冶屋のポルカ」。指揮台の横にかなとこを置き、金づちを両手にもって指揮をする。手が滑ったら危ないがな。かなとこを叩くテンポが微妙にずれて、あとからCDで聴いたら具合悪い演奏になってると思うんやけれど、映像を見ながらやとなかなか楽しい。
 定番の最後から二番目の曲目になるワルツはヨーゼフ・シュトラウスの「うわごと」。カラヤンがお気に入りでベルリンフィルとの録音でも必ず曲目に入れていたけれど、あまりメインにすえられることのない曲。これを最後の盛り上がりにもってきたあたり、どちらかというと渋いプログラムですなあ。そこらあたりがヤンソンスらしさなのか。
 というわけで、期待してなかった分、とても得したような気分になれたええ感じのニューイヤー・コンサートでありました。

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