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つめこみ教科書の復活 [教育]

 愛すれどTigers「2012年度いよいよ開幕」を更新しました。

 やっと3月末らしい気温になってきた。春眠暁を覚えず。午睡したらなかなか起きられへん。テレビでは明日のプロ野球開幕に向けた特番をあちこちの局でやっている。
 春ですなあ。
 ところで、新聞では高校で来年の1年生から使う教科書の内容がくわしくなったと報道している。「ゆとり教育」の弊害がこれでなくなるという認識らしい。
 現場にいてる者としてはそうかなあという気がする。
 私らの世代ではまだ高校の学級数も多く大学の数が今より少なかったから、「勉強せんとついていかれへん」という意識があったと思う。そやけど、今の高校生は大学の質さえ選らばなんだら、面接だけで入学できてしまう。「勉強せんでもいける大学がある」と思うたら、必死こいて勉強するよりも高校生活をいかに楽しむかに重点が置かれても仕方ないやろう。
 問題は「ゆとり教育」の是非やなく、少子化に伴う学習への姿勢の変化にある。この10年、「ゆとり世代」の生徒たちを相手にしてきて感じるのはそこなんですな。そやから、就職希望の生徒の方がよう勉強する。そないせんと就職でけへんからです。
 実は「ゆとり教育」は競争が激化することによって「つめこみ教育」の弊害が出てきて「落ちこぼれ」が問題になったから、ただガリ勉するよりも自分で考える力を養おうというのが本来の趣旨やったはず。勉強せんでも大学に入れるようになったから低学力の大学生が問題になったはずが、おそらく政治的な理由などから「ゆとり教育」の趣旨をねじ曲げて批判するということにすり替えられたんやないかと私は思うている。
 問題は「ゆとり大学」にある。勉強せんでもええのにしんどいことをするアホはいてへん。そやからどんな低学力の大学生でも就職活動のためやったらものすごく勉強してると思うよ。
 教科書がくわしくなっても、問題は解決せんと私は思うている。それよりもよけいに勉強せん生徒が増えるだけと違うかとにらんでいる。

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