レイ・ブラッドベリの死 [追悼]
SF作家レイ・ブラッドベリさんの訃報に接する。享年91。
抒情派、という評価もあったけれど、「火星年代記」などは(翻訳の力もあったと思うけれど)かなり硬質の作品やったと思う。「華氏451」のような社会批判を主題にしたものもあったわけやし。
そやけど、ブラッドベリの名前を聞くと、例えば霧の中を悠然と泳ぐ恐竜の咆哮が浮かんできたり、死にゆくスペースマンの燃え尽きる姿に祈る少女の姿を思い浮かべたりしてしまう。
それは上っ面の抒情やなく、なにかもっと心の深いところをゆさぶるような感覚、とでもいえばええのか。
一時「品格」という言葉をタイトルにつける新書が何冊も出ていたけれど、ほんまもんの「品格」というのはブラッドベリの小説すべてに通奏低音のように流れているものやなかったかと思う。
大学時代、英語の授業のテキストにブラッドベリの短編集を選んだ先生がいてはったなあ。大学の英語の授業は概して面白くもなかったけれど、その授業だけは出席するのが楽しみやったなあ。
いろいろととりとめのないことが浮かんできてまとまらんけれど、天寿を全うしはったんやないかと思うし、ブラッドベリの小説に出会えてよかったと思う。
あと、「R is for Rocket」を「ウは宇宙船のウ」と邦訳した方のセンスは今でもすごいと思うております。ブラッドベリと直接関係ないけどね。
謹んで哀悼の意を表します。
抒情派、という評価もあったけれど、「火星年代記」などは(翻訳の力もあったと思うけれど)かなり硬質の作品やったと思う。「華氏451」のような社会批判を主題にしたものもあったわけやし。
そやけど、ブラッドベリの名前を聞くと、例えば霧の中を悠然と泳ぐ恐竜の咆哮が浮かんできたり、死にゆくスペースマンの燃え尽きる姿に祈る少女の姿を思い浮かべたりしてしまう。
それは上っ面の抒情やなく、なにかもっと心の深いところをゆさぶるような感覚、とでもいえばええのか。
一時「品格」という言葉をタイトルにつける新書が何冊も出ていたけれど、ほんまもんの「品格」というのはブラッドベリの小説すべてに通奏低音のように流れているものやなかったかと思う。
大学時代、英語の授業のテキストにブラッドベリの短編集を選んだ先生がいてはったなあ。大学の英語の授業は概して面白くもなかったけれど、その授業だけは出席するのが楽しみやったなあ。
いろいろととりとめのないことが浮かんできてまとまらんけれど、天寿を全うしはったんやないかと思うし、ブラッドベリの小説に出会えてよかったと思う。
あと、「R is for Rocket」を「ウは宇宙船のウ」と邦訳した方のセンスは今でもすごいと思うております。ブラッドベリと直接関係ないけどね。
謹んで哀悼の意を表します。