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おっさんは若者に託す [テレビ全般]

 というわけで、本日は「仮面ライダーフォーゼ」最終回。
 ここしばらくの「仮面ライダー」シリーズは必ずしも敵を絶対悪として描かないのであるけれど、さて今回はどうやったか。
 まだ見ていない人もいるかもしれんので詳述は避けるけれど、やはり理事長も絶対悪というわけやなかったとだけ書いておく。
 それはそれとして、私は別な意味で感慨深いものがあったわけですね。
 今回の「フォーゼ」は高校生が仮面ライダーに変身し、学校の友人たちが「仮面ライダー部」という部活みたいな形で彼を助けるという新機軸やった。これに対する敵は鶴見辰吾ふんする理事長。彼の野望は若いうちから持ち続けていたもので、最終的には若者たちの情熱で叩きつぶされるのですね。
 鶴見辰吾さんは、かつては「3年B組金八先生」でちょっとつっぱった生徒を演じて人気があった人。それが今回は若者に立ちふさがる敵の親玉。なんというか、時の流れというものを感じるなあ。鶴見辰吾さんがつっぱっていたのは大人たちに対して。そして数十年たち、今度は若者から熱いパンチを食らうのであります。
 同世代である私が見ていて、世代というのはこうして入れ替わり、時代というのは動いていくんやなあと感慨を覚えたんやから、演じていた鶴見さんもやはり同様の感慨があったものと推察する。そして、やはり私と同世代で「フォーゼ」を見ていた人たちもそうやないやろうか。
 かくしておっさんは若者に次を託して去っていくのでありました。まあ、よい子たちはそんなことは全く関係なく「宇宙キターッ!」と楽しんでいたと思いますけどね。そんな感慨を抱く子どもがいたらそれはそれで実に怖い。

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