カラヤン

　２日間、ずっと家でゆっくりして足に負荷がかからないようにしていたんやけれど、やっぱりたっている時にちょっと踏ん張ろうとすると痛いなあ。半月板に傷がいっていたとしたら、１週間やそこらで治るわけないか。明日は仕事帰りにまた整形外科に寄って診てもらおう。
　というわけで、例によってテレビと午睡の１日。
　河出ムックの新刊、「カラヤン」を読む。私はカラヤンの大ファンやったわけでもないし、生の演奏に触れたということもないけれど、さりとて無視できる存在でもなかったので、没後２５年という現在、評論家諸氏がどう評価を変えているかとか、そこらあたりが気になって読むことにしたのです。
　書いている人たちはみんなカラヤン先生ご存命の頃から評論活動をしてはる人たちばかり。で、カラヤン好きの人はやはりほめているし存命中からボロカスに書いていた人はやっぱりボロカス。ただ、時間がたつにつれてもっとその好悪の差が極端になっているような気がする。
　私は、没後だいぶたってからカラヤン再発見みたいな聴き方をしていて、こういう音楽のあり方もよしと思うようになっていただけに、この評価の変わらなさを逆に面白く感じた。できれば、若手の評論家で、過去の演奏としてカラヤンを冷静に評価できる人の文章を読んでみたかった。
　とにもかくにも「帝王カラヤン」は現在でも無視できない存在やねんなあということを感じさせてくれた一冊。ただ、やっぱりこの時期に出すんやから、何か新しい発見がほしかったという思いが残ったなあ。

子どものケンカやあるまいし

　今日はほんまに完全休養日。午睡もたっぷり。１週間、左足をかばいながら仕事をしていて、精神的にも体力的にも相当疲れていたことがようわかる。
　タイガースは大和のサヨナラヒットで連勝。疲れが吹っ飛びます。逆にカープファンは連日の逆転負けでストレスがたまってはるんやろうなあ。これも勝負、許してつかあさい。
　それにしても、人間、追いつめられるというのはみじめなもんやなあ。関西広域連合の会議で、徳島の県会議員がゼロサム市長に「風俗活用発言」に対する批判をしたら、ついにぶち切れて「それだったら徳島から風俗営業店を一掃してくださいよ」とか言うたそうな。子どものケンカやね、ここまでレベルが落ちると。
　宮崎学さんの本で、市長は現実主義者であるが政治家に必要な理想というものを持っていないのが限界であるというようなことが書いてあったけれど、これなんかまさにそうと違うかなあ。
　しかしまあ自業自得とは思うけれど、ここまで追い詰められると彼に同情してしまうよ。テレビも新聞も、彼に勢いがある時は持ち上げていたのに、落ち目となるとぶったたく。まあそうなることは予想していたんやろうけれど、実際にそれを突きつけられるともたんのでしょうね。弱い人間でコンプレックスの塊であるのを隠すために「茶髪の弁護士」であったり「ケンカ府知事」であったりと虚像でそれを隠していただけに、虚像ゆえにほころびが出るともうあかん。政治家には向いてなんだんやなあ。
　私も散々日記のネタにさせていただいていたけれど、ここらあたりでネタにするのはおしまいにしたい。いろんな意味で彼はもうおしまいやからね。これまでは彼の愚かさについて市内の片隅で一市民として発信し続けてきたけれど、世界規模でその愚かさが露呈した今、もうぼやく必要もありますまい。
　市長さん、これまでさんざんぼやかせてくれて、ありがとう。

山井投手ノーヒッター

　怪我をしてからまる１週間がたった。左足をかばううちに右足にもかなり負担がかかり、腰も張ってきた。それでもなんとか１週間休まず持ちこたえられたんやから、よしとしましょう。２連休は徹底して足を休ませよう。ごろごろだらだテレビばかり見て過ごそう。テレビを見るのは足とは関係ありませんか、ははは。
　帰宅してからはテレビで野球観戦。他球場の結果で、ドラゴンズの山井投手がノーヒットノーランを達成したとの一報がはいる。日本シリーズで完全試合目前、岩瀬にマウンドを譲ってからは、そういう大記録を作る機会がなかったわけやから、今度は完全試合とはいかなんだにしても、おめでたい限り。
　私、山井投手はひそかに応援していたのです。というのも、山井投手の妹さんが私の勤務校の卒業生で、卒業後に知的障碍生徒の自立支援コースにボランティアで来てくれていた、その時にいろいろとお世話になったからなんですね。もう私のことなんぞ覚えてへんと思うし、山井投手本人は全く面識もないわけですがね。そやけど、なんとなくそんなかかわりがあるというだけで相手チームの選手であっても少しばかり親しみを勝手に感じているわけであります。
　その上タイガースは相手のミスにつけこんで逆転勝利をあげてくれたし。地方遠征や雨中止などでしばらくタイガースの試合に飢えていたんで、今日の野球観戦はほんまに楽しかったぞ。

第三者委員会

　昨日の日記で、スポーツ報知のサイトからナベツネ氏の発言を引用したんやけれど、今朝の新聞を読むと、「ミズノ一社でなく競争させた方がいいと思ってるんだ」とか、サイトには書かれてなんだ発言もしている。「俺が知っているのは野球協約についてだけだ。ボールもバットも持ったことはないからな」みたいなことも言うている。
　さて、そこから類推するに、統一球導入には反対をしていたということなんやろうな。まあ結局ジャイアンツには飛ぶボールを使わせたがってたとも読める。ボールの反発係数の操作にナベツネ氏が何らかの形でかかわっていた可能性については疑わしさは残るなあ。
　早く「第三者委員会」がたちあがって、ことの真相を明らかにしていただきたいものです。
　とはいえ、第三者による委員会も結果を焦ったりはしてほしくない。八百長騒動の時の調査委員会がそうで、終息を焦るばかりに「八百長はしていない」という力士たち本人の主張は完全に無視されて、疑わしい力士たちをばんばん引退させてしもうた。結局法廷で白黒をつけた蒼国来だけが土俵に復帰できたわけやけれどね。引退勧告に従うた力士たちはなんか損をしたという感じになる、後味の悪い結果が残ったわけで、今回の統一球騒動の検証をする委員たちにはしっかりと証拠を固めてから調査結果を発表していただきたいものです。

ナベツネついに口を開く

　ついに、ついにナベツネ氏が「統一球問題」について口を開いた。
　スポーツ報知のサイトから引用する。
「コミッショナーの責任はないので、進退を言う必要は一つもない」
「俺が野球について知っているのは野球協約だけ。知らんことは、知らんのだよ」
　おいおい、いつもなにかというと好き勝手いう御老体、今回は知らん知らんで通す気ですかいね。しかもかの自分のサインが入っている球について「変更について私は何も聞いていない」とヌケヌケといい「不祥事とは思っていない」と問題などなかったことにしようとしたコミッショナーを思い切りかばうか。
　まあかの御仁をコミッショナーに選任したのは自分らやからね。ほんまはオーナー会議なんやけれど、ジャイアンツの事実上のオーナーはナベツネ氏やもんなあ。コミッショナーの責任を問い詰めるということは、自分らの任命責任も追及されることになるからね。
　というわけで、今回の「統一球問題」、ナベツネ氏が何らかの役割を果たしていると、これらの発言から読み取れるけれど、如何。

胸よりも膝

　今日こそは帰宅途中に整形外科に寄るぞと堅く誓うて家を出たのでありました。幸い、比較的早めに退出することができたので、医院に寄る。
「胸のところが強く痛むんですけれど……」
「まだ４日や。痛んで当然」
　肋骨の痛みについてはそれでお終い。
「それより膝を診ましょう」
　触診の結果、「腫れとるなあ。無理に普通に歩いたりしとらんか」
　無理にではないけれど、だいぶ普通に歩けるようになったし、曲げられるようになった。それがいかんのやそうです。膝を包帯で固めて「この範囲までは曲げてもええけど、これ以上曲げんように体に覚えさせて」と言われた。
　どうしても階段の上り下りが多くなるから、ちょっと無理をしてしまうのだなあ。でも、エレベーターは職員室から遠いから、遠回りしてるとそれはそれで時間を食うのが困るところでさ。
　というわけで、湿布を出す処方箋に「ヒザ」とわざわざメモ書きしたものを渡された。胸のところにはもう貼らんでもええということかいな。
　少々無理して仕事をしているから、腰のところとか張りを感じるようになってきた。空き時間は職員室の奥にある古い応接セットに座ってなるべく体の力を抜くような体勢で書きものなどをした方がええのかもなあ。そやけど、パソコンを使う時はどうしても前かがみになるんやなあ。まめに簡単なストレッチをして筋肉をのばしたりした方がよいなあ。
　あああ、今週の仕事はかなりきついぞう。

天保山も世界遺産に

　愛すれどTigers「リーグ戦再開、連敗スタート」を更新しました。

　左膝はかなり曲がるようになって、階段の上り下りの際も痛みはかなりましになった。とはいうても、踏ん張りはまだまだきかん。日にち薬日にち薬と呪文のように唱えている。
　問題は肋骨の痛み。痛みは薄れるどころか、ちょっとした動きでぐっとくる。これは帰宅途中に整形外科に寄らねばと思うていたんやけれど、卒業生が進路相談に来たんで、放課後じっくりと話をしていたら、帰りがすっかり遅くなり、開院時間にはとうてい間に合わなんだ。明日も痛みが強いようやったら、寄って診てもらわなあかんなあ。
　帰宅して新聞を読む。富士山の世界遺産と東京都議選の話題が中心で、正直あまり関心が持てん。富士山は美しいと思うけれど、西日本にいてるとどうしてもなじみが薄くなる。富士山に対抗して日本一低い山とされる天保山を世界遺産に、なんて動きはまあないでしょうね。世界遺産にはイグノーベル賞みたいな「どひゃひゃ世界遺産」なんてのはないもんなあ。朝日新聞には「勝手に関西遺産」というどひゃひゃなコーナーがあって毎週楽しみにしているんやけれど。
　ところで、どうして維新さんは都議選では公務員改革を旗印にせなんだのかな。東京の人は公務員の働きに満足しているということなのかな。大阪では公務員をぶったたいて票をのばしたのにねえ。持ち味を見間違うたんやなあ。まあ、東京で「地方分権」を声高に叫んでも票にはつながらんか。ゼロサム市長も東京ではあかんたれ、ということか。

怪我をしても同じ

　今日は一日完全休養。膝はかなり曲げ伸ばしできるようになったけれど、同じ体勢をしばらく続けると固まってしまうような感じになるので、意識してゆっくりと曲げてみたり、常に足を曲げる角度をいろいろと変えてみたりしてみる。座っている分には支障がないけれど、立ち上がったり歩いたりはまたちょっと力が入りづらい。
　肋骨部の痛みは引かない。もしかしたらこっちの方が問題かも。とはいえ、もともと恰幅がよくなってるもんやから、ただ腹が出ているのか腫れているのか判別でけんのが難点です。患部を押すともちろん痛い。深呼吸をすると痛い。笑うと痛い。くしゃみしたら痛い。咳をしても痛い。
　大きい声を出してしゃべるのが仕事やからなあ。明日は仕事帰りに整形外科に寄るとするか。
　午睡したあと、野球中継を追っかけ再生で見た。藤浪くんはかなり疲れているみたい。そら、あんだけずっと注目され続けたら疲れるよねえ。高校を卒業してまだ４カ月の子なんやからなあ。普通の会社やったらまだまだ研修中なんやで。ようがんばってると思うよ。
　というわけで、ひたすら休んでテレビ見て……これって、怪我をしてようとしてまいと全く変わらんやないか。なんたること。

階段と背筋そらし

　整形外科の先生には２日間激しい運動を控えるように言われたけれど、今日はどうしても京都のかかりつけの医者にいかねばならず、少し無理をして外出。平地を歩くのは大丈夫。電車もまたすべてエレベーター、エスカレーターを使用するので、足を酷使することは避けられた。
　ところが、目的地の医者が階段でしか上がられんのですね。これはそんなに段数がないにもかかわらず、痛かった。薬局は同じ建物の地階にあり、これも階段でしか降りられん。痛かった。
　電車はなんとか行き帰り座れたので、無理をせずにすんだけれど、さすがに家の最寄り駅からの帰途は足が疲れ切ってほんまにとぼとぼ歩くというような感じになった。帰宅してすぐに午睡。数時間、熟睡。何気なく目を覚ましたら、もうナイターが始まって１時間になるやないか。録画はしておいたんで、追っかけ再生で見る。
　足はかなり曲がるようになったけれど、同じ体勢を続けていたら、曲げ伸ばしがちょっときつい。まあ、湿布は効いているんやろう。
　問題は肋骨であります。少し強めに息をしたらきつい。痛い。痛みは昨日よりも強い。体を少しは動かさんとと、胸をそらして背筋をのばすストレッチとかやったら、またまた痛い。これはもう日にち薬やからなあ。
　来週はまともに仕事ができるのか、心配になってきた。とりあえず明日はひたすらゆっくり過ごしましょう。

半月板には手が届かない

　諸般の事情で雨の中で合羽を着て原チャリで走っていたと思いなされ。マンションの出口から自動車が出ようか出まいかためらいながら少し動いたり止まったりを繰り返したと思いなされ。車が止まったと思うて原チャリのスピードをあげようとしたらまた動きだしたのを見て、急ブレーキをかけたと思いなされ。雨が強く降っているせいでスリップしてばったりと横倒しになったと思いなされ。
　こういう場合、原チャリの運転手が勝手に急ブレーキを踏んで勝手にこけたということになってしまうよねえ。道を走る車両があれば、ためらわず止まれ！　というてもせんないことなのよ。
　というわけで、私の左膝は原チャリの下敷きになって、痛い痛い。足を曲げると痛い痛い。左の肋骨も打って、深呼吸をしたら痛い痛い。
　近所の整形外科に行きました。Ｘ線写真をとってもらいました。触診もしてもらいました。骨折はしてなんだ。ただ、肋軟骨が折れている可能性もあるそうな。軟骨はＸ線では確認でけんし、触診の結果では軟骨が折れている時に感じるはずの痛みを私が感じてへんので、肋軟骨の骨折と断言もでけんのやそうです。
　膝も同様で、触診しても届かない場所……半月板損傷の疑いがあるとか。
　というわけで、湿布をしてもらいました。明日、膝がはれて痛みが強くなっているようやったら、また行って診てもらうということになっている。
　なんて週末なんでしょう。ああきついなあ。早く寝て疲れをとりたいものです。幸い寝られんような激痛というのはないから、ぐっすりと眠れそうです。
　ところで、これからは野球選手やお相撲さんが「半月板損傷」で登録を抹消されたり休場したりした時、どういう性質の痛みかを想像できるようになったぞ。それがどうしたと言われたらそれまでやけれど。