地獄地獄子どもの国

　昨日の深夜に放送されたアニメ「鬼灯の冷徹」は、内容もちろん面白いけれど、主題歌も好きやね。
「じごく、じごく、じごじごじごく～」と陽気で楽しい上に、いろいろな地獄の名前を覚えることができるという優れもの。
　ただ、ちょっと困るのが、この「じごく、じごく」というフレーズのメロディなのでありますね。これ、ＫＢＳ京都で流れるＣＭ「びわこ、びわこ、こどものくに～」というのと非常によく似ているというか、ほぼいっしょ。
「じごく、じごく」と口ずさんでいるといつしか「こどものくに～」とつながってしまうのであります。
　まあ、昔から偶然メロディが似ている曲というのはちょくちょくある。あからさまなパクリというのもないではないけれど、ほんまにたまたま似ているというのはあるのであります。
　あの森繁久弥の「知床旅情」の歌いだしが「早春賦」とほとんど同じというのは有名な話。これなどパクリ疑惑が昔からよくささやかれていたけれど、歌やなく普通に音読した時にイントネーションやアクセントがいっしょやと、どうしてもそれをメロディに乗せた場合、よく似たものになってしまうんやね。「地獄」も「琵琶湖」も同じようなアクセントやから、リフレインさせて歌にしたら、同じようなメロディになってしまうということやないかなあ。

公益法人日本相撲協会に望む

　今日で３年生の授業はすべて終了。明日から卒業試験であります。
「先生、私、単位とれる？」
　ストレートな質問をしてくる生徒もいてる。
「明日の試験がんばりなさい」
　他に言葉もない。よほどこれまで単位を落としまくってるのかねえ。こんなぎりぎりで心配するくらいならこれまでしっかり勉強しておけばよいのに、なんて思うけれど、まあ仕方あるまい。
　ぎりぎりというと、最後の最後まで年寄名跡問題の決着をつけるのに手間取った相撲協会が、なんとか公益法人格を取得した。ここにいたるまで、野球賭博事件、八百長問題などなどいろいろなハードルをなんとか乗り越えてきた。この間、元三重ノ海の武蔵川理事長、元魁傑の放駒理事長、そして二度目の就任となった北の湖理事長と三代の理事長があれやこれやと苦心してきた。特に放駒親方は公然の秘密やった八百長問題が明るみに出たことでその解決のために選出され、やってへんと主張する力士もばっさばさと斬りまくる荒療治でなんとか事を収めた。そやけどまだまだ膿を出し切ったといえるところまでは位かなんだんやろう、退職後、この件に関して聞かれても沈黙を貫き通している。武蔵川親方も北の湖親方も在任中に体をこわしている。
　公益法人になって、理事職に就こうと思うたらいったん年寄名跡を手離さなならなんだり、なかなかややこしいルールに変わったらしい。部屋を持って弟子を育てるには親方の資格が必要なんやから、弟子を育てたい親方は理事職をあきらめなならんことになるのかな。
　新聞に書かれた説明では今ひとつ新しいルールがわからん。また相撲雑誌でくわしい解説を読むことにしよう。
　とにもかくにも公益法人になったからには、アマチュア相撲にも積極的に関わり、相撲という競技全体のための協会になってもらいたいと願うばかりであります。

低体温

　夕食後、あまりに体が重いのでテレビを見ながら体温を測ってみた。平熱よりもいくぶん下回っている。低体温であります。血圧が下がっているのかな。そらだるいはずですわ。
　先日妻がなかなか起きられなんだ。この時の彼女が低体温。もともと血圧が低くて平熱も低めなんやけれど、明らかに下がり過ぎ。熱があればあれでしんどいし、なかったらないでしんどい。つくづく人の体というものはデリケートにできているものよと思う。
　こういう時は風呂にゆっくりつかって血行を良くし、温もったところでさっと寝るがよろしい。
　それにしてもインフルエンザが気になって体温をちょこちょこと測ってたら３５．８度なんて結果になったりするんやから、逆に驚いてしもうたよ。
　男性にも更年期障害があるというけれど、今がそうなのかもしれんなあ。

初めての忘れ物

　どうも集中力を欠いていかん。今日は職場にいつも飲んでいる薬を忘れていってしまい、午後から少々不調。こんな忘れ物をしたのは初めてですわ。明日の授業をどうするかとか、あれこれと考えていたからかなあ。
　今日の放課後は図書室の当番。新規購入した図書に、図書委員の生徒たちといっしょにバーコードを張り付ける作業などをする。英語の先生が、自分の手持ちのペーパーバックをたくさん寄贈してくれたので、それらの中から完訳の文庫本を何冊かピックアップして購入したのが届いたのであります。
　アガサ・クリスティの「ＡＢＣ殺人事件」、「オリエント急行の殺人」、「殺人は容易だ」などのミステリ、Ａ・Ｃ・クラークの「２００１年宇宙の旅」などのＳＦ、ジェイムス・ヒルトンの「チップス先生さようなら」などの文芸と、なかなかバラエティに富んでいる。
　クラークはともかく、クリスティのミステリなど、ペーパーバックと文庫本を同時に借りて読み合わせながら楽しく英語を学んでいってほしいものです。
　こういう作業をしていると、不調であっても気が紛れてよろしい。
　帰宅してすぐに薬を服用。明日は忘れんように気をつけんといかんなあ。
　それにしても、こんな忘れ物は初めて。夕食後に体温を測ったら平熱。早目に寝て疲れをしっかりと取りたいね。

永井一郎の死

　朝は少し微熱があったけれど、葛根湯をのんでしのぐ。帰宅して測ったら平熱にまで下がっていた。やれやれ。インフルエンザが流行しているので、ちょっと過敏になっていたのです。
　夜、ネットをしていたら声優永井一郎さんの訃報 に接する。享年８２。仕事先の広島のホテルで倒れているのが発見されたとのことで、急死やった模様。
　物心ついた時から、テレビ漫画（昔はアニメなんて言葉はなかったのです）を見たら必ず永井さんの声が聞こえていた。大阪出身ということで、けったいな大阪弁をしゃべる声優さんも多かった中で、大阪弁をしゃべるキャラクターの役も多くこなしてはった。「さるとびエッちゃん」のブクという大阪弁の犬とかね。
　波平役に代表されるように、若い頃から年配の役をすることが多かった。あまりにも数多くの役をしてはるから、いちいちどのアニメのどの役がよかったとかあげられん。「未来少年コナン」のダイス船長なんか印象に残ってるなあ。むろん「機動戦士ガンダム」ではナレーション他一人で何役もしていた。７０年代最後に放送されたエポックメイキングとなる２つの作品に出演していたことになるけれど、これも数多い出演作のうちのいくつかに過ぎない。
　むろん現役でまだまだ演じてはったわけで、私は「サザエさん」は見てへんけれど波平役はまだ続けてはったはずやし、「HUNTER×HUNTER」にも出演中。この前見た「スペース・ダンディ」には異空間でラーメンの屋台を出しているおやじ役で出ていた。
　さすがに最近は声がしわがれてほんまもんの老人の声になっていたけれど、「ローハイド」のウィッシュボーン爺さんからずっと老け役を続けてきていたわけで、現在のよく似た若い声の声優さんたちにはとても出せん味のある役者さんやったんやなあ。
　こういう声優さんはなかなか出てこなくなった。ほんまに貴重な存在やった。
　謹んで哀悼の意を表します。

文楽ファン健闘す

　大相撲小言場所「初場所をふりかえって～白鵬、決定戦で鶴竜下す～」 を更新しました。

　初場所終了。昨日の日記で書いたことが現実になった。優勝決定戦までもちこんだ鶴竜に相撲ファンとして感謝したい。だから来場所優勝したら横綱、はちょっと気が早すぎると思うけどね。先場所までは１０勝できるかできないかを毎場所繰り返してきてすっかり埋没していた大関をいきなり横綱にというのはどうかなあ。
　それはともかく文楽の大阪市からの補助金カットが確実となった。まあ、最初からカットする気やったのは間違いないので、なんとかカット額を少なめに抑えた文楽ファンのみなさんの熱い思いは感じることはできた。足を運んでいないものが偉そうに言えた義理やないことはわかっているけれど、最初から届きそうにない目標を一方的につきつけたこと自体、まずカットありき、やもんね。
　まるで文化に金をつぎ込んだおかげで大阪府も大阪市も赤字財政になったみたいなまやかしは、もう通用せんと思う。それよりも観光客を呼び込むために、どんどんこういうところに援助をして、そのかわり世界中に宣伝してまわるとか、そういう戦略を立てることはでけんもんかなあ。水道や地下鉄の民営化が最後の切り札というのでは、コストカット戦略も行き詰ってきたなあというところやね。
　ああ、文楽を見にいける余裕がこちらにあればなあ。大好きな落語もオーケストラもここ数年、まともに行けてへん状態やもんなあ。

言論人の自覚

　鶴竜が稀勢の里を下して、優勝争いは千秋楽に持ち込まれた。明日、鶴竜が白鵬に勝てば優勝決定戦に。ああよかった。白鵬の独走で今日優勝が決まるというようなことにならなんで。白鵬に優勝してほしくないわけやないけれど、決定戦になったら盛り上がるなあ。その決定戦の結果はどっちが勝っても私はかまいません。私はただ面白い相撲が見たいのですよ。できたら手に汗握る熱戦を。
　あ、ＮＨＫの会長が就任会見でなんか迂闊な発言をしているねえ。あれも秘密これも秘密法で、言論の自由が脅かされることはないと断言しているぞ。その根拠はどこにある。
　あ、そうか。その根拠はきっと秘密なんで言うと取り締まられるから言われんのに違いない。領土問題に慰安婦問題まで、持論をとうとうと述べてから、記者に問題を指摘されると「今の発言は取り消します」やそうです。民間企業の前社長は、言論人の自覚がないまま就任したというわけね。
　公の場でそれをやったらあかんやろう。しんぞう首相のお友だちらしいといえばいえるけれどね。さあ、朝日新聞が鬼の首でも取ったように大騒ぎし、産経新聞が大々的に擁護するぞう。で、「世間を騒がせた」という理由で辞任、新会長は内部昇格。ま、こんなところでしょう。面白くもなんともないな。

佐渡ヶ嶽の明暗と三賞予想

　通常業務に加えてインフルエンザ代行授業もこなし、放課後は漫研の生徒たちとミーティング。それでも帰宅するまではそれほどへとへと感はなかったんやけどね。夕食をとってお腹がふくれると、急に疲れがどっと出た。幸い熱は微熱のまま。明日から２日間、しっかり休まねば。
　相撲は白鵬の独走を阻止せんと鶴竜ががんばっている。地味にこつこつと重ねてきた白星も１２に積み重なり、日に日に大関昇進当時の力強さが戻ってきている。このまま千秋楽まで食らいついてほしいものです。
　琴奨菊は新鋭遠藤を昨日一気に下して勝ち越し、カド番脱出。逆に琴欧洲はその遠藤に逆転負けを喫して６敗目。これで来場所の大関復帰はなくなった。佐渡ヶ嶽部屋明暗といったところかな。
　稀勢の里は白鵬にいいところなく負けた。完全に自分の相撲を見失うている。
　稀勢の里と鶴竜の役割が入れ替わっただけで、場所前の予想はだいたい当たってきたなあ。特に遠藤。「真価を問われる」と書いたけれど、体の柔らかさ、土俵際での粘りなど予想以上やねえ。敢闘賞はもらえるやろう。技能賞は昨日「一本背負い」を長身の栃の若に決めてみせた里山にあげたいなあ。
　初場所も残り２日。千秋楽まで優勝が決まらないような展開になってもらいたいものです。

昨年の恩返し

　昨年の今ごろ、私はインフルエンザでぶっ倒れたのであった。
　で、今年はというと、朝ちょっとだるいので体温を測ったら、微熱がある。出勤したら、職員室で何人かがインフルエンザで休んでいる。
　困ったことに、私と同じ社会科からも発症者が出たんである。昨日もすぐ近くで打ち合わせをしていたから、私も感染している恐れがある。まあ昨年の免疫がまだ残っていたら発症せんやろうけれど。
　ただ、微熱でだるい状態やけれど、インフルエンザで休んでいる人の肩代わりで授業をせんならんことになってしもうたのである。いやいや、去年私が倒れた時に、その先生にはかわりに生徒を連れて「ワッハ上方」まで行ってもろうたりしたから、ここはその恩返しをせねばならん。
　というても、しんどいものはしんどい。
　とにかく気力で明日を乗り切るしかないんであります。そろそろ寝て鋭気を養うとするか。
　皆様もインフルエンザにはお気をつけください。高熱って、ほんまにふらふらするもんなあ。

タブレットに四苦八苦

　寒い一日。元気を冷気が吸い取るみたいな気がする。粛々と仕事に励むが能率が上がらない。こういう日は早く寝るに限る。
　ところで、今日の空き時間に自習監督の依頼を受けた。「発酵科学」という授業であります。プリントでもやらすのかと思うたら、いくつかの班に分かれた生徒たちにそれぞれ発酵食品を指定して、調べさせるというもの。この調べさせるツールが、学校に配備されたタブレット。生徒たちはスマホを使い慣れているのでさほど抵抗なく使えるんやけれど、私は使い慣れてへんから、生徒たちから使用法に関して質問を受けてもきちっと答えてあげられへん。
　ブラウザを立ち上げて検索サイトを開こうとアドレスを入力するんやけれど、日本語入力と英数入力、そして記号入力の切り替え方がうまくいかん。キーボード画面を出したはええけれど、もたもたもたもた。なんとか時間をかけてサイトに接続したはええけれど、各班いっせいに使用しているので無線ＬＡＮが混んでいて接続に時間がかかる。
　同じ授業を担当してはる若い先生が様子を見に来てくれはった。なんや、ショートカットのアイコンを触ったらヤフーのサイトを一発で開くことができるように設定してある。あの私のもたもたもたもたはなんやってん。
　結局ヤフーでも接続が悪く特別に生徒のもっているスマホも使うてええということになった。ええいもう通常の授業よりもしんどかったぞ。
　こうやって気がつけば時代についていかれんおっさんになっているのであった。嗚呼何たること！