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鶴竜は地味 [大相撲]

 スポーツ紙の相撲欄が日を追うごとに小さくなってくる。探さんと見つからんくらいになっている。むろん、稀勢の里が横綱昇進絶望の4敗目を食らうて白鵬の独走態勢みたいになったせいなんやけれどね。
 いや、ほんまは独走やなく鶴竜が1敗で食らいつき、今日も着実に勝ち星を拾うた。とはいえ勝ち方が相手との力の差を見せつけるような力強いものやないから、このまま白鵬と当たっても逆転優勝があまり期待でけんというところに理由はあるんやないかと思う。大関昇進後、これまでこれといって目立った活躍ができてへんということもあるやろう。どうにも地味で記事にしにくい力士であることは確かやからね。
 ただ、相撲ファンとしてはそういう空気をぶち破ってせめて1敗同士で優勝決定戦をするくらいまでいってほしいと思うのですよ。一応優勝争いに残っているのに、大きくとりあげてもらえんという扱いの悪さに対して、ここはひとつ意地を見せてほしいなあ。
 私としてはこのまま盛り上がらぬままに場所が終わってほしくない。できたら明日は元大関の意地を見せて琴欧洲が白鵬に土をつけたりなんかしてくれると一気にまた盛り上がりを見せてくれるんやないかと期待しているんやけどね。琴欧洲かて明日負けたら、明後日以降はすべて勝たんと大関に復帰でけん状況に追い込まれるわけやから、とにかくがむしゃらに横綱に当たっていってほしいなあ。
 それにしても稀勢の里、やっぱり期待したら裏切りよる。実力はもう横綱級なんやから、あとはやはり精神的なものかねえ。このままやと遠藤に抜かれてしまうぞ、ほんまに。

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クラウディア・アバドの死 [追悼]

 クラシックの指揮者クラウディア・アバドさんの訃報に接する。享年80。胃癌で療養中やったという。
 イタリアの指揮者とはいえ、抜けるような青空というより、薄雲を掃いたようなさわやかな秋の空、というような感じの演奏をする指揮者という印象がある。特に若き日に録音されたメンデルスゾーンの交響曲集は、聴いてて心浮き立つような名盤で、私は数ある録音の中でも好きな演奏やなあ。
 カラヤンの後任としてベルリンフィルを率いることになったけれど、カリスマ性のある指揮者やなかったので、ベルリンフィルを自分色に染め上げるなんてことはせなんだ。濃いクラシックファンには物足りなんだかもしれんけれど、果たしてアバドとベルリンフィルはベストの組み合わせやったやろうか。オケの自発性に任せたという意味ではウィーンフィルと録音したベートーヴェンの録音は感動するようなものやなかったとはいえ、楽しく聴ける録音やったと思う。何度か振ったニューイヤーコンサートでもウィーンフィルとの相性の良さを聴かせてくれた。
 あくのなさは、協奏曲の伴奏にはぴったりで、アルゲリッチの伴奏を何曲か録音しているけれど、強烈なピアノ独奏をみごとに支える伴奏で、チャイコフスキーのピアノ協奏曲など、何度も繰り返して聴いたものです。
 少し上の世代のカラヤン、バーンスタイン、ショルティなどの巨匠たちとは違い、強烈に個性を主張しないところが持ち味やったと思う。でも、決して凡庸な指揮者やなかった。それは、ムソルグスキーの作品集のCDを聴けばわかる。あれはそれまで私が抱いていた印象を覆す強烈な一枚やった。アバド式の録音で一枚選べと言われたら、私はこれを選びたい。初稿に基づいた「禿山の一夜」を初めて聴いた時のインパクトというたら!
 謹んで哀悼の意を表します。

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25周年の新年会 [日常生活]

 今日は「たちよみの会」の例会と新年会。例会には久々に来てくれたKさんと、古参のY氏。新年会にはY氏と常連のMさん。Y氏は私よりも一学年下やけれども早生まれ。まだ40代であるということをえらく協調して51になっている私を年寄扱いする。「この場の支払いは年長者の喜多くんにもってもらおか」などと言うから、こちらも「んー、歳いったら耳が悪うなって聞こえへん」などと逆襲。まだ若いMさんは「仲がよろしいんですね」と妙なところで感心している。まあ、四半世紀以上もの付き合いですからね。若い頃のあれやこれやもお互いにようわかってるからなあ。
 学生時代からの友人とは違い、社会人になってからの悪友でありまして、私が最初に入った会社の同期生であります(私は留年して正規採用が1年延びたから彼の方が正社員としては1年先輩になったけど)。短い会社勤めやったけれど、その時から気が合い、現在にいたっている。
 だんだん歳がいくと、こういう友人のありがたみがようわかってくる。今日はブログに関しての苦言も率直に語ってくれた。
 仕事が別になっても、「たちよみの会」に来てくれているおかげで、ここまで友人関係が続いている。「たちよみの会」という場を続けてきてよかったなあと思う。
 今年で「たちよみの会」も25周年。彼との付き合いは27周年になるか。
 どちらもまだまだ大切にいきたいと思うことしきり。

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小野田さんと横井さん [時事ネタ]

 今日の午前中は来月から始まるマンションの大規模修繕工事に関する説明会。妻ともども出席して、解説書を片手に話を聞く。2時間近く集中して聞いていたので、さすがに疲れた。途中で一人退席したら、退席してもいいのだとばかりに次々と退席する人がいたのには驚いた。自主性というもののない人が多いんやなあ。集中力の切れる人も多く、最後の質疑応答の時間になるとざわざわざわざわとしはじめる。大人になっても高校生とたいして変わらんものなのですねえ。
 帰宅後、昼食をとるとすぐに午睡。とにかく疲労回復したかった。夕刻まで爆睡。起きて相撲を見たり、録画してあったアニメを見たりして過ごす。
 訃報が続くなあ。ルバング島に潜んでいた小野田さん。晩年は講演活動が多かったらしいけれど、陸軍中の兵学校の教育についてとかやないのね。私が小学生のころ、横井さんに続いて帰国しはったのを覚えている。当時の担任が「小野田さんは横井さんより偉い」と言うたのでそういうものやと思うていた。なんで偉いかというと、横井さんはただ自分の命が惜しくて逃げ回っていたのに対し、小野田さんは上官の命令を守るために潜んでいたからやという説明やった。
 今思うと、別に偉くもなんともないと思うね。自分の命を惜しむことのどこが悪いのか。戦時中に教育を受けた人の考え方としては国のために命を捨てるのは当たり前ということやったんやろうけれど。私は横井さんの方がより人間的で好感を持てるのだなあ。

 明日、1月19日(日)は「たちよみの会」例会です。今月は例会後に新年会をする予定です。多数のご参加をお待ちしています。

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風化させたい人もいる [1月17日の記憶]

 19年目。
 朝起きてテレビをつけ、黙祷。
 風化させてはならないと、新聞などで書く記者がいるけれど、記憶はどんどん風化していく。それは仕方のないことで、あの地震が起きた時にどこにいたかで、記憶の仕方に違いも出てくるやろう。
 防災の大切さを思い直す機会としてとらえるのもよいけれど、一番大切なことは、そこからどれだけの教訓を得、そしてその教訓を生かすかということなんやろうと思う。
 埋め立て地のタワービルに府庁を移そうとした府知事がいた。いまだに仮設住宅に住み続ける東北の人たちがいてるのに、すぐにでも原発再稼働をしないと日本のエネルギー事情がピンチに陥るかのように書きたてる新聞がある。
 風化するのは、人の記憶や意識やとしたら、わずか数年で阪神淡路大震災も東日本大震災も風化させてしまいたがる人もいれば、何十年たとうと風化させられへん人もいてる。
 目をつむり、そんなことを考えながら、テレビ画面に向かうていた。
 来年も同じことを考えてしまうんやろうなあと思いながら。

 1月19日(日)は「たちよみの会」例会です。今月は例会後に新年会をする予定です。多数のご参加をお待ちしています。

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目に見えないストレス? [日常生活]

 ここのところ体調がすぐれないのがなんでかしらんと思うていたけれど、どうやら原因らしきものにたどりついた。ここ2年半ほど病気のために休職してはった同僚が先月から職場復帰のためのリハビリを始め、明日からいよいよ本格的に復職することになったんやけれど、浦島太郎状態にあるその人がなんとかええ形で復職できるように事あるごとに話をしたり根を詰め過ぎないように声をかけたりと、毎日気遣いを忘れんようにと心がけていて、それが知らず知らずのうちにちょっとしたストレスになっていたみたいやね。
 病休から復職する同僚への気遣いで私が病気になったんではしゃれにならん。一応リハビリ期間はすんだけれど、まだまだ大丈夫かなあと心配してたりするんやけれど、私よりもベテランの方なんで、リズムがつかめたら元に戻りはるやろう。そう楽観視するように心がけよう。
 そやけど2年半のブランクは大きいやろうなあ。ちょっとした対人恐怖症になってはったみたいやけれど、それもやむを得んかな。この1ヶ月半でかなり元のようになってきてはるけれど、リズムを取り戻すには今年度いっぱいはかかるかな。そこを乗り切ったら、新年度からは大丈夫でしょう。そこまでは楽観視しつつも気遣いはし続けていくことになるやろうなあ。
 ま、そのうち何とかなーるだろおうと「だまって俺についてこい」でも歌いながら過ごすことにいたしますか。

 1月19日(日)は「たちよみの会」例会です。今月は例会後に新年会をする予定です。多数のご参加をお待ちしています。

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同時生中継は必要か [テレビ全般]

 今日は小正月。妻が注連飾りを神社に納めに行ってくれた。今年は平穏無事な一年になりますように。と言いつつ、私はまだ初詣に行っておらんのであった。
 今朝のスポーツ紙によると、やしきたかじんさんの「送る会」を関西の民放5局が同時生中継する計画があるそうな。確かに関西の放送局にとって、たかじんさんは大事な人やったやろうけれど、そこまでせんなんもんかいなとも思う。特に朝日放送は生前たかじんさんを怒らせたとかで現在レギュラー番組はないはず。
 テレビ局や世話になった芸人さんにとってはそこまでしたい「視聴率男」やったかもしれんけれど、すべての視聴者がたかじんさんにそこまで思い入れがあるというわけでもなかろうに。
 となれば(まだまだ先であってほしいけれど)米朝師匠の「送る会」はどういう扱いになるのかな。あるいは上岡龍太郎さんは。私思うに、これらの人たちの方がたかじんさんよりもずっとずっと芸人として上方文化や関西のテレビ局に貢献したと思う。
 たかじんさんの死を残念に思わんわけやないけれど、そこまでもちあげなならんかなあと愚考する次第やけれど、如何。

 1月19日(日)は「たちよみの会」例会です。今月は例会後に新年会をする予定です。多数のご参加をお待ちしています。

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奇襲力士不在 [大相撲]

 三連休のあとのフル稼働はさすがにこたえたなあ。帰宅したらもうへろへろ。ああ疲れた。とはいえ、予定していた仕事はちゃんとできたので、精神的には昨日よりも落ち着いております。
 帰宅してすぐに録画してあった相撲を見る。稀勢の里はやや危なっかしいながらも連勝して、さてこれで波に乗れるかというところ。それよりも心配なのは琴奨菊。先場所休場の原因となった膝に加えて、今日は肩にびっしりとテーピングをしている。いかにも力が入らないという相撲で、連敗。なんとか勝ち越して大関の地位だけは死守したいところやけれど、このままやと負け越しどころか連続休場しそうやなあ。
 鶴竜もどこか悪いのからしくない相撲が続いているし、どうも今場所は大関陣に精彩がない。大関復帰を狙う琴欧洲もまだ万全ではないみたいで、果たして復帰の条件である10勝はできるのか見通しはあまりよくない。日馬富士も全休で、白鵬の独走はまず間違いないという感じになってきた。希望は稀勢の里が持ち直して千秋楽まで取りこぼしなく勝ち進んでくれればというところか。
 場所前は面白い場所になるんやないかと少しわくわくしていたんやけれど、3日目にしてこんなになるとは予想してなんだなあ。白鵬はよほどのことがない限り取りこぼしのない力士であるけれど、誰か奇襲攻撃でも何でもええから白鵬を少しでもあわてさせるような相撲をとってくれんかなあ。舞の海みたいに八艘跳びをするとか、海乃山(古いか)みたいにけたぐりをするとか、陸奥嵐(これもまた古い)みたいに河津掛けをしかけるとか。どうも最近の力士にはそういう意外性のある力士が少なくていかんな。奇襲が期待できるのは安美錦くらいやけれど、今場所の安美錦は膝の具合がかなり悪いみたいで本来の力を出せてへんから、分が悪いか。
 とにかく、白鵬の独走にならんように大関以下のみなさん、なんとかがんばってくださいよ。

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市長と新成人 [時事ネタ]

 今日は成人の日。ゼロサム市長があいさつしようとしたら、市長に対してはやし立てる若者たちがいて、市長はぶち切れて追いだしたそうな。そこでぶち切れずに「若者のエネルギーを発散させなければならない」というてフーゾクを利用させるとかすれば言行一致やのになあ。ご自分の事務所が顧問をしている飛田の飲食店組合を紹介するとかさ。まあ、はやしたてられるような派手なこと(自分を批判するメディアや識者をアホ呼ばわりするなど)をしてきた自業自得と自らを省みていただければと思うんやけれどね。彼のことはネタにする気はなかったんやけれど、面白い出来事やったんで、ついネタにしてしまいました。
 私が一昨年の3月に卒業させた教え子たちも今日は成人式か。彼らはどんな大人になっていくのかなあ。
 私は……馬齢を重ねて、20歳ごろと内面は対して変化してへんように思うなあ。退歩しているかもしれん。この三連休も少し体調を崩したかとにかく寝て過ごしてしもうたしなあ。

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稀勢の里は初日に散るか [大相撲]

 あーらら、やっぱりやってもた。
 稀勢の里が横綱昇進をかけた初場死初日に、あっさりと豊ノ島に負けたのであります。立ち合いから腰高で豊ノ島に双差しを許し、せっかくつかんだ上手も切られ、腰高のまま寄っていったら、ひねられて土俵に膝をついてしまう。
 がちがちで体が動かん。課題の一つである精神的なもろさがそのまま相撲に出てしもうた。解説の北の富士さんが「これはただの一敗じゃないです」と言うてはったが、全くその通り。明日、気持ちを切り替えてどれだけ開き直って相撲が取れるか、やね。
 こういう時に先代師匠の元隆の里の鳴戸親方が生きていたら、かなり有効な一言をかけられるやろうに。残念ながら当代の師匠である元隆ノ鶴の田子の浦親方は、辛うじて何場所か幕内にいただけでこういう修羅場の経験がない。どれだけ有効なアドバイスができるのか、心もとない限りです。
 なんやもう初日から目玉商品が店頭から消えてしもうたみたいになったけれど、この負けを乗り越えて14連勝くらいできたらすごいんやけどねえ。やっぱり稀勢の里には期待をかけない方がええ成績を残すということなんかなあ。

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