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上方落語の戦後史 [読書全般]

 戸田学「上方落語の戦後史」(岩波書店)読了。
 労作、という言葉しか思い浮かばん。これまで上方演芸の歴史をたどったものは数多く読んできたけれど、ここまで落語に絞り、なおかつ事実と確定できることのみを年代別にきっちりと書きこんだものはなかったと断言していいんやないか。むろん六代目松鶴と米朝が戦後の落語史の軸となるわけやけれど、この二人がどのように意識的に役割分担をしてきたかということも、本書を読めばよくわかる。もし中川清青年が桂米朝になっていなかったら、六代目松鶴がその役割もはたしていたのではないかという考察は、これまでにないもので、しかも非常に説得力をもっている。
 これまで著者がしてきた仕事の集大成といえる大著。上方落語が好きな方は是非ご一読を。ただし、本体4600円という価格ゆえに、無理にでも買えとは言いませんので、図書館にリクエストするなりなんなりしてお読みください。
 なお、本書は桂米朝の人間国宝認定までで区切りをつけている。著者としてはどこで切るか迷いつつこうしたんやろうけれど、ぜひその後の落語史も続けて書きつづっていってもらいたいものであります。

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俺の出番だ [日常生活]

 暑い。ベランダでちょっとした作業をするよう頼まれていたので、午前のうちのベランダに陽が当たらなくなった頃を見計らい、ベランダに戻した物置のシャッターをいじったりなんかする。
 作業中から汗が噴き出てきて、何度もタオルで拭う。じとじと汗やなく、ぼたぼた汗であります。額からだらだらと出てきて頬を伝ってあごの先からぼたぼた落ちるのであります。
 作業が終わって、テレビを見ながら昼食。広島の水害についてNHKなどは通常番組をぶっ飛ばしてずっとニュースを放送している。死傷者も多数出て、かなりの大事故。政府の対策委員会設置を報じる画面で、歩いてくるしんぞう総理の姿が写っていたけれど、あれは意図的に「なんか嬉しそうに歩く総理」の映像を使うているのかね。もう少し深刻な表情をしている映像を使えばよいのに。映像のイメージって、怖いなあ。あれではしんぞう総理が「よーし、ここは俺の出番だ」と喜んでいるようにしか見えなんだぞ、私には。
 そんな災害の報道をしている画面の外枠に、「高温警報」が出ているという表示が。そら汗をかくよなあ。夕刻、散歩がてら書店に行ったんやけれど、もうじき日暮れというような時間でもやっぱり暑かった。やっぱり汗ぼたぼたになりました。

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朝日は叩いてよし [時事ネタ]

 今日は午前中、雑誌などを買いに散歩がてらコンビニに。朝のうちやからそう暑くないやろうと思うていたけれど、なんのなんの。帰宅した時には汗びっしょりで服もずくずく。妻に言われてすぐに着替えましたとも。
 コンビニでは週刊誌の立ち読みなども。「現代」「ポスト」「アサ芸」みなもうここぞとばかりに朝日新聞叩きに精を出している。原因は「従軍慰安婦問題」で朝日新聞が間違いを認めたことにある。この誤報が日韓関係を悪くした、という指摘は当然やと思う。ただ、不十分とはいえ遅まきながらも誤報を認めたということについてはある程度評価してもええんやないかとも思うけどね。
 まあ、権威として態度のでかい大朝日を叩ける機会がきたのと、どれだけ叩いても朝日新聞がつぶれたりするはずがないから安心して叩けるんやろうなあ。
 ただ、こう足並みそろえて叩きまくるというのは気持ち悪く感じる。ゼロサム市長に代表される、ひとつダメならすべてダメ的な価値観が横行するのは非常に危険やないかなあ。確かに慰安婦問題の誤報は問題やけれど、「プロメテウスの罠」のような良質な取材かてあるわけで、これはこれ、あれはあれと分けて評価するべきでしょう。
 国会議員相手に桜井よしこさんが講演して「朝日新聞は廃刊すべきだ」と言うたらしいけれど、大きな失敗をしたら、それだけで全否定するという極論を桜井さんほどの人がするとはねえ。
 叩いてよしとなれば、一斉に叩く。こういうことがここしばらくずっと続いている。朝日の自大的な姿勢以上に、この風潮を私は恐れている。

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スマホママ [日常生活]

 愛すれどTigers「岩貞がプロ入り初勝利」を更新しました。

 今日は休みをとって、京都の医者に行く。本来なら16日が定例の診察日なんやけれど、盆休みということで、少しずらさねばならなんだのであります。
 いやあ、大阪も暑いけれど京都も暑かった。医者のあと駅前のコンビニでついついクーリッシュを買い、駅のホームでちゅーちゅーやっておりました。
 ところで、平日の昼に電車に乗るということはめったにないんやけれど、母親が子どもを連れて乗っているというのがかなり多いなあ。行きの電車で、赤ちゃんを抱いたお母さんの横に、赤ちゃんのお兄ちゃんが座っていた。腕には今はやりの「妖怪ウォッチ」をつけている。お兄ちゃん、ずっと座ってて退屈したのか、ポケットから妖怪メダルを取り出して、ウォッチにはめた。メダルを入れると、アニメと同様、その妖怪の登場する時のラップがなるようにできているのね。ポケットのメダルをとっかえひっかえしてウォッチにいれるもんやから、うるさい。お兄ちゃんの隣に座っていたお年寄りなど、あからさまに嫌そうな表情をしていた。お母さんは赤ちゃんの方に気をとられているのかはたまた妖怪ラップになれしまい気にならなくなっているのか、注意しない。
 これままあひと駅の区間だけで乗り換えたんでよかったけれど、次に特急に乗り換えて、空いた席に座り少しうつうつしはじめると、私の膝に何かあたり、その度に目を覚ます。隣の席に若いお母さんが小さい女の子を膝に乗せているのですね。で、その子が足をぶらぶらさせる度に私を起こすというわけ。子どものことやから仕方なかったとはいえね、靴を履かせたまま膝に乗せるかなあ。で、目的の駅に着いたので私が席から立つと、その女の子は待ってましたと空いた席に座り、靴を履いたまま窓側に向かうて座る。こういう座り方をしたら、私などは母から「靴を脱ぎなさい」と注意されたもんやけど、この子のお母さんは注意をしない。見ると、子どものことなどそっちのけでスマホをずっといじっている。子どもを膝に乗せている間もきっとスマホをいじっていたんやろうねえ。
 なんというか、子どもがちょっとかわいそうになってきた。私はそこで下車したんで、そこから先はわからない。まさか降りた先でも歩きスマホをして、子どものことなんかほったらかしやったりせんやろうなあ。なんとなくそういうことをしてそうな気がしたのですけどね。
 世の中こんなママばかりやないと思うけれど、立て続けに「注意しない親」を見てしもうたので、なんかよけい印象に残ったよ。

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京都で買えたSF展の図録 [SF]

 今日は「たちよみの会」の例会。例会前に「本の雑誌」などを買いに書店に寄る。時間があったので、京都マルイ(旧阪急百貨店)の6Fに入っている書店ものぞく。ちょっとしたSFコーナーがあり、そこになんと「世田谷文学館」で開かれている「日本SF展・SFの国」の図録が平積みで置かれているやないですか。子ども向けの入門書のような表紙レイアウト、大伴昇司さんのグラビアを模した内部のレイアウト。開催されているのは知っていたけれどわざわざ東京まで行く気力もないし、最初から行く予定もなかったんやけれど、図録だけでも手に入るとはありがたや。1112円+消費税という手ごろな価格でもあり、即購入。
 例会では常連のMさんと図録を見ながらあれこれと話に花が咲く。
 関西方面で図録でも手に入れたい方は、まだ何冊か置いてあったので、四条河原町京都マルイに急げ!
 カフェの隣のこじゃれた小さなスペースで、入った時にはほとんど期待してなんだんやけれど、こんな味な品ぞろえをしているとは。これからは「たちよみの会」の例会の時は、時間に余裕があればちょいと覗いてみようかな。

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だらだらかじとじとか [日常生活]

 今日でお盆も終わり。ご先祖さんが帰っていかはる日ですな。
 夜にテレビのニュースを見てたら、京都ではえらい降りやったみたい。実家に電話をかけたら、父が元気そうに出たのでほっとする。それでも父は今日墓参りに行き、帰路に豪雨に遭うたらしい。自動車で行ったんやそうやけれど、ワイパーを動かしていてもフロントグラスが雨のせいで見にくくなったりしたそうな。事故にならんでよかった。
 大阪はというと、時折にわか雨が強く降ったりはしたけれど、我が家の近辺ではそこまで豪雨にはなってなんだと思う。ひきこもって本をずっと読んだりしてたから、そこら辺りようわからんのです。
 それにしてもこの夏はよう降る。梅雨の時より降ってるのと違うかなあ。こういう夏も珍しい。おかげで去年までのような猛暑には襲われんですんでるけれど、蒸して蒸して仕方ない。汗はだらだらとはかかんかわりに、じんわりじっとりと体にまとわりつくようにかくね。それはそれで気持ち悪い。いっそだらだらかいてびっしょりという方が夏らしくてよろしいな。
 まあそうなったらそうなったで、ぼやいているんやろうけどさ。勝手なもんであります。

 明日8月17日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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大阪桐蔭が強いわけ [スポーツ]

 今日は昼食時、何気なくふと思いついて高校野球を見る。大阪桐蔭と開星の試合で、開星がいきなり初回に4点を奪うけれど、大阪桐蔭がじわじわと追い上げ追いつき追い越して1点差で逃げ切るという面白い試合。ただし、私は3回くらいまで見て、そのあと少し読書などをし、最終回を見ただけやけれど。
 面白いのは、開星の選手が筋トレでモリモリと体を大きくした選手が力技でバッティングをしているのに対し、大阪桐蔭の選手は無駄な筋肉をつけず、そのかわり体幹を鍛えているのか、ピッチングもバッティングも軸のぶれない体の使い方をしていることやったなあ。大阪桐蔭の選手たちは守備もよく鍛えられていて、そこが開星と違うところ。
 大阪桐蔭の強さの秘密を見たような気がした。パワーだけのチームはもろさもある。そやけど、理にかなった体の動かし方をしているチームはそう簡単に崩れん。これはたぶん監督の方針なんやろうけれど、大阪桐蔭の選手たちはたぶん他のスポーツをしてもすぐに活躍できるんと違うかな。
 そんな高校やから、プロに入ってすぐに通用する選手が次々に出るのも何の不思議もない。いつもは高校野球を見るたびに「ああ、プロ野球のレベルってほんまに高いんやなあ」と感じることばかりなんやけれど、今日の試合は「この選手阪神に入らんかな」ということばかり考えてしまいました。

 8月17日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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感じのよい魔王 [テレビ全般]

 昨日の墓参りの疲れからか、今日は一日中なんだか眠い。盆休みで緊張感が取れて、4月からの疲れがどっと出てるのかもしれんなあ。なんにしてもすかっとしない。
 というわけで、今日は全日だらだらと家にひきこもる。たまっていた大河ドラマ「軍師官兵衛」をまとめて見たりする。やっと高松城水攻めのところまで見た。明日は山場の本能寺の変に向かっていくところを見ることにしよう。
 ところで、このドラマでは信長が殺される理由を私怨ではなく、信長に天下をとらせるのは危険だと周囲が思うという流れに乗って光秀が本能寺の変を起こすという感じになっているんやけれど、そうなると、信長役の江口洋介はちょっとミスキャストっぽい。従来の、改革に突き進む好感のもてる信長やと、合うんやろうけれど、江口信長には「狂気」といえるものが感じられんのね。いくら残酷なことを命じていても、怖くない。感じのよい魔王というところか。「功名が辻」の館ひろしがやった信長は非常に人間離れしていて、これぞ魔王信長という感じで、今回の信長にぴったり。江口信長は別な戦国ものでやったらもっと生きてきたと思う。
 光秀役の春風亭小朝は、信長に恐れを感じて追いつめられる小心なところがよく出ていて、こちらはなかなかええキャスティングでありますね。
 ドラマの命はキャスティング。江口洋介はようがんばって演じているんやけれど、今回に限っては意表を突いて佐藤浩一あたりを信長にもってきたら「こいつに天下をとらせたくない」と視聴者も思うような演技を見せてくれたのでは。
 と、今ごろ書いてもネタが古くなってますなあ。やはりテレビドラマはリアルタイムで見んとあかんね。

 8月17日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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お供えなしの墓参 [季節ネタ]

 今日はなぜか朝から眠い。熟睡できてへんのかなあ。お盆なので墓参りに行く。いつもは私が昼のうちに参るんやけれど、今日は妻もいっしょに行くということで、涼しくなっている夕刻につくようにしたら、花屋などすべて店じまいしていて、墓地の店じまい(?)の時間20分前に到着。時間を間違えた。以前も涼しくなってから行こうというて、墓地の門が閉まる直前になってしもうた事があった。たしか花などが5時に店じまいやったんと違うたかなあと記憶していたんやけれど、墓地が5時に閉門やったのですね。
 というわけで、お燈明とお線香はあげられたけれど、お供え一切なしという、ご先祖様には申し訳ない墓参りになってしもうた。
 しかし、久々に妻と河原町の書店に行ったり、外食したり、へろへろに疲れて帰ってきたけれど、これはこれでまあよかった。
 帰宅してから追っかけ再生でプロ野球中継を見たら、タイガースは完敗。明日は藤浪くんやからまあ大丈夫やろう。それにしても解説の赤星さん、ジャイアンツの選手の当たり前のプレイをアナウンサーといっしょになって大げさにほめるのはいかがなものか。タイガースの選手もバックアップなどやるべきことはやっておるよ。あ、そうか。ジャイアンツの選手はふだんはバックアップなどまともにやってへんから、珍しくそういうことをするとまるですごいことをしているように見えるのか。なるほどなるほど。そうでもなかったら、当たり前のプレーをあれほど大げさにほめる理由がわからんもんな。

 8月17日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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悪夢と読書は無関係 [日常生活]

 今日も午前中、散歩がてらに買い物に。書店やコンビニに行って少し買い物。帰宅後はテレビを見たり読書をしたり。昼食後に午睡。
 悪夢を見る。悪人に刃物で切られそうになり、手持ちの防具で食い止めてその刃物を折り難を逃れるやとか、修学旅行の引率が終わってホテルから出て駅近くまで行くと自分が手ぶらであることに気づき、上り坂を必死になって走ってホテルに戻ると、フロントはたどたどしい日本語をしゃべる東南アジア系の若い女性ばかりでなかなか話が通じずいらいらしたり……。午後から蒸し暑くなったので、寝苦しくてそんな夢を見たのかな。長時間午睡したけれど、爆睡とはいかず。「寝る前に読んでた本は何?」と妻に聞かれたけれど、読んでいたのは「韓国現代史」なる新書で、寝る直前には全斗換政権が成立したあたりの時期のところを読んでいた。光州事件の記述の影響ならば、軍に爆撃される夢でも見たんやろうけれど、そうでもないしなあ。
 夜はナイター観戦。メッセンジャー投手の投打にわたる活躍で、ジャイアンツ戦に快勝。これならもう悪夢は見んですむやろう。年のため、寝る前に扇風機でもまわして部屋の空気を動かし、快眠できるようにした方がええかもね。

 8月17日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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