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エスカレーターの罠 [日常生活]

 愛すれどTigers「先発投手乱調で連敗続く」を更新しました。

 朝から雨が降ったりやんだり。湿度高く、気圧低く、体調はいまひとつ。それでも教壇に立つとしゃんとするから、仕事というのはたいしたものです。もっとも、この天候で生徒さんたちもなんかしぼんでいる感じではある。
 教材作成や、この前の研修で知った「思考ツール」に関する本を読みはじめたり。
 帰宅途上、地下鉄の上りエスカレーターに乗った。疲れているので、エスカレーターの右側に立つ。関西では右側に立つ人は歩いて上らん。急ぐ人は左側を歩いて上る。私は帰路はたいてい右側に立つ。疲れているからですね。
 私の前に制服を着た高校生らしき女性が立っていたけれど、彼女の前には誰も立ってなんだので、いきなり駆けあがるように上りはじめた。飛び跳ねるように上っていく。勢い、スカートの裾も跳ね上がる。
 私、目をそらしましたよ。エスカレーターの上の行き先表示板かなんかを見たりしてね。
 誰に見られているかわからんもんな。教員なんて、そんなことで痴漢にでも間違えられたら速攻新聞ものやからね。また、その駅は前の勤務先とも近かったもんやから、私を知っている人に目撃されて誤解されたりしたらたまったもんやない。
 もしかしたら、これは罠で私の背後から「おっさん、俺の彼女のスカートの中見て何してんねん」と因縁をつけられたりするかもしれん。
 たいそうな、と思う人もいてるかもしれんけれど、可能性はゼロやないぞよ。
 どっちにしても、疑われるようなことだけはしたらあかん。そういう職業なのですよ、教員いうのはね。いやほんまにこわいのよ。

米朝は冥土筋に [演芸]

 植木等さんの歌に「どうしてこんなにもてるんだろう」というのがあるけれど、今日の私は「どうしてこんなにねむいんだろう」であります。朝食後、「ニンニンジャー」を見ようとしたら、急に眠くなり、2時間ほど居眠り。起きてから「仮面ライダー」「プリキュア」などを見てから、金曜日の夕方に録画した「上方落語の会」の米團治師の「地獄八景亡者戯(前半)」を見たりする。米朝師の没後すぐの録画で、冥土筋の演芸場に行くくだりで「桂米朝、もう出てまんの! 長いこと“近日来演”やったけど」と笑わせ、なんと楽屋まではいって米朝師が先に逝った枝雀師の高座をぼやいたりする真似を披露。生前一度も米團治と呼んでもらえなかったことなどはネタかマジか。見ていてなんか涙が出そうやったなあ。
 昼食後、午睡。夕刻起きてまたもテレビを見倒す。タイガースがスワローズに負けて2.0差。いよいよ勝負は9月に。
 で、パソコンに向かうている今、また眠気が。テレビの見過ぎですね。寝た分、取り返そうと見てるもんな。

蜜柑か橙か [読書全般]

 今日は月例の医者行き。人間ドックの結果なども持っていき、あれこれと相談。昨日から疲れが取れてないので、すぐに帰阪。帰宅してすぐに午睡。妻は買い物に。起きてから少しテレビを見たりする。
 夜はナイター観戦。僅差を逃げ切る形になるかと思われたが、逆転負け。まだまだ混戦は続きそう。
 往復の車中でクィーン「チャイナ蜜柑の秘密」(角川文庫版新訳)を読了。ずいぶん昔に創元推理文庫版を読んだんやけれど(タイトルは「チャイナ橙の謎」)、内容をほとんど覚えてなんだので、まっさらな気分で読んだんやけれど、覚えてへんはずです。切れ味が非常に悪い。いろいろと読者を惑わせるようにしているんやけれど、惑わせるためにこじつけたような謎を次々と繰り出しているだけで、それらが有機的に事件につながってへん。なるほど、そやから覚えてなんだんやなあ。でも、解説によるとクィーンの片方、ダネイ氏の一番のお気に入りやったそうな。わからんもんですねえ。
 ところで邦題やけれど、内容的には創元版の「橙」のほうが合うているように思う。もっとも角川版の旧約では「中国切手殺人事件」というネタバレぎりぎりのタイトルをつけていたから、それに比べればましですけれどね。

期待してもいいよね [プロ野球]

 今日は一日体が重く、仕事も思うように進まない。週末ということもあるのかな。できる範囲で無理せず仕事。
 夕方に近づくと少し元気が出てきた。どういうこっちゃい。通勤電車でも行きは読書する気も起らず目をつむってじっとしていたのに、帰りはエラリー・クィーン「チャイナ蜜柑の秘密」をさくさくと読む。昼夜逆転、というわけでもなかろうに。
 帰宅してナイター観戦。タイガースが2.0差に迫ってきたスワローズを叩き、藤浪の完封で連敗ストップ。まあ、カープのジョンソンや前田健なんてところと対戦したあとで、申し訳ないが格の落ちるロマンと対戦したら打ちやすく感じたことやろうなあ。それだけスワローズはジャイアンツ戦で消耗しきってしもうたということか。タイガース戦で消耗しきったカープはジャイアンツに負ける。かくしてタイガースがまた少しだけ差を開いたのであります。けっこうめぐりあわせがよい日程になっているのかも。
 優勝する時はこういう運の良さとかめぐりあわせもうまくいく。さあさあ、これはひょっとしたら、ひょっとするかもよ。まだ油断はならんけれど、ちょいとばかし期待してもいいよね。

予想通りの分裂 [時事ネタ]

 タイガースは連敗。明日から2位のスワローズと3連戦。ゲーム差は2.0。本当の勝負はまだ先ということになるんやろうけれど、とにかくここは踏ん張りどころ。ここでずるずるといくとかなり厳しい。ただ、長期ロードから甲子園に帰っての初戦やから、条件は悪くない。ジャイアンツが沈没しつつある今、タイガースとスワローズによる優勝争いという感じになってきたなあ。さあここから盛り上がっていきましょうぞ。
 懲りんといえばゼロサム市長。市長の任期を全うして政治家を辞める人が、国政政党「維新の党」をひっかきまわして分裂騒動。だいたい「結いの党」と合併した時から分裂は時間の問題と思うていたけれど、まあだいたい予想通り。
 後継市長候補に維新の地方議員を立て、その人が当選したらまた「都構想」を蒸し返させるらしい。まあお好きにどうぞという感じ。どこが「市民の判断に従う」ですねんや。それやったら市長選にもう一度出て自分の手で実現させたらええのに。ああ、あの住民投票で市長について書くのはおしまいと思うていたのに。結局こうやって彼がしょうもないことをするとつい書きたくなってしまうのだねえ。やっぱり私は彼のファンなのかもしれませんなあ。いかんいかん。

知的刺激 [読書全般]

 今日は午後から四天王寺夕陽丘のクレオ大阪に。「支援教育推進フォーラム」という講演会に派遣される。関大初等部で実戦されている「思考ツール」なる教育システムの実践報告など、いろいろと収穫あり。帰宅してからさっそくamazonで注文。まだまだ勉強せんならんことが多いのはええことやと思う。そのまま使用するんやなく、自分なりに消化してとりこみ、カスタマイズして使用できるところまでいけば……その頃には定年退職ですかな。
 通勤途上の車中で辻田真佐憲「君が代」(幻冬舎新書)を読了。「君が代」成立の経緯、国歌として認知されるまでにもうひとつ別の「君が代」がライバルとしてあったこと、戦中戦後を通じて「君が代」がどう位置付けられてきたのかなどなど。「君が代」が国歌として一般国民に認知されるのにずいぶん年数がかかったとは知らなんだ。「君が代」という国歌についてまるでミステリーでも読んでいるように様々な謎が解き明かされていく。イデオロギーとは関係なく「国家」というものについていろいろと考えさせてくれる一冊でありました。
 知的な刺激をあれこれ受けられる一日でありました。

直虎って誰? [テレビ全般]

 台風が九州に。その影響で気圧は下がる湿度は上がる。これという運動をしてなくても体がだるく重いのです。就職希望生徒の面接練習やら授業やらあれこれと目の前の仕事をこなし、台風が近づいていることもあって定時に退出。
 これまた台風の影響で広島でのタイガースの試合は中止。でもジャイアンツが勝手に負けてくれたんでゲーム差は3.0に開いた。これが首位のアドバンテージというものか(しつこいね)。ジャイアンツファンは毎年こういう気持ちでいたのかね。ふっふっふ、何もしなくても自分で転んでくれるんだから、笑いが止まらんぜ、なんて。
 再来年のNHK大河ドラマが「おんな城主 直虎」と発表された。戦国時代が舞台で、駿河の女性大名が主人公とか。主演は柴崎コウさん。
 NHKも懲りないねえ。戦国時代やから「花燃ゆ」みたいに主人公が特に歴史を動かしたりもしないけったいなドラマにはならんとは思うけれど、名前も知られていなければ史実には資料もほとんど残ってへんらしい人物を主人公にするか、ほんま。女性を主役にするなら、もう少し知名度のある人やないと1年もたんでしょう。
 もっとも、歴史上に名を残した女性の代表的なところはもうすでに主人公にしたドラマを作って入るけれどねえ。北条政子の「草燃える」、日野富子の「花の乱」、高台院ことねねの「おんな太閤記」、「春日局」、「篤姫」あたりは知名度の高さでなんとかなった例か。新島八重の「八重の桜」は知る人ぞ知るという存在やったけれど、すごい波乱万丈の人生を送ってはるんやねえ。そやからドラマになった。明らかに失敗したのは川上貞奴の「春の波濤」、お江与の方の「江」、そして今年の杉文の「花燃ゆ」など。「三姉妹」は古すぎて私にはちょっとわからんけれど、大河ドラマを語る際にあまり言及されてへんから、それほど人気は高くなかったんと違うかと想像するしかない。
 とはいえ、大河ドラマも歴史上の重要人物はあらかた主人公にしてしもうたから、戦国と幕末ではもう主人公にする人物がいてへんのやろうね。朝ドラの方がよほど大河ドラマの主人公みたいに劇的な人生を送った女性を主役にしていると思うなあ。
 思い切って近代を舞台に与謝野晶子とか平塚らいてうなんてところを主人公にした方が面白いと思うのですが、如何。

光圀伝 [読書全般]

 愛すれどTigers「ジャイアンツに負け越し決定も首位がっちり」を更新しました。

 月曜日は一から生活リズムを作らねばならんのでしんどいけれど、疲れはまだたまってへんとみえて、車中での読書が進む。今日は往復で冲方丁「光圀伝(下巻)」を一気に読了。「天地明察」もそうやったけれど、最後のたたみかけと緊迫感がうまい。ただし、そこに行くまでのかきこみも徹底しているため、この作品に関しては上巻を読み切るまでがちょっと乗り切れなかった。下巻に入るとだんだん主人公の徳川光圀の思いというものが理解できてきてぐっと物語世界に入り込めるようになった。
 「マルドゥック・スクランブル」ほどの緊迫感がなかなか出せてないのは残念やけれども、車中ではそこまで緊迫感のあるものを読んだら疲れてしまうからちょうどええのかもしれません。
 山田風太郎ばりにいろいろな同時代の人物とうまくからませている。しかも「天地明察」ともリンクしていて、続けて読むとより面白いと思う。
 で、帰宅して夕刊を読んでいたら、冲方さんが奥さんに暴力をふるったとかで逮捕の報。くわしいことがわからないのでなんとも言われへんけれど、たまたま「光圀伝」を読み切った時にそんなニュースが入ってくるとは。なんだか複雑な気分であります。

昔のタイガースみたいに [プロ野球]

 昔、タイガースはジャイアンツ戦で連勝したあと、最下位に沈んでいるチームと対戦して3タテ食らうたりしたものです。ジャイアンツ戦で燃え尽きてしまうんですな。先週、東京ドームでジャイアンツに3連敗したあと、続くベイスターズ戦で3連勝。で、ジャイアンツはカープに1勝2敗。その1勝も、もし降雨コールドゲームやったら負けていたかもしれんという試合やったそうな。下手したら3連敗してたかもわからん。
 というわけで、先週末の状況と比較したら、結局は勝敗差では1.0ゲーム縮まっただけに終わったのですね。
 このジャイアンツのパターンって、昔のタイガースみたいやねえ。この時期に首位に立っているというのはものすごく大きなアドバンテージなんやなあ。相手が勝手にこけてくれるという。
 ペナントレースも残り1ヶ月。どうなるかはまだまだ読まれへんけれど、首位にいるという優位な立場を生かしてタイガースが勝ち進んでくれたらええなあ。

“ザ・グレート”聴き比べ [音楽]

 今週は3日間しか出勤してへんかったのに、けっこう疲れていたとみえて、今日は一日眠い。それまで毎日だらだらしていたから、いきなり仕事となるとやっぱり体が対応しきれなんだかな。
 ここのところ、毎日のようにパソコンに向かう時はシューベルトの交響曲第9(8)番“ザ・グレート”のCDをいろいろな演奏で聴いている。なんというか、好きなのですね。壮大で、かつ明朗で、メロディが美しい。難しい曲なのか、録音する指揮者はそれほど多くない。
 勇壮なのはフルトヴェングラー指揮のベルリン・フィル盤。何種類もあるけれど、どの演奏も気合満点。雄大なのはクナッパーツブッシュ指揮のウィーン・フィル盤。特に終楽章のテンポの落とし方が絶妙。カラヤン指揮のベルリン・フィル盤は70年代に録音されたものの方が流麗でメロディの美しさを楽しむには向いている。明朗さではバーンスタイン指揮コンセルトヘボウ盤。ニューヨーク・フィル盤も勢いがあって好きやけれど、晩年の指揮のスタイルが曲に合うている。意外とよかったのはショルティ指揮ウィーン・フィル盤。力強さと美しさがバランスよく表現されている。なぜかシカゴ響とは録音してへん。音色など聞き比べてみたかった。
 他にもワルター、ベーム、ボールト、ケルテス、アバドなどなど名だたる指揮者の録音があり、どれもそれぞれの個性が発揮されていて聴きあきません。今日はアバドが晩年に録音したモーツァルト管盤を聴きながらニュースサイトなどを読んでおります。灰汁がなくてアバドらしい心地よい演奏ですね。ちっょときれいすぎるかも。
 どれをお勧めということはないけれど、私が一番好きなのはバーンスタイン。最初にきくには一番よいかも。カップリングされている未完成ともども名演であります。