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眼鏡と裸眼の使い分け [読書全般]

 降ったりやんだりしながら、夕刻には青空。体がだるいのは天候のせいもあるやろう。出勤時、行きの車中で野上弥生子「秀吉と利休」を読了。秀吉と利休の複雑な思いをはらんだ関係が微に入り細を穿つように描かれていて読み応えがあった。なにぶん古い作品なので漢字の使い方など現在の表記とは違うところも多く、読み慣れるまでちょっと引っかかったけれど、慣れてきたらぐいぐいとひきこまれるように読めた。しかしなあ、「気性」と書くところを「気象」と書かれていたりすると、やっぱりそこでけつまずいてしまうなあ。
 帰路はT・M・ディッシュ「人類皆殺し」を読み始める。「秀吉と利休」とも前任校の図書館の廃棄本で、かなり古い本なので字が小さい。昔はこんな小さい字の本を読んでいたのですね。もっとも、私は近視なので、眼鏡を外した方が本はくっきりと読める。目が悪いのは長年ハンデやったけれど、意外なところでメリットがあるものですなあ。
 ただし、目的の駅についたところで眼鏡(新調した遠近両用のもの)をかけて歩くと、最初はちょっとばかりピントが合いにくいのが難点か。
 ちなみにパソコンに向かう時は以前から使用している老眼鏡を使う。これは遠近両用では長時間へんな体勢を取らねばならんので、普通に老眼鏡でよいのです。これに炎天下用の度つきサングラスを加えると3種類の眼鏡と裸眼を状況に応じて使い分ける形になる。こういうのはこの歳にならんとわからんことやったねえ。

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堺筋線大阪縦断 [日常生活]

 台風は暴風は伴わず、勤務校は通常営業。1時間目の授業をすませると、事務作業をいくつかこなし、早目に職場を退出。午後から他の学校での研究授業見学に行かねばならなんだのであるけれど、これが遠い。北千里駅から天下茶屋駅まで、つまり阪急千里線と相互乗り入れの地下鉄堺筋線の始点から終点まで電車に乗ったのですね。そこから南海電車を乗り継いで、目的の学校に到着。研究協議が終わり、帰路は往路と同じように南海電車で天下茶屋に行き、天六どまりの地下鉄に乗る。つまりこれも始点から終点まで乗ったことになる。大げさやなく大阪を縦断したのですねえ。ああ疲れた。
 夜はナイター観戦。この時期のジャイアンツ戦はタイガースは毎年ことごとくやられて優勝の望みを断たれてしまうんやけれど、今日は苦手のマイコラスを打ち崩して同点に追いつき、延長11回裏、マートンのサヨナラ打で勝利。例年なら肩を落としてベンチから下がるのはタイガースやったけれど、今日はジャイアンツ。みなどんよりとした表情でベンチから去る。明日はメッセンジャーとポレダが先発か。これも投手戦になりそうやなあ。地の利を生かしてジャイアンツに引導を渡してもらいたいですねえ。

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又吉効果 [読書全般]

 台風接近中。暴風警報なら休校。でも、雨台風なので、警報が出ても大雨警報か。それなら大阪府立の高校は休校にならん。ただ、自主休校にする生徒さんたちはたくさんいそうやな。私は明日は午後から別な高校の研究授業を見学に行く予定なんやけれど、暴風警報となるとそちらもなくなる。二重の意味で警報の出方が気になるのであります。
 久しぶりに帰りに書店によると、「又吉直樹お薦め文庫」のコーナーができていた。新潮文庫がそういうフェアを打っているのですね。古今の名作に又吉さんの写真入りの腰巻がついている。
 芥川賞の威力恐るべし、か。若者の読書離れを少しでも食い止められるか。もっとも、まずターゲットの若者が書店に行くかどうか、やと思うけれどね。まあどっちにしても又吉さんが受賞したから成り立つフェアではあるよね。太宰治が「芥川賞欲しいよー」と佐藤春夫に泣きついた手紙が発見されたというけれど、書店でこういう棚を見ると、太宰治の気持ちもわからんでもないよね。
 ただ、芥川賞受賞作家の多くが受賞作もろとものきなみ品切れ絶版になっていたりするわけやから、いまだに新たな愛読者を獲得し、文学史に名を残している太宰さんには芥川賞なんて不要やったんやないかなあ。てなことを思うのは私の勝手ではあるけれどね。夏目漱石あたりはもし芥川賞の候補に選ばれても、その時点で辞退していたんやないかなんて、これも私は勝手に思うております。
 それにしても又吉さんすごいですよ。出演しているテレビ番組の内容を再編集しただけの「オイコノミア」という本まで「火花」といっしょに並べられてるもんなあ。そんなんでも「又吉本」として買う人がいるのかね。ようわからんな。

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お酒は18になってから? [時事ネタ]

 愛すれどTigers「一進一退でも僅差で首位を守る」を更新しました。

 涼しい、というか肌寒く感じることもあった一日。9月上旬というと、まだまだ残暑きびしく、早くお彼岸になってくれんものかと思うことが多いのに、今年は秋雨前線のせいで日照時間が短く気温も低いのでありましょう。
 ところで、自民党内で選挙権を18歳に引き下げたのを機に成人年齢も引き下げて飲酒喫煙も18歳からというような議論が出ているとか。
 いったい何を考えているんやら。ほたらなにかい、いままで「お酒は20歳になってから」とかいうてたのは何やったんですか。選挙権と飲酒喫煙は全く別もんでしょう。選挙権を引き下げたんはまあええとしようか。若い層が政治に関心をもつようになるのは悪くないし、高卒で就職して社会人になる者もいてる。そういういち早く社会に出た者に選挙権があるのは悪いことやない。
 でも、そやからというて何の根拠もなくすべて18歳に引き下げるという理屈がわからん。現実には20歳にならんでも飲酒喫煙を覚える者はいてるけれども、それを社会として認めるかどうかは別の話。こんなええ加減なことを真剣に議論するんやったら、国会の外でデモをしている若者たちの声に真剣に耳を傾けなされ。
 自民党の議員たちの質の劣化にはあきれるばかりですなあ。

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利休好みの誕生日 [季節ネタ]

 今日は星新一さんの生誕89年目の記念日。そして私の生誕53年目の記念日。そうです、私と星さんは同じ9月6日生まれなのです。それがどうしたと言われてもなんですが、なんとなく嬉しいやないですか。そうか、来年は星さん生誕90年になるんやね。いや私とは何の関係もないのですが。
 ちなみに妻の誕生日は桂米朝師と同じ日。誕生日だけでいうと星新一と桂米朝の夫婦なのです。すごいすごい。何がすごいかわからんが。
 というわけで、妻からケーキと鞄をプレゼントしてもらう。ケーキは駅前のケーキ屋の新作で、「利休」と名付けられた抹茶ムースのケーキ。焼き物の器に入ったもので、その器も微妙に形をゆがめ、釉薬も均等でないかけ方のものと、利休好みを意識しております。
 たまたま野上弥生子「秀吉と利休」を読んでいる最中なもので、そこらあたりも意識して選んでくれたのが嬉しいですね。
 これでタイガースが勝ってくれていたら文句なしやったのですけどね。まあ仕方ない。
 それにしても、もう53歳かあ。ほんまに馬齢を重ねているなあと、これは毎年書いていることですが。もうそろそろ年相応の風合みたいなもんを出せていけたらなあ。まあこういうことは意識しすぎてもいやらしくなるだけなんで、あくまで自然体で、やね。

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予約入れ直し [テレビ全般]

 HDDレコーダの録画予約は内臓の番組表からすることにしている。スポーツ中継の延長で番組表が変更になったら、ちゃんと予約した番組を録画してくれるからですね。ただ、延長時間によっては別のチャンネルの番組と予約がかぶってしまうことがある。
 サンテレビの野球中継は完全放送なんで、この放送時間延長がやたら多い。というか、そうでない場合の方が少ない。私はタイガースの試合がサンテレビで中継される場合は必ず最後まで見るので、何分間番組がずれるかを確認し、録画予約を手動で直したりする。番組表変更のダウンロードは(特にサンテレビの場合)時間がかかるのです。
 油断することもある。
 今日はサンテレビは5分だけの延長で、予約番組の時間かぶりには特に問題なし。というか、土曜深夜はサンテレビはあまり深夜アニメは放送しませんの。そやから安心していた。
 ところが今日はカンテレも延長ありやったんやねえ。バレーボールのワールドカップをやっていた。で、私はカンテレの番組は予約してなんだんで安心していたけれど、実は妻が深夜ドラマを予約していたんやね。で、KBS京都の深夜アニメと予約がかぶってしもうた。幸いカンテレの番組表は更新されていたんで、予約の入れ直しなどができたけれど、危ないところでした。KBS京都で予約していた「監獄学園」というアニメは別曜日にBS11で同じものが放送されているので、そちらで録ることにした。予約の入れ直しをしとかんと、妻の予約したドラマが途中で録画中止になる恐れがあったわけで、気がついてよかったわい。
 ええ歳してそんなことばかり気にしているダメな大人ぶりは変わらんなあ。

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排ガス攻撃 [時事ネタ]

 中国がお祭りをしている間、雨模様ながら空気はきれいやったのです。今日はやっと天気が良くなったので、妻は布団を干そうとしたのです。そやけどなんか空気がどんよりしていると感じ、テレビのデータ放送で確認したんやそうです。
 PM2.5の濃度であります。
 来てましたねんて。しかもやや多めに。
 お祭りが終わったらすぐにまた大量に排ガスをまき散らしてまんのや、お隣さんは。ネットで調べたら、大陸はもうむちゃむちゃ多い。
 というわけで、妻は布団を干すのを断念したそうです。
 恐るべし環境破壊大国、中国。祭りをしている間だけは大量排出が止まっていたらしい。
 しんぞう総理は軍備どうこう言う前に、こちらについて猛烈に抗議をしていただきたい。威嚇だけかもしれんミサイルやらなんやらよりも、排ガス攻撃の方が切実なんと違うかなあ。現実に被害を受けているわけやからねえ。

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切れ味のない「ナンバー」 [読書全般]

 久しぶりに、ほんまに久しぶりに「スポーツグラフィック ナンバー」誌を購入。タイガースの特集をしているので、ついつい手がのびたのであります。
 うーむ。昔の「ナンバー」とはかなり切れ味が違うなあ。かつては例えばベースボールマガジン社が出している専門誌とは違う独自の視点で切り込まれていたのが、今日読んだ特集では「週刊ベースボール」とほとんどかわらん。
 吉田、掛布、岡田鼎談にしても、藤浪へのインタビュー記事にしても、なんかありきたり。
 そういえば、なんで「ナンバー」を読まんようになったかというと、新聞広告を見ても魅力的な特集がないからやった。野球を取り扱うにしても、なんか総花的で軸がぼやけたような見出しがならんでいて食指がのびなんだんやね。
 雑誌も長く続くと、カラーが変わっていくのは仕方ないけれど、個性的で思わず手がのびてしまうような特集を毎号のように組んでいた時代を知っているだけに、ちょっとさみしい思いをしたのでした。

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本盗の妙味 [プロ野球]

 純粋なホームスチールなんてめったに見られるもんやない。長いことテレビでプロ野球を観戦してきたけれど、2004年のオールスターゲームで新庄がやったのを見たくらい。オールスターという、お祭りやから成立するもんで、公式戦ではなかなかお目にかかれん。あったとしても、一三塁の場面でダブルスチールを敢行して、捕手が二塁に送球するところを三塁走者が楽々ホームイン、というケース。これも記録上は本盗になるんやけれど、相手の隙をついてという本盗ならではのスリルはない。
 で、今日のタイガースとカープの試合で、そんなスリルのある本盗を見た。カープの攻撃で一三塁としたところで、一塁走者の梵選手が大きくリードを取る。左腕の岩田投手は反射的に一塁へ牽制球を投げる。岩田投手には三塁走者の動きは見えてへん。油断があったんやろう。なにしろ三塁走者は新井貴浩選手。昨年までのチームメイトで、めったに盗塁などしない。盗塁するよりホームランでゆっくりホームインするタイプの選手であります。この新井選手が、岩田投手の牽制と同時に本塁に向かって突入。ゴメス一塁手はあわてて本塁へ送球するけれど、肩に力が入ったかワンバウンド送球になった。それでも梅野捕手が新井選手にタッチしにいった時には、ぎりぎりアウトかというタイミングやった。そこを新井選手は巧みにすりぬけてホームペースを手ではく。審判の手が大きく広げられる。
 セーフ!
 本盗というのはつまりこういうものです。鈍足選手が相手の油断を突いてぎりぎりのところで決める、そこに妙味がある。
 この一か八かのプレーで試合の流れはカープに。カープファンは気持ちよかったやろうなあ。悔しいけれど、腹は立たんな。これこそプロの見せるレベルの高いプレーやからやと思う。
 明日は藤浪くんがカープに行きかけている流れをせき止めてくれるよね。

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ケチのつきっぱなし五輪 [時事ネタ]

 東京五輪大会のエンブレムが白紙撤回やそうです。新しい国立競技場のデザインも白紙撤回。次は新たに加える競技が決まったと思うたら白紙撤回になったりして、そのうち開催自体も白紙撤回ということになるかもね。こういうケチのついたイベントというのはあとあとまで尾を引くやろうしね。
 というか、「フクシマはアンダー・コントロール」なんて総理が嘘をついた時点で、もうアウトと思うんやけれど。猪瀬前都知事が失脚したというのもケチがついたことになるやろうね。
 まあ今さら開催そのものを白紙撤回できるわけはないけれど、現段階でこんなドタバタしているようでは、開会式の演出やとかいつまでたっても決まらんやろうね。会場である国立競技場のデザインが決まらなんだら、どんな開会式にするか具体的なプランも立てられんやろうし。
 まあ私は別に五輪大会そのものに興味がないんで、ロンドンで開催されてても北京で開催されててもヤムスクロで開催されててもタシケントで開催されてても(しつこいね)どっちでもよろしい。ただ、五輪大会に関心のない人間をまるで非国民みたいにはじきだすようなことにはなってほしくない。昨今の風潮で、なにか風が吹いたらそっちになびかんならんみたいなのが横行しているのが気にかかっているもので。

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