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平賀源内の死因 [教育]

 授業のために調べ物をしていると、自分がまだまだものを知らんと痛感させてくれる。
 日本史の授業で「蘭学」について教えるために、平賀源内について調べていたら、彼はエレキテルと土用の丑の日のコピーの人というだけやなく、物産博覧会を何度も開いていたり、各地で鉱山開発の指導をしたりしている人でもあったのですね。
 さらに驚いたのは、殺人で捕まって獄死しているのね。うわー、昔のドラマ「天下堂々」なんかやとどっか遠くに旅立っていったというような場面があったと記憶しているんやけれど、獄死とはなあ。
 もしかしたら知らなんだのは私だけで、ほかの人はみんな知っていることかもしれん。で、妻に話したら妻も知らなんだのでほっとした。そういう問題やないか。
 50の手習い、まだまだ続くなあ。

秋づくし [日常生活]

 授業の合間に寸暇を惜しんでプリント作成。他のことはほとんどでけん。文化祭に向けて漫研の部誌の印刷にもとりかからなならんのに。そこまで手がまわらん。前任校で使うた教材では間に合わんので、ほとんど一から作ってるのであります。今までやったことのない試みをしていたりするので、よけいに時間がかかる。
 それでも往復の車内読書は進む。吉村昭「大黒屋光太夫」上下巻(新潮文庫)を3日間で一気に読了。同じ主人公の井上靖「おろしや国酔夢譚」とは違う切り取り方で、読ませる。ただし、物語の結末の余韻はさすがに井上靖が上。史実重視なら吉村版、文学性重視なら井上版といったところかな。
 実はちょうど日本史の授業で偶然ラクスマンが光太夫とともに日本にやってきたというところを教えているので、授業のネタとしても旬であったりする。
 帰宅したら、妻が栗をむいていた。妻の実家の栗の木でとれたものやそうで、義兄が大量に収穫したものを義姉がゆでてくれたそうです。甘く煮たものもいただいて帰ってきた。どれも粒が大きく、うまい。ここのところ気温が上がって汗ばむくらいの気候やけれど、旬のものを食すと、やはり季節を感じるね。この前は上階からいただいた梨をおいしくいただいたところやし、こと味覚においては秋を満喫しているのであります。
 読書の秋に、味覚の秋。そしてひたすらパソコンの前に座る秋であります。

一瞬の笑顔 [新聞]

 金本監督就任記者会見を妻が録画してくれていたので、帰宅後、見る。終始硬い表情で、責任の重さを感じているのがわかる。顔をほころばせたのは、「どんなコーチを選ぶか」という質問に「僕についていけるコーチ」と言うた時くらい。笑顔の陰に「俺についていくのはきついぞ」みたいな思いがあった。いや、すでにコーチとして招聘するメンバーは決めていて、おそらく打診もしているんやろう。そして、その人たちに対するメッセージとして発信した返答かもしれんなあ。自分の言葉を聞いてその人たちがどんな顔をするかを想像して笑顔になったんやなかろうか。
 で、先ほどスポーツ紙のサイトを巡回したら、けっこう笑顔の写真を多く使用していて、これではあの緊張した面持ちで終始した会見の様子が正確に伝わらんのやないかと感じた次第。メディア・リテラシーというけれど、あの会見を妻が録画しておいてくれなんだら、私は非常に和やかな雰囲気の会見やったんやないかと思うてしもうたことやろう。
 写真が必ずしも真を写すもんやないことを痛感した次第。

金本阪神コーチ私的検討会 [日常生活]

 本日は「たちよみの会」。秋の京都は行楽シーズン。河原町界隈ではいたるところで中国語が飛び交う。ほんまに中国からの観光客は相変わらず多いみたいやね。
 例会には古参Y氏が来てくれた。金本監督を受けて、来季のタイガースについて、特にコーチ陣はどうなるか、ふたりで検討会議を行う。関西のいたるところでこういう検討会議が行われているに違いない。
 投手コーチは大野豊、下柳剛。バッテリーコーチに西山秀二。打撃コーチはいったい誰が来るのか、ここが読めない。西山コーチが来るとしたら、矢野燿大にはコーチの目はないのか。平田、高代両コーチは留任。二軍バッテリーコーチに藤井彰人という線もあろう……などなど。
 ドラフト一位はやはり高橋純平か。外れ一位にオコエ瑠偉といきたいが、果たして残っているか。他チームの一本釣りはあり得るだろう。とにかくくじ運がないからねえ。ここ数年中途半端な“即戦力”ばかり一位指名しているな。
 そんな話をしていたらあっという間に時間が過ぎた。丸善京都店でたちよみをして、散会。
 帰宅して、昨夜録画したピープロ特撮を紹介する番組を見る。サンテレビで先週から始まったもので、先週はマグマ大使。今週は電人ザボーガー。あれこれツッコミまくれるんやけれど、ストーリー原案が小池一夫で脚本が上原正三という凄いメンツやのに、なんでこんな話になるかなあという感じ。音楽は菊池俊輔でやたらかっこいいけれど、なんか他の番組でも聞いたような感じがしてしまう職人技。それでも、1970年代の、とにかく力ずくで話を進める強引さがたまりません。ああ面白かった。そやけど全話見たいとは思わんのですけれど。

金本監督 [プロ野球]

 クライマックス・シリーズは両リーグとも決着がつき、ホークスとスワローズの対戦になった。鳥対決ですね。この顔合わせというのは初めてやなかったかしらん。まあ順当に優勝チーム同士の日本シリーズになってよかった。去年のタイガースみたいに2位のチームが日本シリーズに出場してしまうハプニングがあってもええんやけれど、あくまでハプニング。何年かに一度そういうのがあってよいという感じでええんやないですか。
 それにしても今日のフジテレビのアナウンサーはまるでスワローズとジャイアンツがタイで対戦し、勝った方が優勝みたいなつまらない盛り上げ方をしていて不快やったなあ。まるで今日勝ったら、明日から3連勝するかのような口ぶりで、解説の片岡篤史さんも山本昌さんもさぞ困ったことでしょう。日本テレビのアナウンサーよりもひどい。
 さて、我らがタイガースは、金本知憲さんが監督就任を受諾したとか。明日の大阪本社発行のスポーツ紙は(スポーツ報知を除いて)そちらが一面になるんやろうね。
 金本監督と決まったからには、優勝は期待してはいかんと思うね。「土台づくり」「若手起用」。オーナーもこれを期待しているようなので、監督としては「目標は優勝できるチームにする」と言うてもかまわんけれど、ファンは最下位覚悟で来季のタイガースを見つめていかなならんと思うね。
 大切なのはコーチ陣。特にヘッドコーチ。私は平田コーチの留任を望む。金本監督は指導者としての手腕は未知数なんやから、長年指導者としてチームの若手もベテランも見てきた平田コーチが監督をしっかりと支えてあげてほしい。監督の手腕よりも、コーチ陣の手腕が問われる一年になりそうです。
 とにかく、監督が決まってほっとした。これでドラフトでオコエ瑠偉くんを指名してくれたらと個人的には思うてるのであります。

 明日、10月18日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

熊倉一雄の死 [追悼]

 ここのところエラリィ・クィーンの新訳版ミステリをたてつづけに読んでいる。「中途の家」(角川文庫)、「災厄の街」(ハヤカワミステリ文庫)。私は熱狂的なミステリファンやないけれど、昔からクィーンは好きなので、こうやって新訳版で読み直せるのはありがたいことです。あと、手元には新訳版の「九尾の猫」(ハヤカワミステリ文庫)がある。これは初読なのでもう少し間を置いて読もうと思うております。
 夜、ネットのニュースサイトで俳優の熊倉一雄さんの訃報に接する。享年88。死因は直腸癌。
 一度聞いたら忘れられないあの独特の声と口調。ものごころつくかつかないかのころの「ひょっこりひょうたん島」のトラヒゲ。小学生時代に楽しんだ「ネコジャラ市の11人」のガンバルニャン。どちらも藤村有弘さんとの掛け合いが実に絶妙で楽しかった。
 テレビまんが(アニメなんて言葉はなかった時代です)の主題歌ではもちろん「ゲゲゲの鬼太郎」。滝口順平さんや吉幾三さんのバージョンもあるけれど、不気味さとユーモラスな感じが表裏一体になっているという点で、やはり熊倉さんの歌が一番ではないか。「さるとびエッちゃん」のエンディング「エッちゃんが好きや」もよかったなあ。関西弁の犬であるブクのキャラクターソングで、イントネーションは少しおかしかったけれど(本編のブクの吹き替えは関西ネイティブの永井一郎さんなので違和感全くなし)、そんなことは気にならなんだ。歌で演技をしてはったんやね。
 顔出しも多かった。「巨泉前武 ゲバゲバ90分」にもレギュラーで出てはった。人形劇の声と実物との間にイメージのギャップがなかったと、子ども心に思うていました。
 舞台の演出もしてはるとか、そういうのを知ったのはもっと後。昔の声優さんは、まず俳優としての本業があって、仕事の一環として声の芝居があったのですね。熊倉さんの場合、特にその声の特徴が抜きんでていたから、声優としての仕事も多かったんやろうね。
 最近では朝の5分番組「Eテレ0655」で「吾輩は亀」の歌を歌ってはったけれど、それが昔と変わらぬ感じやったんで、まだまだお元気でやってはるんやなあと思うていた。でも、米寿やったんやね。
 テレビっ子やった(今はテレビおっさんの)私にとって、長く親しんできた声がまたひとつ、消えた。NHKもまだお元気なうちに「ひょっこりひょうたん島」のリメイクをしておいてくれてよかったですよ。
 謹んで哀悼の意を表します。

 10月18日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

謎の再放送 [テレビアニメ]

 昨日の深夜に録画したアニメ「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」。確か一度見たよなあ。でも、番組表に(再)という表示がされてへんから、もしかしたら続きなんかなあ。そやけど続きやったらタイトルに「セカンドシーズン」やとか「リターンズ」やとかそういうおまけがついているやろうしなあ。
 てなわけで、見てみる。確かに話には覚えがある。ただ、とにかく何でもかんでもアニメを見まくってるんで、他のよく似た設定のアニメの記憶とごっちゃになっていたりしていて、細部まで覚えてへん。私にとっては細部まで覚えていたいというようなそういうアニメではなかったからね。
 こういう時はネットで調べましょう。
 公式サイトを見たら、「MBSで再放送!」とある。ウィキペディアを見たら、本放送は2年前にABCでやっている。
 そうかあ、やっぱり再放送やったんかあ。でもなんか細部が微妙に違うているようにも見えたんやけれど、気のせいやったか。
 まあ、放送局が変わり、MBSにしたら再放送やないということはいえるんやけれど。それで(再)のマークがついてなんだのかな。それにしてもなんで今ごろ再放送。しかもライバル局で。そこらあたりの裏事情はさすがにウィキペディアにも書いてなんだ。もしかしたら、続きを同じ枠で放送するのかもしれん。2年前のアニメなんて、これだけ深夜アニメが多いと覚えてもらえてなかったりするやろうからね。それで前作を再放送して、ということなのかなあ。公式サイトにもそこらあたりのことは書いてへん。
 もし続編が作られんのやったら、なんで今さらという疑問が残るけれど、そこらあたりの事情を知りたいものです。

 10月18日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

金本か岡田か [プロ野球]

 うーむ、スワローズしっかりしてや。打撃のチームが1点しか取られんというのは、ムードに呑まれているのかな。ジャイアンツはタイガースに勝ちぬいた勢いみたいなものが残っているのかもしれん。とはいえタイガース戦ではさっぱりやった坂本にホームランを打たれているということは、スワローズの石川投手も本来のピッチングがでけてへんということか。ホークスもマリーンズの勢いに呑まれそうになったところを、サヨナラ勝ちでなんとか初戦をとった。これでおそらくホークスの日本シリーズ進出は確実になったかな。
 タイガースが出てへんので、録画したアニメを見る合間にちょろりちょろりと見ただけやけれど、やはり結果は気になるなあ、クライマックス・シリーズ。もっと気になるのはタイガースの次期監督問題やけれど、これも今週末にはかたがつくとデイリースポーツのサイトで読んだ。もっとも、他紙では「長期化」と書いてあるのもあって、あとはスポーツ紙各紙の記者の腕次第ですかな。
 おそらく金本監督誕生ということになるんやろうけれど、もし金本さんが断ったら、誰が監督を引き受けるんやろう。次の候補は岡田彰布元監督の復帰とスポーツ各紙は報道しているけれど、ここまで「金本監督」で毎日一面で騒ぎ立てたあとで、岡田さんが「ほな、わしやったるわ」と言うかどうか。プライドの高い岡田さんのことやから、金本さんのスペア的な感じで監督になることを承知するかどうか。シーズン中の解説を聞いていたら監督にもう一度なりたいという感じではあったけれど、いの一番に声がかかってへんということが気になる。
 もし岡田さんが「俺は金本のかわりか」と怒って断ったら、その次の候補はいてるのかいね。ここにきて中村GMの死は痛いな。もし金本さんが断って岡田さんに話をもっていくなら、坂井オーナー自ら足を運んで依頼するくらいやないとあかんのと違うかなあ。

 10月18日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

脳味噌フル回転 [日常生活]

 愛すれどTigers「互角の戦いも一歩及ばず和田監督退任」を更新しました。

 今日から勤務校は後期が本格的に始まる。前任校は前期と後期の間に「秋休み」があったので成績処理や教材作成などをその期間にできたんやけれど、現任校は諸般の事情で試験休みはなし。成績を出したら即授業ということで、毎日教材作成に追われている。
 今日も明日の授業に使うプリントをなんとか作成。でも明後日の授業で使うプリントは構想中。いろいろとアイデアを出しつつ、まだまとまり切ってない。なんだか慌ただしく、脳の疲れにはチョコレートとばかり、ミルクチョコを口中で溶かしながらメモ用紙にあれこれ書き散らす。
 とはいえ、いろいろ工夫して作った教材に、生徒たちなりにちゃんと食いついてくれている感触があるのは嬉しい限り。そのレベルの教材を残り半年作り続けていくことになるのだなあ。けっこうきついぞ。脳味噌フル回転であります。
 明日も空き時間は教材作成にすべて費やすことになりそう。それでもおもしろいことに帰りの電車ではけっこう読書が進む。仕事から解放されて、気持ちが楽になるんやろうかね。

 10月18日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

順当に負け [プロ野球]

 今日はハッピーマンデー体育の日。まあ私の感覚では10月10日の振り替えで今日が体育の日になったというようなものかと。
 で、健康増進の日に私は朝から風邪気味で午前中は寝倒す。体育の日どころではございません。子どもの頃は小学校区での区民運動会に行って参加賞の景品をもらうのが楽しみやったですねえ。
 というわけで、自分では体を動かさんけれども人がボールを投げたり打ったりするのを見て過ごす。クライマックス・シリーズのタイガース最終戦であります。シーズン中と同様に何の策もなくポレダの前に凡打を繰り返し……で、シーズンの順位通り負けました。
 これで今季のタイガースの試合はすべて終了。やっと新監督発表に向けて大手を振って動けるというものです。今日のテレビ解説は新監督の噂の高い金本知憲さん。江越を絶賛しておりました。作戦面でもけっこう疑義を出していたりした。「俺ならこうする」というほどはっきり出していたわけやないですけれどね。
 さて、金本さんが監督になったら誰をドラフト一位で指名するかな。競合覚悟で高橋純平投手、あるいはオコエ瑠偉外野手あたりを指名してほしいなあ。特にオコエ選手の足は魅力ですぞ。ぜひ赤星憲広さんを臨時でもええからコーチに招いてオコエ選手を後継者として育ててほしい。あ、もう指名確定した気になっている。いかんいかん。
 それはともかく、31年着続けていたタイガースのユニフォームをついに脱ぐ和田監督に、現役からコーチ、監督とほんまにお疲れさまと感謝の意をこめて伝えたい。私がこんなところで書いても和田さんに伝わるわけはないやろうけれども。