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5年目の黙祷 [1月17日の記憶]

 今日で東日本大震災から5年。私の職場でも午後2時46分ごろ、一斉に黙祷。
 昨年の6月、修学旅行で東北に行き、被災地の現状を見てきたり、タクシーの運転手さんからその時の状況をたっぷり聞かせてもろうたり、民泊の農家の方たちからなんとか東北を盛り上げていかせようという思いが伝わってきたりという体験をしただけに、今年の3・11は去年よりもいろいろな思いが渦巻いている。
 整備はされているものの更地になったままの土地が海岸に沿ってずっと続いている眺め、何もないところに慰霊の地蔵だけが鎮座している様子など、今も鮮明に思い浮かべることができる。
 バスで語り部の方とともに被災地をまわったこと、地元の水産会社が様々な記録をワンフロアつぶして保存していたことも、黙祷の間思い出された。
 阪神淡路大震災の際、自宅の水が出なくなった同僚がミネラルウォーターを買いこんで帰っていったこと、当時住んでいた団地の漏水がなかなか解決せず10ヶ月ほどかかってやっとなんとかかたがつくまでの苦労なども思い出された。
 人それぞれ、いろいろな思いがあるやろう。東日本大震災についていえば、やはり現在でも私にとっては他人事である。そやからこそ無関心であってはいかんと痛感しているのです。
 もう5年、そやけどまだ5年しかたってへんのやから。

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教師はどちらを向いていたか [時事ネタ]

 昨日の日記に書いた少年の自殺の件で、学校の指導体制に問題があったという状況が発表された。少年は教師に対してかなりの不信感を持っていたらしい。それがなぜ自殺につながったかというところ、まだ私には理解でけんところがあるけれど、くだんの学校では生徒一人一人に向き合うという、教員にとって一番大切な部分が機能してなんだようやね。
 補導歴の記録の問題にしても、なんか無機的に処理しているように感じられる。
 ここからは私の私見で、何の確証もないことやけれど、教員が生徒の方を見ないで県教委や管理職の方ばかり見るという体質が招いたことやないかと推測する。形式ばかり気にして、なぜその形式をとらねばならんのかという根本的なところが抜けているように感じられるのですね。まさかその少年に補導歴があるなんてと驚きながらも「万引きしたことがあるかどうか確認した」ことを重視したようなことが発表の中にあるからね。
 補導歴があるというだけで推薦状を書かないというのも同様。もしほんまに補導歴があっても、二度とそれを繰り返してへんのやったら、それは補導歴が一度もない生徒よりもすばらしいことやないか。そういう評価の仕方がでけなんだわけで、これも実に形式的。
 広島ではかつて県教委と組合の板挟みになった校長が自殺した事件があったけれど、それ以来、タテ関係が強化されたのかもしれん。
 以上、発表から読み解いてみた私の推測。実際に広島県の教育体制がどうなっているのか直接当たったわけやないから、確証はない。ただ、現場にいてる人間として、そういう考え方ができるということですが、如何。

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推薦入試自殺の謎 [時事ネタ]

 今日は午前中で仕事を切り上げ、午後からは土曜出勤の代休で帰宅。気圧は低い気温は上がらないで体が重い。帰宅して卒業記念の紅白饅頭をいただき、午睡。
 広島の中学生の自殺の報道で、学校が叩かれている。ただ、新聞やテレビの報道を見ていると不審な点が多い。自殺した少年は私立高校専願の推薦を受けられなんだのが原因とされているけれど、第一志望は公立高校やったという。それは専願やないやないか。併願でしょう。第一志望の公立校が受けられんようになったわけやなく、第二志望の推薦が受けられなんだというのは理由としてなんか割り切れんものがある。
 万引きを一度したこという記録が間違って残っていたために推薦でけんというのも、大阪では有り得ん話で、推薦入学の基準は成績や出席日数によるものやないのか。補導歴があったとしても、常習者やったり素行が悪質やったりしてるわけやなかったら、それを理由に推薦でけへんというのは、私には理解でけん。
 広島県教委の発表にはおかしな点が多すぎる。もっと大きな何かを隠しているのか、大阪と広島では入試制度に大きな違いがあるのか。
 帰宅してから見ていたMBS「ちちんぷいぷい」でもそのあたりの矛盾を冷静に追及していた。
 メディアは学校の不祥事は無条件で叩いていいというコードでもあるのか、一方的に学校を断罪しているみたいやけれど、私はここに書いたような矛盾点をちゃんと分析して明らかにして、少年が死を選んだ理由が推薦入試でけなんだというのがほんまなんかをはっきりさせてほしいと思う。
 高校入試とは違うから一概には言えんけれど、大学入試の場合は、推薦の条件に「素行不良」はないのですね。あくまで成績と欠席の日数が基本。担任としてはなるべく生徒の不利益にならんように推薦状を書く。広島県だけが特殊なのか、そこらあたりも知りたいところやね。少年がなんで死を選らばなならなんだのか。報道からは私にはわからんことだらけなのですよ。

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ナベツネ退場 [プロ野球]

 本日は卒業式。前任校やと女子が多くて涙また涙の卒業生退場、というところやったけれど、現任校は笑顔また笑顔の卒業式でありました。ところ変われば風景変わる、ですねえ。
 帰宅後は、昼に録画しておいたタイガースとライオンズのオープン戦を見たりする。ルーキー高山のバッティングに舌を巻く。内角の難しい球をみごとにさばいてライト線に二塁打! これで高校大学時代を通じて甲子園では14試合連続ヒットやそうな。藤浪に続いて、聖地の申し子がまた一人。彼をドラフトで引き当てたということで、金本監督はもう大仕事をひとつやってのけたということになるなあ。
 てな気分で夜にニュースサイトをひらくと、なんとジャイアンツからもう一人野球賭博の選手が出てきた。左腕リリーフの高木京介投手。この責任をとって、ナベツネ最高顧問が退任とか。もうすでに表舞台から退いた感のあったナベツネ氏がほんまに球界から退場と相成った。
 これでジャイアンツもしまいやとは言わんけれど、チーム内にまたも動揺という感じになるんやないか。まだまだやってる奴いてるんと違うか。そう思われても仕方ないよね。実は高木投手は調査の際にすでに退団した笠原投手に名義貸しをしただけと嘘をついて疑惑逃れをしていたとか。それで調査済みとしていたのか。うーむ。
 他のチームにも伝染してへんことを祈るだけです。

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ハッスル! ハッスル! [教育]

 明日は勤務校の卒業式。会場整備のあと、漫研の生徒の顔を見に行く。何人かが卒業アルバムにサインをしてほしいと言うてくれた。ありがたいことです。部誌の印刷くらいしかでけへんかったけれど、授業などを通じて交流のあった生徒たちで、わずか1年だけのつき合いやったけれど、ええ関係は築けたみたいでよかった。
 今年は主顧問の先生に遠慮して、あまり積極的に接しては来なかったけれど、来年度はもう少し部活の様子も見に行ってみたいものです。ただしその暇があれば、やけれど。
 アルバムにどういう文句を書こうかちょっと悩んだけれど、「おそ松さん」の十四松の決まり文句から「ハッスル! ハッスル!」と書き添えた。卒業してからもポジティヴに「ハッスル!」で生き抜いてほしいものです。
 前任校の生徒たちと比べると、ちょっとおとなしめの生徒が多いように思うのでね。
 私も来年度に向けて「ハッスル! ハッスル!」でいきたいねえ。
 明日は卒業式。せっかく1年かけてつながりができたのに、お別れなんやなあ。

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R-1ぐらんぷり2016 [演芸]

 今日は完全休養日。午前中はいつもの日曜メニューでテレビ漬け。午睡のあと、録画したプロ野球オープン戦「阪神-巨人」を見る。藤川球児がタイガースのユニフォームを着て甲子園のマウンドに立っているというだけでも満足やのに、高山、横田ら若手の連打で先発内海をKOしてくれて、シーズンインが楽しみになってきた。
 夜は 「R-1ぐらんぷり2016」を見る。裸で芸をするのがはやってるんか。敗者復活待ちにも股間をお盆で隠している裸芸人がいた。
 Aブロックの勝ち抜けは小島よしお。明らかに優勝狙い。自分のそっくりさん人形を2体用意して棒でつなげて動かすという、かなり練習せんと動かれんネタを披露。Bブロックはハリウッドザコシショウが勝ち抜け。似てない物真似を気合で押していくという芸風。キャラクター的にはちょっとこわもてなので、人気が出るかどうかはわからんけれど、インパクトは一番強かった。ネタではおいでやす小田の面接官コントが完成度が高く、私はこちらが勝ち抜けるかと思うたけれど、会場で生で見てたらコシショウのほうが力づくで笑わせていたんやろうなあ。Cブロックはゆりやんレトリィバァが勝ちぬけたけれど、ここは厚切りジェイソンとにかく明るい安村マツモトクラブと誰が勝ち抜いてもおかしくない接戦。服を着ていても安村が面白いということがわかったのは収穫かもしれんね。
 最終決勝は、小島よしおハリウッドザコシショウが甲乙つけがたい出来。アクの強さでコシショウ小島よしおを振り切ったというところか。
 練り上げられたネタが優勝する年と、芸人のキャラクターがそれを上回る年があるけれど、今年は後者やったような気がする。たぶん、会場にいてる人たちは魔法にかけられたようにハリウッドザコシショウのネタに笑わされたのと違うかな。42歳、芸歴20年を越える苦労人が、そんな美談なんか関係ないような迫力で優勝。そんな年があってもよいかな。
 私はおいでやす小田マツモトクラブのネタの良さ、間の良さがええと思うたんやけれど、それが決め手にならんのが「R-1」の面白さやね。

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演台の体験 [日常生活]

 今日は合格者登校日。私は「支援教育コーディネーター」なる肩書きで、「学校生活支援カード」という書類について説明をする。舞台に上がり、演台から話をするのは久しぶり。昨年4月、前任校の離任式で登壇して以来かな。
 今でこそ人前で多数の人に向かい話をするのは普通にできるようになったけれど、これは慣れるまでなかなか普通にはでけんもんです。
 たぶん生まれて初めて演台に立ったのは、学生時代に生徒会役員に立候補した時やと思う。無我夢中で話をしたんやなかったか。実はその時の心情など、記憶からすっかり抜け落ちているのですね。あの時分はとにかく自分を変えるためにはどうすればよいか、あれこれ試していた。生徒会役員に立候補したのもそのため。
 オタク気質が災いして、人とのコミュニケーションがなかなかうまくいかんで苦しんでいたのかな。そこで、コミュニケーション能力をつけんとやっていかれへん環境に自らを追いこもうとした。たぶん演説では「よい学校を作りたい」みたいなことをいうたに違いないんやけれど、本音は「自分を変えたくて立候補しました」やったわけです。
 というわけで、今日も久しぶりの演台ではあったけれど、なんとか無事終了。それでもかなり緊張したんやろうなあ。帰宅したらすぐに午睡。一気に爆睡いたしましたとさ。

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人権講演と映画の選定 [教育]

 来年度に向けての仕事を少しずつ始める。「人権・平和講演会」「人権・平和映画鑑賞会」なるものを実施するため、市民ホールをおさえ、講演会に呼びたい人を代理店のカタログから選ぶ。ホールは予定日になんとか予約できたので、人選に着手。これが難しい。
 現任校の生徒はお行儀は悪くないけれど、御高説をじっと賜るというようなことは苦手なので、パフォーマンスとセットというような人かよほどの話術の持ち主やないとあかん。今年度は、ちゃんへんさんという在日韓国人三世のジャグラーやった。昨年度は「夜回り先生」として知られる水谷修さん。予算の関係でビッグネームを呼ぶということがでけんのと、テーマがかぶってしまうのは避けたいのとで、そうなると内容などが限られてくる。
 何名かに候補をしぼり、カタログに付箋を貼る。ホールの予約確定は来週。確定したところで代理店に連絡せねば。
 映画も難しい。「感動的な映画」とか「泣かせる映画」というのを見ないからなあ。それも高校生が見てわかりやすいものやないとねえ。今年、授業で何本か映画を見せて、洋画はあかんと感じた。彼らの知る範囲の俳優が出てへんと、食いついてくれんのですね。今年度の「さとうきび畑」は明石家さんまさんが主演のもの。ここらあたりが出ていたら食いついてくれる。ただ、戦争と沖縄をテーマにしたものは避けるべし。こちらは急がないので、何本か目星をつけて付箋を貼り、春休みにレンタルしてないか駅前のツタヤで探して、一度見てみよう。
 で、明日は土曜やけれど、合格者登校で今年度の仕事である支援教育関係の説明で出勤。来年度の仕事と今年度の仕事を同時進行させねばならんというのは、けっこうしんどいもんなんやなあ。

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秋田Bスケの死 [追悼]

 漫才師秋田Bスケさんの訃報 に接する。享年89。死因は急性循環不全。
 相方の秋田Aスケさんが昨年の夏に亡くなった、その後を追うような訃報。
 AスケBスケのコンビについては昨年のこの日記に書いたので、繰り返すことはしないけれど、現在全盛時の音源はラジオから録音したものがCDボックスに収録されている。映像は前の日記に書いたように1980年代の漫才ブームの際に「お笑いネットワーク」に出演した時のものがDVDボックスセット「伝説の昭和上方漫才 松竹名人会」に収められているだけと違うかな。
 残念ながら、その映像では往年の「エテコのBちゃん」は少しだけしか見ることがでけん。漫才をリタイアしてやっている宝塚のお好み焼きの店の宣伝みたいな漫才やったりする。それでも、人気ネタの「外来語をすべて日本語に直す」のをやってくれているので、これは貴重な映像であります。
 あと、MBSの「上方漫才まつり」でいとしこいしもやる「物売りの真似」ネタを披露していたのを記憶しているけれど、MBSのアーカイブには残ってへんのかな。
 どちらにしても、一時は一世を風靡したコンビが、コンビ仲が悪かったという理由でなかなか新ネタの稽古をせず、テレビ時代になって昔のネタばかりで飽きられてしもうたという、ちょっと寂しい結果に終わりながら、同時代のライバルたちよりも長命やったというのはなんか皮肉な運命を感じるね。
 新作をかけ続けて晩年まで大御所として活躍したいとしこいし、往年のネタを磨き上げて晩年にもうひと花咲かせたダイマルラケット、役者として「浪花のオカン」と呼ばれたミヤコ蝶々、芝居ネタや歌ネタに圧倒的なしゃべくりで魅せたワカサひろし……。その頃のライバルはみな現役のまま亡くなったというのに。
 コンビというものは難しいものやといつも思わずにはいられん名コンビやったなあ。
 謹んで哀悼の意を表します。

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上方落語の現在 [演芸]

 今日は先週の土曜出勤の振り替えで休日。この11ヶ月の緊張の日々から半ば解放された感があるので(授業が終わった、成績もつけ終えた等)、気がゆるんでいるのか微妙に体調がよろしくない(風邪をひきやすい、下腹の調子が悪い等)。よって、本日は完全休養。
 昨日していた落語の話をつらつらと思い返す。
 三代目春團治師が亡くならはって、上方落語は今転換期に入っているんやないか、という話。この人の落語ならいつでも聞いていたいという、芯になる存在がほしい、ということですね。ええ落語家さんはいてはる。桂ざこば、桂南光、桂春之輔……。ただ、例えば「六代目の『らくだ』」「米朝の『たちぎれ線香』『百年目』」「三代目の『いかけや』『野崎詣』」「五代目文枝の『天王寺詣』」「枝雀の『代書』」というようにこの人ならこの演目、この演目ならこの人、という決め手に欠けるように思うのです。
 これはどういうことか。これは六代文枝師が創作派やから、ということもあるかもしれん。それでも「これだけは常にかける名作」をもってへん。「ゴルフ夜明け前」を常にメインにもってくるくらいでよいと思うんやけれど。数多く創作しているのは素晴らしいことやとは思うけれど、特に傑作と思うものはもっともっと磨きあげたらええんやないかと思うのですね。
 偉そうなことを書いてしもうたけれど、私自身、生の落語を聞きに行くことがほんまに少なくなったのは、この人の落語はとにかく今聞きたいという気にさせる人がいてへんからなんかなあと愚考する次第。テレビで放送されるものはすべておさえてはいるんやけれどね。ほたら今度は繁昌亭に行こうかな、というところまでいかんのです、残念ながら。

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