BGMを切る時 [日常生活]
仕事部屋ではいつも一人なもんで、黙々と仕事をしていたらだんだん鬱っぽくなってくるので、BGMにクラシックのCDをかけているというのは前にも書いたと思う。仕事用のノートパソコンのトレイにあれこれととっかえひっかえ入れている。
例えば「アダージョ・カラヤン」みたいな静かな曲のオムニバスもあれば、モーツァルトの交響曲をかける時もあったりと、同じような曲が続かんようにしている。あまり同じCDばかりかけていると単調になってしまうからね。むろん仕事にさわらぬ程度の音量のつもりであります。
用事で同僚が部屋に来たり、保護者が相談に来たり、奨学金関係の書類を持ってくる生徒たちがやって来ると、なるべく曲を止めるようにしている。ひとりぼっちが寂しいから曲を鳴らしているわけで、人が来たらBGMの必要はないものね。
先日はつい曲を止めるのを忘れて鳴らしたままにしていたら、その生徒の連れが「俺、クラッシック嫌いや」とか言う。別に彼に聞かせるつもりでかけていたわけやないのですがねえ。こういう時は「切っとかなあかんかったな」と思う。とはいえ、好きで流している音楽に対してずけずけとそんなことを言われるのは不愉快ではある。
こういう生徒がくる時は「春の祭典」やショスタコーヴィチの交響曲第5番か第6番の終楽章を大音量で鳴らしてやりたくなってしまうのでありますが、大人げないのでそんなことはしません。というよりも、BGM向きではない「春の祭典」やショスタコのシンフォニーなんてものは持っていっておりません。心穏やかに仕事がでけんではないですか。
12月17日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。
例えば「アダージョ・カラヤン」みたいな静かな曲のオムニバスもあれば、モーツァルトの交響曲をかける時もあったりと、同じような曲が続かんようにしている。あまり同じCDばかりかけていると単調になってしまうからね。むろん仕事にさわらぬ程度の音量のつもりであります。
用事で同僚が部屋に来たり、保護者が相談に来たり、奨学金関係の書類を持ってくる生徒たちがやって来ると、なるべく曲を止めるようにしている。ひとりぼっちが寂しいから曲を鳴らしているわけで、人が来たらBGMの必要はないものね。
先日はつい曲を止めるのを忘れて鳴らしたままにしていたら、その生徒の連れが「俺、クラッシック嫌いや」とか言う。別に彼に聞かせるつもりでかけていたわけやないのですがねえ。こういう時は「切っとかなあかんかったな」と思う。とはいえ、好きで流している音楽に対してずけずけとそんなことを言われるのは不愉快ではある。
こういう生徒がくる時は「春の祭典」やショスタコーヴィチの交響曲第5番か第6番の終楽章を大音量で鳴らしてやりたくなってしまうのでありますが、大人げないのでそんなことはしません。というよりも、BGM向きではない「春の祭典」やショスタコのシンフォニーなんてものは持っていっておりません。心穏やかに仕事がでけんではないですか。
12月17日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。
おおかみこどもと戦争と平和 [映画]
今日も午前中はテレビを友とする。なにしろ土曜の深夜には「鬼灯の冷徹」「ボールルームへようこそ」「宝石の国」「魔法使いの嫁」などすぐにも見たいアニメがそろっていて、さらに日曜朝には「戦隊」「ライダー」とくるのですから。
午後から午睡。少しだけ寝てトルストイ「戦争と平和」(新潮文庫・全4巻)をやっとこさ読了。HDDプレイヤーの録画残量が苦しくなってきたので、長い間置いてあったアニメ「おおかみこどもの雨と雪」(細田守監督)などを見る。別に見たくなかったわけやなく、野球や相撲のシーズンにはまとめて長いものを見ている余裕がなかったので、映画はどうしても後回しになる。「おおかみこども」については今さら私がここで感想を書くまでもなく、細やかなところまで描写の行き届いた佳品でした。苦学生が狼男と恋をし、2人の子どもを授かり、夫の死後、雪深い地方に転居して育て上げる家庭をていねいに描き切っている。子どもたちが人間としての生を選ぶか、狼としての生を選ぶか、そのあたりの描き方が非常に丁寧で好感を持てた。
読了した「戦争と平和」は確かに大作やけれど、「アンナ・カレーニナ」の方が面白かったなあ。主人公たちの性格が物語の間にどんどん変わっていくのが気になるうえに、戦争そのものを描きたいのか戦争に翻弄される人間たちを描きたいのかが判然としない。さらにエピローグのほとんどを占めるトルストイの延々と語られる戦争論は蛇足で、興をそぐことおびただしかった。
多数の主要登場人物を描き分け、ナポレオンのロシア遠征をじっくりと描き、その時代のロシアの政情や人々の暮らしを広い視点から見つめる力量には感服したのではあるけれど。戦争と平和を物語だけで描いていたのであれば言うことはないんやけれどなあ。とにかく読み応えがある大作であることは間違いない。
さあ、これで待機していた他の本が読めるぞう。
午後から午睡。少しだけ寝てトルストイ「戦争と平和」(新潮文庫・全4巻)をやっとこさ読了。HDDプレイヤーの録画残量が苦しくなってきたので、長い間置いてあったアニメ「おおかみこどもの雨と雪」(細田守監督)などを見る。別に見たくなかったわけやなく、野球や相撲のシーズンにはまとめて長いものを見ている余裕がなかったので、映画はどうしても後回しになる。「おおかみこども」については今さら私がここで感想を書くまでもなく、細やかなところまで描写の行き届いた佳品でした。苦学生が狼男と恋をし、2人の子どもを授かり、夫の死後、雪深い地方に転居して育て上げる家庭をていねいに描き切っている。子どもたちが人間としての生を選ぶか、狼としての生を選ぶか、そのあたりの描き方が非常に丁寧で好感を持てた。
読了した「戦争と平和」は確かに大作やけれど、「アンナ・カレーニナ」の方が面白かったなあ。主人公たちの性格が物語の間にどんどん変わっていくのが気になるうえに、戦争そのものを描きたいのか戦争に翻弄される人間たちを描きたいのかが判然としない。さらにエピローグのほとんどを占めるトルストイの延々と語られる戦争論は蛇足で、興をそぐことおびただしかった。
多数の主要登場人物を描き分け、ナポレオンのロシア遠征をじっくりと描き、その時代のロシアの政情や人々の暮らしを広い視点から見つめる力量には感服したのではあるけれど。戦争と平和を物語だけで描いていたのであれば言うことはないんやけれどなあ。とにかく読み応えがある大作であることは間違いない。
さあ、これで待機していた他の本が読めるぞう。
「わろてんか」といわれても [テレビ全般]
今日は完全休養日。午前中はドラマ「わろてんか」を1週間分まとめてみたりするなどテレビ漬け。それにしても「わろてんか」はいつまでたっても笑えんなあ。タイトルで「わろてんか」と言われても笑われんもんは笑われん。
なんで笑われんのかなあ。話の先が読めてしまうのと、間にはさまるくすぐりがおもろないのですね。変やなあと思うところも多々あり。音曲萬歳が寄席に出てへんとか、「かっこいい」なんて現代語がセリフに出てくるとか、そこで引っかかる部分もありますね。
なにより主人公の北村てんも亭主の北村藤吉も見るものをひきつけるキャラクターになってへんのが弱いのかな。脇を固める役者を生かせてへんというのもあるかもしれん。鈴木京香さんなんか、やりようですごくえぐい芝居ができるはずやのに、類型的な役柄でもったいない。これからかなというところで「アメリカに行くわ」とかいうて退場。もっと大阪に置いていおいて、いざというところで使わんと。
藤井隆、内場勝則といった吉本新喜劇の役者も生きてへんなあ。アドリブかまして笑わしてほしいけれど、演出がまずいんかな。
今週は初代春團治をモデルにした落語家が登場。さあ、春團治の後家殺し、ラジオ出演などのエピソードをいかにドラマにうまくからませていくか。林正之助の役割を果たすであろう濱田岳さんがどうえげつない手配師ぶりを発揮していくのか。北村藤吉が亡くなってからが勝負やと思うので、今しばらくつきあうとしますか。
なんで笑われんのかなあ。話の先が読めてしまうのと、間にはさまるくすぐりがおもろないのですね。変やなあと思うところも多々あり。音曲萬歳が寄席に出てへんとか、「かっこいい」なんて現代語がセリフに出てくるとか、そこで引っかかる部分もありますね。
なにより主人公の北村てんも亭主の北村藤吉も見るものをひきつけるキャラクターになってへんのが弱いのかな。脇を固める役者を生かせてへんというのもあるかもしれん。鈴木京香さんなんか、やりようですごくえぐい芝居ができるはずやのに、類型的な役柄でもったいない。これからかなというところで「アメリカに行くわ」とかいうて退場。もっと大阪に置いていおいて、いざというところで使わんと。
藤井隆、内場勝則といった吉本新喜劇の役者も生きてへんなあ。アドリブかまして笑わしてほしいけれど、演出がまずいんかな。
今週は初代春團治をモデルにした落語家が登場。さあ、春團治の後家殺し、ラジオ出演などのエピソードをいかにドラマにうまくからませていくか。林正之助の役割を果たすであろう濱田岳さんがどうえげつない手配師ぶりを発揮していくのか。北村藤吉が亡くなってからが勝負やと思うので、今しばらくつきあうとしますか。
グリコとグローブ [テレビ全般]
昨日の日記をかいた後、「みんななかよし」で検索したら、You Tubeでテーマソングの動画がアップされていた。歌詞はほぼ正確に記憶していた。小学生の記憶力の凄さよ! 今やその記憶力も衰え、妻とアニメの話をする時も正確なタイトルを覚えておらず、「クジラ」とか「パシャ」とか符号みたいにタイトルを読んでいる始末。嗚呼!
記憶ついでに、「みんななかよし」で唯一覚えているシーンがある。
登場する子どもが帰り道でじゃんけんをして、勝った子が「チヨコレイト」といいながら六歩進んでいる。これは全国でやっている遊びやったのですね。チョキで勝ったら「チヨコレイト」。パーで勝ったら「パイナツプル」。で、グーで勝ったら「グリコ」。
ところがテレビの中の子どもはグーで勝って「グロオブ」と四歩進んでいる。
おかしいやんか。小学生の私は混乱した! そして考えた末に「東京ではグーはグローブというんやろう」と理由づけをして自分を納得させた。
そのシーンだけはあまりにも強烈に記憶に残っている。
今はおっさんになった私は、子ども時代の私に教えてあげたい。「NHKでは特定の商標を出すわけにはいかないんやで。『グリコ』は特定のお菓子メーカーの宣伝になってしまうから、脚本家が苦労して『グローブ』をひねり出したんやで」と。
そしておっさんになった私は、当時の脚本家にアドバイスしてあげたい。「なにも無理してグーで勝たさんでも、チョキかパーだけにしといたら『グローブ』てな無理をせんでもええんやで」と。そやかて、このじゃんけんは三つとも食べ物というところに意味があるんであって、チョコレートとパイナップルとグローブではそろわんでしょう。
どんな話やったかはぜんぜん記憶にないのに、この場面だけはいまだに忘れられんのです。教育テレビで子どもを悩ませたらあかんでしょうと、おっさんの私は当時のNHKのディレクターに言いたい。
まさか当時の脚本家の方がこの日記を読んでいる、てなことはないやろうなあ。
記憶ついでに、「みんななかよし」で唯一覚えているシーンがある。
登場する子どもが帰り道でじゃんけんをして、勝った子が「チヨコレイト」といいながら六歩進んでいる。これは全国でやっている遊びやったのですね。チョキで勝ったら「チヨコレイト」。パーで勝ったら「パイナツプル」。で、グーで勝ったら「グリコ」。
ところがテレビの中の子どもはグーで勝って「グロオブ」と四歩進んでいる。
おかしいやんか。小学生の私は混乱した! そして考えた末に「東京ではグーはグローブというんやろう」と理由づけをして自分を納得させた。
そのシーンだけはあまりにも強烈に記憶に残っている。
今はおっさんになった私は、子ども時代の私に教えてあげたい。「NHKでは特定の商標を出すわけにはいかないんやで。『グリコ』は特定のお菓子メーカーの宣伝になってしまうから、脚本家が苦労して『グローブ』をひねり出したんやで」と。
そしておっさんになった私は、当時の脚本家にアドバイスしてあげたい。「なにも無理してグーで勝たさんでも、チョキかパーだけにしといたら『グローブ』てな無理をせんでもええんやで」と。そやかて、このじゃんけんは三つとも食べ物というところに意味があるんであって、チョコレートとパイナップルとグローブではそろわんでしょう。
どんな話やったかはぜんぜん記憶にないのに、この場面だけはいまだに忘れられんのです。教育テレビで子どもを悩ませたらあかんでしょうと、おっさんの私は当時のNHKのディレクターに言いたい。
まさか当時の脚本家の方がこの日記を読んでいる、てなことはないやろうなあ。
みんななかよし [テレビ全般]
試験監督中、むやみに眠くなる。あくびをする生徒がいる。目をそらす。あくびがうつるといかんからね。うろうろ歩く。教室の後ろから生徒を見ながら屈伸運動をする。2コマ連続やったから、終了後はやれやれという感じ。普通に授業をするよりしんどいものです。
ところで、朝、自宅から最寄り駅を歩いていると、なぜかはわからんがある歌が頭の中に響いてきた。
「口笛吹いて空き地に行った。知らない子がやってきて、遊ばないかと笑って言った。ひとりぼっちはつまらない。誰とでも仲間になって仲良しになろう。知らない子はもういない。みんな仲間だ仲良しなんだ」
なんじゃこの歌は。ああ、自分が小学生の低学年のころ、「道徳」の時間に見せられていたNHK教育テレビの番組「みんななかよし」(というタイトルやったと思う、たぶん)の主題歌やった(と思う、たぶん)。
ひとつ何か思い出すと、芋づる式に記憶というのは出てくるもんなんですなあ。
それにしても歌詞まで鮮明に出てくるとは。
おそらく、この歌詞に対してその時にいろいろと疑問が浮かんでいたから、記憶に残っていたんやろう。
まず、知らない子がやってきて、いきなり声をかけてくるというシチュエーションに疑問を抱いたんやったんやなかったかな。自分やったら、空き地で知らん子たちが遊んでいたら声をかけるどころかまわれ右してそこから立ち去り知ってる子を探しにいくやろう。ただ、最後に知らない子はもういないと歌われているので、知らない子がそこから立ち去ったのやと思うたんやったのと違うたかな。それで納得したのに、みんな仲間だ仲良しだと結ばれているのが変やと感じていた。
今やったらわかる。声をかけてきた知らない子といっしょに遊んで、その子と友だちになったので、知らない子なんてものはいなくなり、みんな知ってる子になったという意味の歌なんや、と。
でも、その当時の私の疑念は子どもながらなかなか鋭いのと違うかな。そんな簡単に友だちになんかなられへんし、ちょっと遊んだくらいやったら「知らない子」はやはり「知らない子」のままやろう。だいたい誰とでも友だちになれるなんてまず無理やないか。
それにしてもなんでこんな歌をいきなり思い出したのか。謎としか言いようがない。
疲れているので脳が何かその疲れを緩和させる作用をしようとしたんやろうか。人の脳というのはほんまに不思議であります。
ところで、朝、自宅から最寄り駅を歩いていると、なぜかはわからんがある歌が頭の中に響いてきた。
「口笛吹いて空き地に行った。知らない子がやってきて、遊ばないかと笑って言った。ひとりぼっちはつまらない。誰とでも仲間になって仲良しになろう。知らない子はもういない。みんな仲間だ仲良しなんだ」
なんじゃこの歌は。ああ、自分が小学生の低学年のころ、「道徳」の時間に見せられていたNHK教育テレビの番組「みんななかよし」(というタイトルやったと思う、たぶん)の主題歌やった(と思う、たぶん)。
ひとつ何か思い出すと、芋づる式に記憶というのは出てくるもんなんですなあ。
それにしても歌詞まで鮮明に出てくるとは。
おそらく、この歌詞に対してその時にいろいろと疑問が浮かんでいたから、記憶に残っていたんやろう。
まず、知らない子がやってきて、いきなり声をかけてくるというシチュエーションに疑問を抱いたんやったんやなかったかな。自分やったら、空き地で知らん子たちが遊んでいたら声をかけるどころかまわれ右してそこから立ち去り知ってる子を探しにいくやろう。ただ、最後に知らない子はもういないと歌われているので、知らない子がそこから立ち去ったのやと思うたんやったのと違うたかな。それで納得したのに、みんな仲間だ仲良しだと結ばれているのが変やと感じていた。
今やったらわかる。声をかけてきた知らない子といっしょに遊んで、その子と友だちになったので、知らない子なんてものはいなくなり、みんな知ってる子になったという意味の歌なんや、と。
でも、その当時の私の疑念は子どもながらなかなか鋭いのと違うかな。そんな簡単に友だちになんかなられへんし、ちょっと遊んだくらいやったら「知らない子」はやはり「知らない子」のままやろう。だいたい誰とでも友だちになれるなんてまず無理やないか。
それにしてもなんでこんな歌をいきなり思い出したのか。謎としか言いようがない。
疲れているので脳が何かその疲れを緩和させる作用をしようとしたんやろうか。人の脳というのはほんまに不思議であります。
非効率的な暖房 [日常生活]
本日より定期考査開始。午前中は試験監督が1コマ。後は教材作成や奨学金関係の書類を生徒から受け取ったりなど細々と仕事が入ってくる。
ちょっと外に出ると、お山の学校は強風にさらされている。これが寒いのなんの。仕事部屋はストーブをたきっぱなし。
問題は、ぼっち部屋やということ。試験監督や授業で部屋を空けるときは、必ずガスストーブと電気ヒーターは切って出る。不在時に地震でも起こり、ストーブが転倒して火災につながったりしてはいかんからね。で、せっかく部屋がぬくもっても、1時間ほど暖房を切っていたら、部屋に戻った時にはまたひんやり。
いちから部屋を温め直したところで会議。また暖房を切る。会議が終わって部屋に戻ったらまたいちから温め直し……。
こういう時、エアコンのある部屋はまだええよなあ。暖房を切る必要はないもんな。
去年、部屋を空けている時もストーブをつけっぱなしにして部屋をぬくめ続けていたら、管理職に叱られた。叱られるのは仕方ないけれど、職員の体調管理にも気を配ってほしいと願うのであります。
通勤時も歩いて体がぬくもり汗をかいたかと思うと電車のホームで冷え、車中の暖房で温もったと思うたら、バス停で冷え、バスは暖房と人いきれで温もり、バスを降りたらまた寒風。そらくしゃみのひとつも出ますわいな。
ちょっと外に出ると、お山の学校は強風にさらされている。これが寒いのなんの。仕事部屋はストーブをたきっぱなし。
問題は、ぼっち部屋やということ。試験監督や授業で部屋を空けるときは、必ずガスストーブと電気ヒーターは切って出る。不在時に地震でも起こり、ストーブが転倒して火災につながったりしてはいかんからね。で、せっかく部屋がぬくもっても、1時間ほど暖房を切っていたら、部屋に戻った時にはまたひんやり。
いちから部屋を温め直したところで会議。また暖房を切る。会議が終わって部屋に戻ったらまたいちから温め直し……。
こういう時、エアコンのある部屋はまだええよなあ。暖房を切る必要はないもんな。
去年、部屋を空けている時もストーブをつけっぱなしにして部屋をぬくめ続けていたら、管理職に叱られた。叱られるのは仕方ないけれど、職員の体調管理にも気を配ってほしいと願うのであります。
通勤時も歩いて体がぬくもり汗をかいたかと思うと電車のホームで冷え、車中の暖房で温もったと思うたら、バス停で冷え、バスは暖房と人いきれで温もり、バスを降りたらまた寒風。そらくしゃみのひとつも出ますわいな。
不便な高性能 [日常生活]
明日から後期中間考査。今日の私の持ち時間は1時間のみ。とはいえ奨学金関係の事務作業やら、生徒、あるいは保護者との対応などあれこれあり、雑事多し。
帰宅途上では、新たに付け替えた給湯器の代金をATMで振り込む。同じ銀行の別支店の口座へ移すだけで手数料がかかるのはちょっと納得がいかんけれど、現金を持ち帰り、妻に渡してガス器具の会社の口座のある支店にまでいって振り込んでもらうとなると、紛失や盗難の危険性が高くなるので、そのリスク回避の手数料と考えたら安いものか。
給湯器というても、台所で湯を出すだけのものやなく、風呂を沸かしたり床を暖めたりするためのかなりでかいものなんで、代金もそれなりのものになるのであります。
しかし、これで安心して風呂を沸かせる。ここのところ、リモコン部分がすっかりいかれてしまい、「お湯はりをします」と言いながら湯をはる途中で止まったり、「お風呂が沸きました」と言うとメインスイッチごと切れてしもうたりと、入浴のたびにはらはらどきどきしてたものね。今日は無事風呂が沸くのか心配せんならんという状態から脱出できた。
こういう電気機器は当たり外れがあり、当たるとどこまで働いてくれるねんというくらい長持ちするし、外れるともうダウンかこの甲斐性なしというくらいすぐにあかんようになる。しかもとりかえるしか手がないくらい精巧なので、私らにはどないしようもない。
私の子どもの頃はテレビやラジオが壊れても、お父さんが中を開いて真空管を交換したりゆるんだねじを締め直したりしたらもとどおりになったもんやけれど。性能は今よりも悪かったけれど、多少の故障でも困ることはあまりなかったように思う。
これでAIがなんでも人間の代わりにやってくれるというような世の中になったら、故障した時にものすごく困り果ててしまうことになるやろうなあ。
帰宅途上では、新たに付け替えた給湯器の代金をATMで振り込む。同じ銀行の別支店の口座へ移すだけで手数料がかかるのはちょっと納得がいかんけれど、現金を持ち帰り、妻に渡してガス器具の会社の口座のある支店にまでいって振り込んでもらうとなると、紛失や盗難の危険性が高くなるので、そのリスク回避の手数料と考えたら安いものか。
給湯器というても、台所で湯を出すだけのものやなく、風呂を沸かしたり床を暖めたりするためのかなりでかいものなんで、代金もそれなりのものになるのであります。
しかし、これで安心して風呂を沸かせる。ここのところ、リモコン部分がすっかりいかれてしまい、「お湯はりをします」と言いながら湯をはる途中で止まったり、「お風呂が沸きました」と言うとメインスイッチごと切れてしもうたりと、入浴のたびにはらはらどきどきしてたものね。今日は無事風呂が沸くのか心配せんならんという状態から脱出できた。
こういう電気機器は当たり外れがあり、当たるとどこまで働いてくれるねんというくらい長持ちするし、外れるともうダウンかこの甲斐性なしというくらいすぐにあかんようになる。しかもとりかえるしか手がないくらい精巧なので、私らにはどないしようもない。
私の子どもの頃はテレビやラジオが壊れても、お父さんが中を開いて真空管を交換したりゆるんだねじを締め直したりしたらもとどおりになったもんやけれど。性能は今よりも悪かったけれど、多少の故障でも困ることはあまりなかったように思う。
これでAIがなんでも人間の代わりにやってくれるというような世の中になったら、故障した時にものすごく困り果ててしまうことになるやろうなあ。
見ているぞ [教育]
生徒たちに呼び出し状を出してもなかなか仕事部屋まで足を運んでくれん。これは呼び出し状そのものがようないんやないかと考えた。たしかに細かい字が並んでいるだけで読む気を失うわなあ。スマホ世代の生徒たちにしたらよけいそうかもしれん。
そこで、まず文章を簡潔にし、書類を取りに来ないとどんなデメリットがあるかという部分だけ文字のポイントを倍にして強調してみた。一度プリントアウトしてみたけれど、まだインパクトが足りない。
なにか画像を入れればよいかと思い、ネットから拾うことにした。怒っているおじさんのイラストなどをはりつけてみたけど、今一つ迫力がない。鬼の面、興福寺の増長天像のアップなども試してみたけれど、まだまだ弱い。
そこで、目の形をデザイン化した画像をはりつけてみた。これはそういうデザインの張り紙をしただけで仕事の能率があがったり、万引き防止になったりするという話を妻から聞いていたからなんですね。
うむ。確かに単純やけれどインパクトはある。さっそく必要枚数をコピーして、それぞれに名前を書き入れてクラス用のボックスに入れておいた。
うわっ、放課後になったら仕事場に次々と生徒がきた。なんという効き目。
まあ、毎度毎度目のイラストを入れたら慣れられるから、緊急を要する呼び出し状のみこれを活用することにしよう。
ジョージ・オーウェルの「1984年」で「ビックブラザーはあなたを見ている」というポスターが貼られているという描写があったと記憶しているけれど、「見ているぞ」というアピールほど強いものはないのであるなあ。恐るべし監視社会。
そこで、まず文章を簡潔にし、書類を取りに来ないとどんなデメリットがあるかという部分だけ文字のポイントを倍にして強調してみた。一度プリントアウトしてみたけれど、まだインパクトが足りない。
なにか画像を入れればよいかと思い、ネットから拾うことにした。怒っているおじさんのイラストなどをはりつけてみたけど、今一つ迫力がない。鬼の面、興福寺の増長天像のアップなども試してみたけれど、まだまだ弱い。
そこで、目の形をデザイン化した画像をはりつけてみた。これはそういうデザインの張り紙をしただけで仕事の能率があがったり、万引き防止になったりするという話を妻から聞いていたからなんですね。
うむ。確かに単純やけれどインパクトはある。さっそく必要枚数をコピーして、それぞれに名前を書き入れてクラス用のボックスに入れておいた。
うわっ、放課後になったら仕事場に次々と生徒がきた。なんという効き目。
まあ、毎度毎度目のイラストを入れたら慣れられるから、緊急を要する呼び出し状のみこれを活用することにしよう。
ジョージ・オーウェルの「1984年」で「ビックブラザーはあなたを見ている」というポスターが貼られているという描写があったと記憶しているけれど、「見ているぞ」というアピールほど強いものはないのであるなあ。恐るべし監視社会。
M-1グランプリ2017 [演芸]
M-1が復活して3年目。今やグランプリで優勝したコンビは「M-1王者」と呼ばれるほど。やはり「その年、本番で一番おもしろかったコンビ」というコンセプトを大切にしているからやろう。そして今年もその名に恥じない大会になった。
グランプリに輝いたのはとろサーモン。コンビ結成15年目にして初めて決勝に残り、ただ1度のチャンスをつかんだ。若手の頃から実力派として関西ではいろいろな新人賞の決勝に必ず残っていたコンビだけに、私としてはなんで今まで決勝に残ったことがなかったんかと思うていた。
とはいえ、今年の最終決勝3組は、和牛、ミキともいずれも甲乙つけがたい出来で、審査員7名とも迷いに迷ったというのもわかる。とろサーモンのキャラクターを前面に出したネタがわずかに勝ったか。和牛はネタよしテンポよし間がよしという安定した漫才との対比が楽しめた。1票差でグランプリを逃した和牛は、自信たっぷりの表情やっただけに、この敗戦はショックやったんやないかな。ミキは兄弟コンビならではの息の合うたところが楽しめたけれど、まだ若さで押すところがあって、キャリア十分な他のコンビには一歩およばなんだか。
その他のコンビでは、ジャルジャルの感覚的な面白さを狙うた漫才が私には楽しめた。アクションとリアクションを繰り返しながらテンションをあげていくネタはそうとう合わせてんと上手いこといかんと思う。ただし、この漫才は好みで評価が割れるところやろうね。次回は好みやないけれど圧倒されたというように思わせるくらいのものを期待したい。「麒麟枠」ではさや香が将来性を感じさせた。来年決勝に勝ち上がってくるのを楽しみにしたい。男女コンビのゆにばーすもくじで一番手を引いたというハンデをものともしない熱演。実力派ではかまいたちと敗者復活のスーパーマラドーナが実力通りの出来。ただ、最終決勝に残るにはもうひとつパワーが不足していたか。カミナリは「どつき漫才」という触れ込みではあるけれど、敏江玲児の全盛期の舞台いっぱい転げまわるほんまもんのどつき漫才を見ている世代としては中途半端で物足りない。マヂカルラブリーだけは、私にはそのおもしろさがわからなんだ。審査員の上沼恵美子さんに酷評されていたけれど、同感。きっと準決勝がピークやったんやろう。
とはいえ最終決勝を5組くらいで争うてほしかったと思うくらい、レベルの高い大会やったと思う。
さあ、とろサーモン、ここから全国区やぞ。行け!
グランプリに輝いたのはとろサーモン。コンビ結成15年目にして初めて決勝に残り、ただ1度のチャンスをつかんだ。若手の頃から実力派として関西ではいろいろな新人賞の決勝に必ず残っていたコンビだけに、私としてはなんで今まで決勝に残ったことがなかったんかと思うていた。
とはいえ、今年の最終決勝3組は、和牛、ミキともいずれも甲乙つけがたい出来で、審査員7名とも迷いに迷ったというのもわかる。とろサーモンのキャラクターを前面に出したネタがわずかに勝ったか。和牛はネタよしテンポよし間がよしという安定した漫才との対比が楽しめた。1票差でグランプリを逃した和牛は、自信たっぷりの表情やっただけに、この敗戦はショックやったんやないかな。ミキは兄弟コンビならではの息の合うたところが楽しめたけれど、まだ若さで押すところがあって、キャリア十分な他のコンビには一歩およばなんだか。
その他のコンビでは、ジャルジャルの感覚的な面白さを狙うた漫才が私には楽しめた。アクションとリアクションを繰り返しながらテンションをあげていくネタはそうとう合わせてんと上手いこといかんと思う。ただし、この漫才は好みで評価が割れるところやろうね。次回は好みやないけれど圧倒されたというように思わせるくらいのものを期待したい。「麒麟枠」ではさや香が将来性を感じさせた。来年決勝に勝ち上がってくるのを楽しみにしたい。男女コンビのゆにばーすもくじで一番手を引いたというハンデをものともしない熱演。実力派ではかまいたちと敗者復活のスーパーマラドーナが実力通りの出来。ただ、最終決勝に残るにはもうひとつパワーが不足していたか。カミナリは「どつき漫才」という触れ込みではあるけれど、敏江玲児の全盛期の舞台いっぱい転げまわるほんまもんのどつき漫才を見ている世代としては中途半端で物足りない。マヂカルラブリーだけは、私にはそのおもしろさがわからなんだ。審査員の上沼恵美子さんに酷評されていたけれど、同感。きっと準決勝がピークやったんやろう。
とはいえ最終決勝を5組くらいで争うてほしかったと思うくらい、レベルの高い大会やったと思う。
さあ、とろサーモン、ここから全国区やぞ。行け!
はしだのりひこの死 [追悼]
ひたすら寝る。先週の疲れは尋常やなかった。昨日は帰宅したあとしばらく動かれなんだくらい。というわけで、今日は完全休養日。おかげでめまいもほとんど感じんようになった。ああしんどかった。
歌手の はしだのりひこさんの訃報 に接する。享年72。
これでフォークルのメンバーは北山修さんだけになってしもうたんですなあ。
私が小学生のころ、「帰って来たヨッパライ」が大ヒット。むろんフォークソングのフォの字もわからん年頃でありました。中学生のころ、母の買うた「フォークル大百科事典」というベストアルバムを聴いて、やっとすごさがわかった。このアルバムにはフォークルのヒット曲だけやなく、はしだのりひことシューベルツの「風」も収録されていた。これは名曲。人はみなただひとり旅に出てそこにはただ風が吹いているだけ、なんていう寂しい詩やのに、何かさわやかな風が吹いているような曲なのであります。この落差がぐっと胸を締めつける。はしだのりひことクライマックスの「花嫁」の方がヒットしたのかもしれんけれど、私は「風」の方が好きやなあ。
その後は京都で独自の活動をしてはったようやけれど、テレビのCMで高品格さんと親子という設定で出演してはったのがなんとも面白味があったのを覚えている。得難いキャラクターやったなあ。
謹んで哀悼の意を表します。
歌手の はしだのりひこさんの訃報 に接する。享年72。
これでフォークルのメンバーは北山修さんだけになってしもうたんですなあ。
私が小学生のころ、「帰って来たヨッパライ」が大ヒット。むろんフォークソングのフォの字もわからん年頃でありました。中学生のころ、母の買うた「フォークル大百科事典」というベストアルバムを聴いて、やっとすごさがわかった。このアルバムにはフォークルのヒット曲だけやなく、はしだのりひことシューベルツの「風」も収録されていた。これは名曲。人はみなただひとり旅に出てそこにはただ風が吹いているだけ、なんていう寂しい詩やのに、何かさわやかな風が吹いているような曲なのであります。この落差がぐっと胸を締めつける。はしだのりひことクライマックスの「花嫁」の方がヒットしたのかもしれんけれど、私は「風」の方が好きやなあ。
その後は京都で独自の活動をしてはったようやけれど、テレビのCMで高品格さんと親子という設定で出演してはったのがなんとも面白味があったのを覚えている。得難いキャラクターやったなあ。
謹んで哀悼の意を表します。