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神の守り人 [読書全般]

 今日はお山の学校は3年生の期末試験最終日。いよいよ本格的に成績算出をせねばならん。なにしろ学年の生徒全員を受け持ってるもんやから、エクセルに数字を打ちこむにしても、いろいろと微調整しながら計算式を入れていかんならん。週末まで、肩が凝りそうな毎日になるなあ。
 通勤の車中で、上橋菜穂子「神の守り人 下巻」(新潮文庫)を読了。昨年放送されたドラマの録画をつい最近見たばかりなんで、映像のイメージに引きずられそうになる。ドラマはかなり原作の雰囲気を忠実に再現しているからね。そやけど、原作を読むと文章で表現されているイメージと映像作品とのイメージのずれみたいなものは明らかにあるね。ドラマでは演出で強調されていた部分が、原作では割とあっさりすませられていたり、とかね。特にこの「神の守り人」はテレビドラマでは別の巻の話と並行して物語を進行させている分、物語の展開のリズムがかなり違う。
 それにしても上橋さんの想像する神や精霊は子どもにとりつくのが好きなんやなあ。もちろん、それには意味も理由もあるわけやけれど。そして、過去にそれらの現象が起きた時のことが歪んだ伝説として伝えられていて、それに基づいて大人たちが子どもといえども容赦なく殺そうとするという、かなりえげつない話になる。文化人類学者として、世界各国の文化を比較検討してきた作者の透徹した視線を感じるのですね。
 夜は、ベランダから皆既月食を見てみる。少し時間がずれたんで、だんだんもとの月に戻っていくところしか見られなんだ。雲がうっすらとかかっていたので、月食やら雲間の月やらわかりにくい部分もあったけれど、数時間前はくっきりと明るく見えていた月が、鈍く赤みがかった色になっているのはよう見えた。陰になっているので、太陽光の色が変化して見えている、ということでええんかな。SFファンのくせにええかげんですなあ。

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星野仙一追悼号 [プロ野球]

 訃報から1ヶ月近く。星野仙一さんの追悼誌が早くも3種出ている。
 一番早かったのは日刊スポーツ。タブロイド版の新聞スタイル。内容は、現役時代や3チームで優勝した時の記事の再録が中心。新聞スタイルを生かして、3種類の表紙を用意。中部地方ではドラゴンズ投手時代の写真を、関西地方ではタイガース監督時代のユニフォーム姿を背中から撮ったもの、東北地方ではイーグルス監督時代のユニフォーム姿をやはり背中から撮ったものと販売する地方別に変えているところ。とじこみにポスターをつけているんやけれど、関西版ではタイガース監督の時の胴上げを全面に。裏面には反面ずつドラゴンズ監督時の胴上げ写真とイーグルス監督時の胴上げ写真がついている。私は当然関西版を買うているわけやけれど、中部版ではドラゴンズ胴上げが全面になっているんやろうし、東北版ではイーグルス胴上げが全面になっているんやろう。けっこう凝ったことをしたものですね。
 続いてはベースボールマガジン社。こちらの表紙はドラゴンズ監督時代のアップ。内容もドラゴンズでの現役時代と監督時代にページを多く割いている。これは当然で、星野さんは本来ドラゴンズの人やったからね。特徴としては学生時代にもけっこうページを割いていることと、週刊ベースボールでの数多い対談からの抜粋で星野さんの生の言葉をより多く伝えていることかな。
 昨日出たのがサンケイスポーツ。こちらは時々の担当記者がそれぞれの時代の思い出を新たに書き下ろしていることが特徴か。自社と契約している解説者の追悼文を多く掲載している。出版の早さでは日刊スポーツに負けたけれど、ちゃんとしたムックとして時間をかけて編集することで違いを出したという感じ。
 私は3種とも買いました。タイガースを優勝に導いた監督やからね。監督退任後もタイガースの人として活動してはったし。
 それにしてもこんなに追悼号が出るというのは異例ではあるよね。売れるから出す、ということなんやろうけれど、星野仙一という人物の存在感は格別やったということか。
 おそらく長嶋茂雄さんが亡くならはったら、これに倍する追悼号が出ることやろう。でも、たぶん私は1冊も買わんやろうな。長嶋さんはあくまで「敵」なのです、私にとっては。

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お山は豪雪 [日常生活]

 弁天町の高校での研修に行った先週の金曜日。お山の学校では想像していた通り豪雪やったそうな。いつもはゆっくり退出する管理職も、帰りのバスが動かなくなる危険があるというので定時に退出したそうな。たまたまとはいえ、そんな日にお山ではなく海の方に行く予定になっていたとは幸運やったなあ。ちなみに、翌土曜日は午前中はバスも止まり、管理職が学校に行けたのは昼ごろやったとか。私が家で録画したアニメをひたすら見ている間に、そんな具合になっていたとはね。
 朝、勤務地最寄りのバス停から近くの公園を通ると、けっこう雪が残っていた。かちんこちんに固まっている。この公園、南側に建物がある関係で日当たりが悪い。昼も気温があがらず、帰路に通った時もまだ凍った雪がかなり残っていた。
 曇天のせいもあり、仕事部屋の室温はあがらん。ずっとストーブを焚き続けていたんやけれどね。
 こういう寒い日は汁物と、昼食はカップめんの肉うどん。アニメ「ラーメン大好き小泉さん」の影響で、なにやら無性にラーメンが食べたくなっていたのですが、コンビニで選んでいると、非常に肉うどんがうまそうやったので、路線変更。カップうどんのめんつゆは辛すぎず、つい飲み干してしまいますね。転勤3年目にして、この冬ほどお山の学校やなく地べたの学校に通勤したいと思うた事はないぞ。ああ寒かった。

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相撲界乱世の始まり? [大相撲]

 大相撲小言場所「初場所をふりかえって~栃ノ心が平幕優勝~」 を更新しました。

 朝からテレビを友とする。土曜深夜は 「ラーメン大好き小泉さん」 「ミイラの飼い方」などなんともいえんおかしみのあるアニメが今クールは多いねえ。
 なかなか気温はあがらず、昼の気象情報では最高で5℃とか。朝から床暖房でリビングを暖めていたけれど、切ったらすぐに寒くなったものなあ。というわけで、昼からは布団にくるまり、冬眠。夕刻、なかなか布団から出られん。
 それでもなんとか起きて、録画した相撲を見る。優勝の栃ノ心は千秋楽も好調の遠藤に勝って14勝1敗と堂々たる優勝。
 ただ、日馬富士の引退届をすんなり受理したつけが今場所現れたんやないかと思うている。むろん日馬富士は引退してへんでも今場所は謹慎やったやろうけれど、番付に名前があるのとないのとでは鶴竜にかかるプレッシャーも違うていたやろう。
 栃ノ心の優勝は、見てて嬉しかったし、怪我で下位に落ちている力士たちの励みにもなったやろうと思う。でもね、協会としてはもろ手をあげて万歳とはいかんのと違うかな。
 千代の富士の引退後、大乃国、北勝海、旭富士と立て続けに引退して曙が横綱に昇進するまで平幕優勝が相次ぎ、乱世さながらの状況が1年ほど続いたことがあったけれど、今後はそういう状況が再現されるんやないかなあ。栃ノ心の優勝はその兆しやないかという気がしてならんのです。

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演芸への愛着 [テレビ全般]

 よほど疲れていんやろう。朝は7時ごろ起床。土曜の朝は起きるリズムが平日とだいたい同じになることが多いんやけれどね。
 1週間分の「わろてんか」を見る。ドラマやから事実と異なるのは仕方ないけれど、初めてのしゃべくり漫才の台本を芸人仲間が書くとかいうことになると、「ああ、秋田実にあたる人は出てこんのやな」などと思うのは演芸ファンのないものねだりか。どうも脚本家の方は上方演芸史に対する愛着みたいなものはないようで、いくらなんでも描写がええかげん過ぎるなあと、これも演芸ファンとしてはぼやきたくなるところですね。朝ドラでいえば「心はいつもラムネ色」の方が数段上。
 ぼやくために毎週見ているような感じやね。
 おそらく「エンタツ・アチャコ」をモデルにした「キース・アサリ」は「早慶戦」はやらんのやろうなあ。放送日程の残りを考えると、「ワカナ・一郎」の出番はなさそうや。新興キネマの引き抜きはやるやろうけれど、てんちゃんがにっこり笑うて芸人が移籍を思いとどまるというような展開になりそうな気がする。
 ああ、「カーネーション」みたいなのを期待してた私が間違うていたということね。
 たっぷり午睡のあと、大相撲を見る。栃ノ心が気迫あふれる相撲で松鳳山を下して初優勝を決めた。栃ノ心が優勝するなんて誰が予想したやろう。そやから勝負事というのは面白い。なんでもかんでもてんちゃんがにっこり笑うて予定調和に終わるなんてのとは違うのですよ。

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弁天町も雪 [教育]

 今日は弁天町の近くの高校で1日ずっと人権教育研修会。お山の学校に行ってからでは開会時間に間に合わないので直行直帰。おかげで朝はかなり時間の余裕を持って動けた。帰路もいつもより30分ほど短い時間で帰宅できた。しかも、寒波で弁天町駅付近でもしっかりと雪が降る。お山の学校はもっともっと冷たかったやろう。運の良い時というのはあるもんなんやなあ。
 研修は、午前はIT化の進行やAIの普及などで、今後の人権教育のあり方がどう変わっていくのかという講演と、午後は現在の若者たちのコミュニケーションのとり方と学力の関係についての講義。どちらも中身が濃く、睡魔に打ち勝ってしっかりと聞けた。これを今後、お山の学校でどう生かしていけるか。もっとようけ若手の先生を連れていってもよかったなあ。
 帰宅したらまだ相撲中継を録画中。三段目の取組から見ていく。幕内は栃ノ心が逸ノ城を寄り切って1敗を守り、2敗で追う鶴竜が御嶽海の押しに一気に持っていかれて差が開く。明日にも栃ノ心の平幕優勝が決まりそう。この展開は予想してなんだなあ。

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アーシュラ・K・ル=グウィンの死 [追悼]

 朝、お山の学校の最寄りバス停に降り立ったら、粉雪がちらついている。試験監督をした後、奨学金関係の書類送付のため近隣の郵便局まで行く。空から落ちてきてダウンジャケットについているのは雪やない。霰です。封書が濡れんように脇にはさみ、ポストに投函。職場に戻る途中で霰は雪に変わった。午前中から昼にかけてずっとこんな天候。大雪やないだけましと思わんとな。この冬一番の冷え込みやとか。お山の学校近辺は昼も氷点下やったんやないか。今週末にかけて寒さは続くらしい。きついなあ。
 SF作家アーシュラ・K・ル=グウィンさんの訃報に接する。享年88。死因不詳。
 ごめんなさい。私、「闇の左手」も「ゲド戦記」も読んでません。「ゲド戦記」は岩波少年文庫で一応全巻持っているけれど、未読。そんな本は山のようにあるけどね。
 実はかつてサンリオSF文庫で上下巻で出ていた「マラフレナ」しか読んだことないんです。なんでそんなマイナーなものを読んだかというと、当時毎年出ていた「日本SF年鑑」のブックガイドを書くために、山岸真さんに読むように依頼されたのであった。
 若気の至りというのか、ブックガイドにはならず、いかに面白くないかを書きたてるような文章になってしもうた。いま読み返したらどう思うかわからんのやけれど、20代半ばの私にはかったるく感じられたのですね。で、正直にそういう内容のことを書いた。
 本が出版された後、現東京創元社の小浜徹也さんから「喜多の悪い癖が出た」と言われたのを覚えている。ル=グウィン初読で代表作でもなんでもないのにあたってしもうたのは不幸としか言いようがない。
 これを機に、今読んでいる「精霊の守り人」のシリーズや、池波正太郎の一連の「仕掛人」ものの間にはさんで、積んである山から「ゲド戦記」を掘り出して読むことにしようかな。
 たぶんご本人の目には触れてへんと思うけれど、30年ほど前、失礼なことを書いてすみませんでした。
 謹んで哀悼の意を表します。

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積み重ねた2年間 [教育]

 お山の学校の3年生は明日からいよいよ最後の定期考査。つまり、今日で授業はすべて終了。この1週間、私はここだけはよほどのことがないと休まれんと気を張って過ごしていた。
 そやから午前中ですべての授業が完了した時、音こそ聞こえなんだけれど、緊張の糸が切れた。昼食後、書類郵送などの事務作業をすまし、後はスローペースで仕事。放課後は会議。定時に退出し、帰宅したらぐったり。それでも相撲は見るのです。鶴竜が玉鷲に対して悪い癖の引き技を見せ、つけいられて押し出される。これで1敗が栃ノ心と2人。鶴竜、終盤戦にきて気力のスタミナ切れが始まったか。
 総合的な学習の締めに、全員に1分間スピーチをやらせてみる。2年生のはじめに彼らの授業を受け持った時はこんなに堂々と話ができるとは思われなんだ。漫才をやらせてみたり、学校のPVを作らせてみたりしているうちに、ここまで力をつけてきたんやなあ。
 いろいろと試行錯誤してカリキュラムを作ってきたけれど、なんやかんやというてそれなりに役割は果たせたようで、ほんまに安心した。
 というわけで、今もへろへろで、この日記を書いている間、打ち間違いや変換ミスを繰り返している。今日はこのへんで寝ます。お休みなさい。

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今度は大砂嵐 [大相撲]

 今日はスケジュールがぱんぱんにつまっていて、退出時にはもうばてばて。これだけスケジュールが詰まっていたら、昨日みたいにひんぱんに尿意をもよおしていたら大変なことになると警戒していたんやけれど、人間の体というのはおもしろいもので、少しばかり室温が高かったり、体を動かし続けていたりしていたら、それほど尿意をもよおさんですんだ。もっとも、ほとんど休む間がなく、水分補給というてものどを少し湿らすくらいしかでけんかったから、輩出すべき尿の補給がなかったということなのかもしれん。
 帰宅までは気力で持たせていたけれど、家にたどり着いたらほっとしたのかやたら眠い。それでも仮眠もせず録画した相撲を見てしまう。
 大砂嵐が休場。無免許運転の疑いがあるそうな。スポーツ紙の報道では引退勧告もあるとか書いてあったけれど、なんでもかんでもぶった切ったらすむもんでもなかろうに。謹慎程度でとどめておいてほしいなあ。大砂嵐みたいな異色の人気力士はそうそう出てこんのやからね。
 それにしても日刊スポーツ(大阪版)はこれを一面ででかでかと報じていたけれど、そこまでせんでもええやん。プロ野球シーズンの最中で、例えば藤浪投手が完封勝利でもしていたら、それをおしのけてでも一面に載るとは考えられん。なんかこの間が悪いというのか、野球のオフシーズンやからなんでもかんでもばかでかくとりあげられるんやろうね。
 とはいえ不祥事続きであることは間違いがなく、八角理事長は次回の理事長選挙には出馬を辞退するくらいの責任があると思うんやけどねえ。
 それはともかく、鶴竜が予想外の勝ちっ放し。今場所の成績いかんでは引退という崖っぷちにいただけに、これはほんまに驚きですわ。このまま最後まで突っ走るのか、高安と豪栄道の両大関が立ちふさがるのか。まだまだわからんね。

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氷雨 [季節ネタ]

 お山の学校は、昼ごろみぞれが降る。大阪市内も夕刻みぞれが降ってきたと妻に聞いた。東京は積雪23cmやそうな。地上の交通は麻痺し、空の便も欠航。大阪はほんまに雪の降らん土地ですわ。太閤さんが町をつくったのもむべなるかな。
 雪は降らなんでも、寒いものは寒い。とにかく1時間おきにもよおしてきて、しょっちゅうはばかりに行っておりました。仕事部屋はずっとストーブをつけて温めていたんやけれど、会議のために部屋を空けることになり、火を落とす。1時間と少したって、会議やの明日の仕事の打ち合わせやのをすませて部屋に戻ると、けっこう温もっていたはずやのにひんやりとしている。一気に冷めたんですな。一人部屋やからこういうことになる。誰でもええから相方がいてたらストーブをつけっぱなしでもかまへんのやけどね。
 帰るころにはみぞれは雨に。氷雨ですね。歌の文句にもありました。「外は冬の雨まだ止まぬ」と。
 新明解国語辞典第五版で引いたら、「氷雨」は秋の冷たい雨のことらしい。なんたること。作詞・作曲のとまりれんさん、歌詞の季節が間違うてますぜ。
 でも、ネットで検索したら、デジタル大辞泉によると夏の氷雨は雹や霰のことで、冷たい雨やみぞれが冬の雨やそうな。どっちが正しいのか。大辞林第三版では、晩秋・初冬の冷たい雨のことらしい。
 つまり、氷雨の語釈は辞書によって微妙に違うのですね。
 どっちにしても東京は大雪、大阪はみぞれで寒中らしい天候でありました。

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