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C市からの呼び声 [読書全般]

 いつもなら「たちよみの会」例会の翌日の月曜日は朝から疲労困憊やったりするんやけれど、今朝はそれほどでもない。鼻に空気を送りこむ器具のおかげで疲れがとれる程度には熟睡できているのかな。因果関係はわからんけれど、もしそうやったら医者に行ったかいがあったというものです。とはいえ今日は授業ぱんぱん日なんで、帰宅して相撲を見、夕食を取ったあとはほっとして眠気が襲ってきた。今晩も熟睡できますように。
 相撲は白鵬が独走の気配。こういう展開になったら勢いに乗ってくるからなあ。ここは貴景勝に期待したいところですね。
 小林泰三「C市からの呼び声」(創土社)読了。小林さん怒涛の3冊一気刊行、最後の1冊。これはクトゥルーもの。クトゥルーの怪物が復活すると予想される町に研究施設を建てて対抗しようとするマッドサイエンティストとクトゥルーの怪物たちとの死闘を描く。私はラブクラフトやクトゥルーについてはそれほど関心がないので、小林さんがいろいろと仕掛けているクトゥルーとのからみについてはちょっとわからんかったりしたけれど、異界からの侵略というテーマを小林さんがどう料理するかというところに絞って読むと、侵略ホラーSFとして楽しむことができた。単発で発表されて他の本に収録されている「C市」という短編に、その前日譚である「C市に続く道」という長編を足したもの。
 「C市」単独では少ないページ数に様々なことをつめこんでしまっているけれど、「C市に続く道」を置いたことでかなり読みやすくなっている。
 登場する学者連中がみんなマッドサイエンティストというのはとてもおもしろかったけれど、やはりクトゥルー神話にあまり関心がない私には本書の真の面白さは理解できてへんのかもしれんなあ。あ、デビュー作「玩具修理者」ともストーリーがからんでいたりするので、小林作品の愛読者はそこらあたりで楽しめますね。

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もうじき30年 [日常生活]

 今日は「たちよみの会」例会。古参Y氏が後半にきてくれた。人が多ければ新年会になるんやけれど、二人ですからね。「丸善」で田中啓文さんの新刊文庫やコニー・ウィリスの新刊などを買い、その足で木屋町や先斗町をうろうろ歩いてええ店がないか探す。
 めったに京都の飲み屋なんかに行くことのなくなった不案内な私はY氏にまかせきり。「ぽんと」という居酒屋に入る。そこで1時間半ほどビールを傾けつつあれこれと雑談。こういうのも年に一度だけY氏とやるというくらいになったなあ。お料理はまあそこそこ。ちゃんと事前に調べてから行ったらよかった。
 もう少し粘りたいY氏には申し訳ないけれど、そこそこで散会。帰宅後、録画した相撲を見る。平成最後の昭仁天皇と美智子皇后の天覧相撲。2人の大関が敗れてどうなるかと思われたけれど、白鵬はこういう大事な一番での集中力はすごいものがあり、碧山に完勝。横綱の面目を保った。
 相撲を見終えるとすぐパソコンに向かう。昨晩の深夜アニメは午前中に見てたからええとして、大河ドラマ「いだてん」は明日やな。
 ところで、「たちよみの会」は平成元年に始めたので、もうじきまる30年。ここ数年は私とY氏の私的な集まりみたいになってますけれど、ここまできたら気力体力ある限り続けていきたい。いっぺん喜多と話してみたいと思う奇特な方はぜひご連絡ください。連絡なくてもかまいません。ひとつよろしく。

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生きづらい明治社会 [読書全般]

 昨日の夜はさっそく装具をつけて寝る。おもしろいもので、寝ていても装具が鼻に空気を送りこんだら感じるんですね。ああ、今鼻に空気を通してるな、と。つまりこれまで息が止まっていたらその段階で眠りが浅くなっていたということらしい。そこで空気を送りこんで息をさせるのを眠りながらも感じ取ってしまうと、まあそういうことみたい。効果のほどはまだようわからん。こういうのは劇的に改善する人もいてればそうやない人もいてるらしい。ただ私の場合、起きた時に鼻の中が渇いてすっきりしていたという感じかな。口はずっと閉じていたらしく、これまでのように寝ながら口呼吸をして起きたら口がからからということはなかった。その証拠に午睡した時には装具をつけずそのせいか口呼吸をしていて口はからからになってたもんな。これからは午睡する時も装具をつけるようにしようか。
 午前中は深夜アニメの録画を見て、夕刻は相撲の録画を見る。絶好調やった御嶽海が足を痛めて休場。相手の北勝富士が昨日の鶴竜戦とあわせて2日連続の不戦勝の珍記録。相撲を取らずして2勝とはついている。ちなみに2日連続の不戦敗を記録しているのは富士乃真。土俵下で控えていたら上から落ちてきた力士の下敷きになり足を痛めて土俵に上がれず不戦敗。翌日の割り返しも間に合わずそのまま休場で不戦敗。まあこういう不運な記録はよほどのことがない限り出んやろうね。
 松沢裕作「生きづらい明治時代」(岩波ジュニア新書)読了。明治時代の資本主義のもと、格差が激しくなったのに、社会保障制度が整備されておらず下層社会の人々がいかに生きづらかったかをわかりやすく示している。しかも著者のいうところの「通俗道徳のわな」により、「努力したものが成功する」という常識がまかり通りいくら努力しても上昇不可能な条件下におかれている者までも「ダメ人間」扱いされていたという。そしてこの生きづらさは現在の状況に通じるものであることを示す。そういう意味では明治時代を理想とする日本会議の方々や現在の総理大臣のもくろみは、憲法を変えんでも成功しているといえるかもしれんね。いろいろと考えさせてくれる一冊。明治時代の生きづらさは戦争へとつながっていくことになったけれど、さて、現在の閉塞感は私たちをどこに連れていくんやろうか。

 明日、1月20日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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ピクニック・アット・ハンギングロック [読書全般]

 歳をとるといろいろと体にガタがくるものでございます。実はずっと以前から妻に「寝ている時によく呼吸が止まっている」と指摘され、それでもそのままほっといたんやけれど、血圧がかなり高くなってきていたり睡眠負債をひどく感じるようになってきたので、先々週から最寄り駅と自宅の間にある医院に行って検査をしてもろうたりなんかしていたのです。
 はっきりと「睡眠時無呼吸症候群」やと診断され、さらに血圧も下げんならんと言われ、妻に頼んで家庭用の血圧計を買うてきてもろうたり、お医者の先生からは血圧を下げる薬を処方してもろうたり。そして今晩からは睡眠時に呼吸が止まらんようにする器具を借りて本格的に治療が始まることになりました。入院せんでも毎晩鼻に空気を送りこむ機械を自宅で装着したらええだけなのはありがたい。どれだけの効き目があるかはわからんけれど、これでちょっとでも疲れがたまらんようになってくれたらありがたい。
 帰宅して相撲を見る。栃ノ心に続いて鶴竜も休場。今場所の主役は白鵬か、あるいは貴景勝や阿武咲ら伸び盛りの若手たちか。いよいよ世代交代の時期が来たんやなあと思いつつ、早く宇良や炎鵬、照強、翔猿らが幕内で活躍してくれんかなあなどと思いながらテレビを注視しております。
 ジョーン・リンジー/井上里・訳「ピクニック・アット・ハンギングロック」(創元推理文庫)読了。映画は見てへんのやけれど、東京創元社のサイトで紹介されてるのを見てものすごく読みたくなった。1900年ごろのオーストラリアの寄宿制の女学校が舞台。ハンギングロックという巨石のあるキャンプ場へピクニックに行った少女たち4名とと引率の教師1名が行方不明になってしまう。やがて一人は若いイギリス貴族に発見されるけれど失踪時の記憶が失われている。そして、この事件を機に女学校やその関係者たちの間に様々なほころびが生じはじめ……。
 謎めいた失踪事件はきっかけに過ぎず、物語の中心はその影響で変化していく人間関係にある。特に老齢の学院長が押しつぶされていく様は胸が締めつけられるほど。あとがきに当時の編集者によってカットされた最終章も一応訳載されているんやけれど、確かにこれは不要やったね。すべての謎は崖の彼方、それでええのです。ミステリ小説やなく、どちらかというとホラー小説に近いんやけれど、ミステリ風に展開されていくから面白い。映画の方も見たくなってきた。いずれ機会を見つけてDVDを借りることにしよう。もしBSで放送されるようなことがあれば忘れずに録画しよう。すべてがはっきりしないまま運命を狂わされていく人々の姿に、人間の弱さ、強さその他もろもろが描きだされていく。怖いもの見たさにページをめくらされる、そんな感じの小説です。原著が刊行されたのは1967年。なんとこれが本邦初訳。なんで今まで訳されてこなんだのか、それもまた謎ですわ。

 1月20日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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怖さ自慢 [1月17日の記憶]

 早朝、朝食前に黙祷。あの地震の起きた時刻とはずれていたけれど、細かいことは言いっこなしや。とにかく忘れたらあかん。それだけ。昨年6月の地震で、薄れかけていた恐怖がよみがえった。家の中で揺れるのも怖いけれど、外で歩いていて揺れるのも怖い。どっちにしても怖い。一番怖かったのは入浴中に揺れた時やったなあ。一番無防備なんやから。
 というわけで、阪神淡路大震災からまる24年たちました。あれから東北では津波と原発事故があり、熊本では城が壊れた。北海道では電気が止まった。町の地震、海の地震、山の地震とそれぞれに被害の規模や形は違えど、地震の恐ろしさをその度に思い知らされる。とはいえ私が受け持っている生徒たちは当然震災後に産まれた子どもたちなわけで、6月の地震で初めて地震の怖さを知ったということになる。そやからというて「大震災はあんなもんやなかったんやでえ」などと怖い思い自慢をしても仕方ない。
 今日の各新聞には防災について社説でとりあげているものがもちろん多かった。東北は河北新報、九州は西日本新聞。豪雨で大きな被害が出た中国地方は広島の中国新聞と岡山の山陽新聞がそれぞれ気合の入った論陣を張っていた。それに比べたら全国紙の論説の通り一遍なこと。
 やはり他人事なんですよ。でもしかたない。24年前、あの揺れを体感してなかったら、私にとっても他人事。そういうものです。
 というわけで干支でふたまわり目。平成も終わり、大震災は少しずつ「歴史」の一部になるんや。大正時代の関東大震災のように。でも、神戸ではまだあれをただの「歴史」にすることのでけへん人がまだまだいてはるということは忘れたらあかんのです。

 1月20日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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稀勢の里引退 [大相撲]

 今日も授業はぱんぱん。放課後は会議会議で一息つく間もなし。会議がすべて終わったところでやっと休憩。気がつけば退勤時間。明日からは時間に余裕があるので、滞っている事務作業を進めることができる。
 帰宅してポストから夕刊をとりだしたら一面に「稀勢の里引退」の大見出しが。ついに決断したか。帰宅して録画した相撲中継を見ていたら、幕下の取組の最中も稀勢の里引退の話題が中心。
 まあしかし、ここまで来たら引退しかないよね。引退会見で「横綱は大関とは大違いでした」と言うていたけれど、大関は陥落することがあるから、力が落ちても現役を続けることができる。今は琴奨菊が、かつては小錦や出島、雅山など多くの「もと大関」が若手の関門のように立ちはだかったりしていた。ところが横綱という地位は陥落が許されない特別な地位で、力が落ちたら引退するしかない。いつまでも強くあり続けんとあかんのが横綱なのですね。
 かつて41代横綱千代の山は思うような成績があげられなくなり横綱返上を申し出たけれど却下された。45代横綱初代若乃花(幹)は横綱に推挙されたら喜ぶどころか、その地位を守れんようになったら引退しかないと頭を抱えた。そういうものなんですね、横綱というのは。
 稀勢の里は新横綱の場所で優勝したくらいやから、強い横綱になる可能性は秘めていたと思う。そやけど日馬富士戦で大胸筋を断裂し、それでも強行出場して優勝はしたもののその怪我がもとで力を出せなくなってしもうた。まこと不運としか言いようがないけれど、強行出場せずにすぐに治療にかかっていたらどうやったか。貴乃花も怪我を推して出場し、「鬼の表情」で優勝したけれど、それが最後の優勝になってしもうた。強くあり続けるのも横綱の責任というならば、稀勢の里は1度の優勝と引き換えに強さを失うてしもうたということになる。
 もし先代師匠が健在やったら、休ませていたかもしれん。そやけど先代の死後に後を継いだ現在の師匠はそれがでけなんだ。たとえ現役時代は格下やったとしても、師匠という立場になった以上、相手が横綱でもちゃんと師匠としての役割を果たすべきやったのに、それがでけなんだのですね。
 かくして数字の上では「弱い横綱」という記録だけ残して引退することになった稀勢の里。でもね、土俵入りの力強さや、相撲に取り組む姿勢などの「品格」の部分では立派な横綱やったと私は思うてます。そう「品格」では朝青龍より上やったかもしれんよ。横綱は強くなければならんけれど、強いだけでもあかんという、ほんま不思議な地位なのです。
 稀勢の里関、お疲れ様でした。

 1月20日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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横田順彌の死 [追悼]

 学級閉鎖が終わったばかりのクラスの授業が1時間目にありまして、クラスの半数以上が欠席というすかすか状態。新たに発熱した生徒もいてるとのことで、教室内はインフルエンザのウィルスで充満していたことでしょう。まだ私の細胞にインフルエンザに対する免疫があるのならば怖がることはないんやけれど。
 火曜日は授業がぱんぱんにつまっている日なんで、放課後はぐったり。それでも奨学金関係の事務作業が新たに増えたんで、書類の封筒詰めや配布などの作業を行う。
 定時に退勤。帰宅して一息ついてから録画した相撲を見る。貴景勝は3連勝。今の相撲やったら白鵬にも勝てるんやないやろうか。NHKの中継は稀勢の里の一番をやたら盛り上げる。おかげで他の力士がかすんでしもうているやないですか。鶴竜に勝って初金星の錦木なんて、結びの一番やというのにおまけみたいになってしもうている。もうおしまいかなあと思うたけれど、この日記を書いている時点ではまだ明日出場するのかすら不明。ただ、こうも惨めな姿はもう見とうないなあ。
 夜、ネットにつないだら、高井信さんのブログ で、SF作家の横田順彌さんの訃報に接する。享年73。Facebookを開いたら冨川泰次さんが訃報を掲載してはった。まだ公式発表は先やということなんで、くわしいことはようわからん。
 ショックです。大河ドラマで天狗倶楽部と押川春浪が登場し、横田さんの著作も再びクローズアップされる日が来たかと思うていたのに。私は学生時代に読んだハチャハチャSFも好きやったし、「日本SF古典こてん」などの古典SF研究、そこから派生した明治ものの小説、そして早慶戦中断の真相を探ったノンフィクションなど、いろいろと楽しく読ませてもろうた。その業績は比類なきものと言うべきでしょう。
 残念ながら直接お会いしたのは一度だけ、横浜のSF大会で夕食の席をご一緒させてもろうた、あの夜だけなんです。お話をすることもかなわなんだけれど、決して偉ぶることのないお人柄が印象に残っている。
 そう、「SF事典」! 事典としても役に立ち、読み物としても面白い、あの本は繰り返し何度も読んだなあ。文庫化されて「SF大辞典」と改題され、読み物としてよりも辞典としての機能が強まったけれど、もとの「SF事典」のほうがよかったなあ。あのままどこかで復刊してくれへんやろうか。
 謹んで哀悼の意を表します。

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市原悦子の死 [追悼]

 今日は成人の日。ハッピーマンデーではあるけれど、本来の成人の日と近い日になった。これくらいの時期にお休みがあるのがありがたいのですよ。というわけで、今日も完全休養日。録画したアニメを見たり読書したり午睡したり相撲を見たり。稀勢の里の連敗で、いよいよ進退をはっきりせんならんようになってきた。明日も出場するらしいけれど、明日も負けるようやとほんまに決断せんならんのやろうな。
 女優市原悦子さんの訃報 に接する。享年82。死因は心不全。
 市原さんというたら「まんが日本昔ばなし」。ではあるけれど、それ以前にもまんが映画の声優として何本か印象深い役をしてはったことには各紙触れてはらへんなあ。東映まんがまつりの長編作品では、「サイボーグ009 怪獣戦争」のヘレナ役と「太陽の王子ホルスの大冒険」のヒルダ役ですね。ともに影のある美少女役であります。私は「ホルス」を公開時に劇場で見てからずっと大好きで、特にヒルダは悪魔グルンワルドの妹として村人の心を分断させるために送りこまれながら、ホルスの信頼との板挟みになるという難しい役どころ。「ヒルダはみんなをばらばらにする……ヒルダはばらばら……」というセリフが印象的であります。
 むろん「まんが日本昔ばなし」も大好きやった。実は最初の放送はかなり早く打ち切られているのですね。毎日放送「アップダウンクイズ」の新中学生大会の予選に行って、最終の面接で「好きな番組は?」と聞かれて「『まんが日本昔ばなし』です」と言うたら、面接担当の方が「ああ、あれ、もう終わるんや」と言わはってショックを受けたのが今でも記憶に残っております。結局視聴者の要望が多くて再開され、あとは長期シリーズになったのはみなさんご存知の通り。表情豊かな市原さんの演技と、朴訥とした常田富士男さんの演技の対照的なあたりが実に効果をあげていた。
 というわけで、私にとっては子どものころに自分の血肉となった作品に深くかかわってはった、まさに唯一無二の女優さんやったのです。
 謹んで哀悼の意を表します。

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人外サーカス [読書全般]

 日曜の朝はアニメに特撮。少しパソコンを立ち上げて書きもの。昼食後、午睡とお決まりのパターン。夕刻起きてきて録画した初場所初日を見る。三大関が全員初日に土。インフルエンザの病み上がりに太もも肉離れ、休場明けと三大関とも状態はよくないし、それがもろに出たなあ。横綱稀勢の里は御嶽海に完敗。どうも春場所は稀勢の里の土俵入りは見られんのやないかという気がしてきた。一昨年の昇進場所、朝から並んで自由席の券を手に入れ、生で見ることができたのは幸運やったということになるのかなあ。
 ドラマ「いだてん」は登場人物がとにかく走る走る。主人公だけやない。やたらみんな走りまくってる。おもろいけれど、疲れる。これは大河ドラマ史上一番落ち着きのない作品になりそうやねえ。
 小林泰三「人外サーカス」(角川書店)読了。吸血鬼を倒す組織はサーカスにカモフラージュしていた。吸血鬼はサーカスを襲うが、このサーカスは実はほんまもん。ただの団員たちはそのサーカス芸の能力を使うて必死に抵抗する。圧倒的に強いはずの吸血鬼がちょっとした油断でやられていくのが痛快に感じられないのが小林さんらしい。血がこれでもかこれでもかと流れ出るスプラッタ小説であります。それでも陰惨な感じにならんのは、これも小林さんらしく団員の反撃が実に緻密な理屈で組み立てられているからやろうなあ。ただ血を流せばええというもんやないのです。流させ方というのがあるのです。主人公のマジシャン、藍堂をはじめ、団員たちがくじけてなかったり、小林作品のセミ・レギュラーである謎の老人徳さんがまた登場したりしていて、それが陰惨さを和らげているということもいえるかな。小林さんの作風がなんか少しずつ変わってきているなあと思いながら読んだけれど、そやからというて従来からの小林泰三ファンの期待は裏切らんような仕掛けたっぷり。吸血鬼たちのサディストぶりを堪能したい方にお薦め。どんな読者ですか。

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平穏が一番 [日常生活]

 大相撲小言場所「平成三十一年初場所展望~進退かかる稀勢の里~」 を更新しました。

 今日は完全休養日。午前中は深夜アニメの録画を見て過ごす。今週から来週にかけて新番組も出そろうし、まずは第一話で様子見。今のところ見なくてもよいというようなものは少なく、相撲と並行して見ていくのは大変です。
 昼食後、午睡。たっぷりと寝る。風邪っ気は少しはましになったかな。とにかくこの三連休は体を休ませることに徹したい。
 夜は読書。テレビは明日またたっぷり見るんやから。テレビばっかり見てたらアホになるぞ、ほんま。
 というわけで特筆すべきこともなく、平穏な一日。明日からはしばらく「どすこい日記」になりそうですが。

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