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少女ミステリー倶楽部 [読書全般]

 愛すれどTigers「西が移籍初勝利完封」を更新しました。

 今日は午前中が始業式で、午後が入学式。私は入学式が終わったあと、奨学金についてといじめ対策について、新入生と保護者に説明。あとは仕事部屋で今週半ばに始まる授業準備など。昨日の夜に京都まで行ってたりした疲れもあって、スローペースでのお仕事。そやけど明日には授業準備は完了しておかんならん。その他、新入生の保護者から奨学金の書類の書き方について聞かれたり細々と間に仕事が入る。
 帰宅後、朝ドラ「なつぞら」やら録画してあったアニメを見たりして過ごす。無性に眠いので、早目に寝ることにしよう。
 ミステリー文学資料館・編「少女ミステリー倶楽部」(光文社文庫)読了。少女が事件に関わってくる短編ミステリーを集めたアンソロジー。「少女」という言葉の響きそのものにミステリアスなものを感じさせる。江戸川乱歩のデビュー前の習作「オルレアンの少女」を筆頭に、少女売春にからんで中年男が振り回される連城三紀彦の「少女」、平凡な少女がつい万引きしてしまったことから殺人事件についての証人となっていく仁木悦子の「うす紫の午後」など大人でもなく子どもでもない少女たちを通じたミステリーが幻想小説から犯罪小説、本格ミステリなど幅広く収録されている。書き手も古くは乱歩、夢野久作から、新しいところでは芦部拓まで幅広い年代から選ばれている。私が特に印象に残ったのは角田喜久雄「笛吹けば人が死ぬ」か。完全犯罪の可能性というものを謎めいた少女が感覚的に指示し、警察に挑戦するように実行していく。こういうアンソロジーででもなければ読むことはなかったやろう作品をたっぷり堪能できた。いやほんま、遠目から見る「少女」というのはほんまに存在そのものがミステリーですわね。これが教師からみた「生徒」やと、やっぱり子どもの側面が強くなるのでいかんですわ。もっとも職業柄、いちいち少女たちにミステリアスなものを感じたりしていたらそれこそ身がもたんね。

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