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危険なビジョン1 [SF]

 少しゆっくり目に起床。昨夜録画した深夜アニメと「プリキュア」「仮面ライダージオウ」「リュウソウジャー」などを見てから少し寝る。起きて昼食。ニュースサイトを巡回してから、ラジオでプロ野球中継を聞く。息詰まる投手戦。いいところだけ スマホで「DAZN」を開いて画像を確認という形で通信料を節約。もっとも多少多めに使用しても、明日でリセットされるんやからええようなもんやけれど。試合は0-0のまま延長戦に入り、最終的には暴投でサヨナラ負け。ただ、ラジオ解説の小松辰雄さんがドラゴンズサイドの解説にもかかわらず「今のをボールに取られたらドリスがかわいそうです」というくらい微妙な判定の末に四球となった走者が三振やったら、また展開は変わっていたはず。ここらあたりはドリスを責められん。
 ラジオを聞きながらイニングの間のCMの時間に読書。試合終了後はラジオを切って読み切る。夜は妻と録画した番組を見たりして過ごす。4連休でも疲れはやはり取れませんなあ。
 ハーラン・エリスン・編/伊藤典夫他・訳「危険なビジョン1」(ハヤカワ文庫SF)読了。私がまだ大学在学中に1巻が出た切り中断していたアンソロジーが装いも新たに「完全版」として刊行開始。確か昔読んだ時は途中で読むのをやめてしもうた記憶がある。実は今回も何度も中断しかけた。フィリップ・ホセ・ファーマー「紫綬褒金の旗手たち、または大いなる強制飼養」(山形浩生・訳)であります。山形さんもかなり苦労して訳したんやないかなあ。ふんだんにだじゃれを入れているけれど、それをニュアンスをこわさんように日本語訳でもだじゃれにせんならんというのは至難の技で、それをやり切っているのですからね。でも、たぶん英文でもかなり前衛的な文体で書かれていたんやろうと思うけれど、その雰囲気を出すために苦労しはったんやと思うけれど、読んでいてなかなか世界観がつかめず、話そのものの面白さがわからずじまいでそれでも今回は強引に読み切った。
 それ以外は欧米的価値観をひっくり返そうとする試みなどを感じ取れる面白さで、特にロバート・ブロックとエリスンがリレー小説みたいな感じで「切り裂きジャック」を描いているあたり、アプローチの仕方の違いなども楽しめた。本巻で一番おもしろかったのはオールディス「すべての時間が噴き出た夜」(中村融・訳)かな。アイデアの独創性といい、展開のさせ方といい、非常に私好み。エリスンの依頼に対して腕利きの作家たちがどのように挑んでいるのかという楽しみもあるので、次巻も楽しみにしています。

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高島忠夫の死 [追悼]

 G20サミットのおかげで阪神高速は車が走ってへんので、窓が開いていても結構静か。朝から昨夜録画したアニメ「ジョジョの不思議な冒険」「フルーツバスケット」を見たり、今朝の「なつぞら」を見たりするけれど、朝食後、むやみに眠く、昼食前まで睡眠。昼食後、パソコンを立ち上げてニュースサイトの巡回など。2時からラジオでプロ野球中継を聞く。テレビ中継が試合開始後30分たってからなんで、それまではラジオというわけ。で、30分たったところで力尽きてまた寝る。寝床でラジオを聞いていても、朝に寝たから大丈夫と思うていたんやけれど、なんかこの連休は眠いなあ。
 30分ほど寝たところで目を覚まし、ラジオを切ってテレビで追っかけ再生。寝てしもうた30分間の間に青柳が大量失点。テレビではカンテレのアナウンサーが盛り上げようとするけれど、あきらめなはれ。ここらあたり、サンテレビのアナウンサーはタイガースを応援しつつも大逆転が必ず起きるような実況はしません。
 試合終了後、寝床で読書。またこの日記で感想は書くけれど、P・ホセ・ファーマーの前衛的な短編がとにかく読みにくくて、結局また寝てしまう。どんだけ細切れに寝てるねん。あんまり質の良くない寝方ですねえ。夕食後は妻とたまっている録画を何本か見る。
 俳優高島忠夫さんの訃報に接する。享年88。死因は老衰。私らの年代やと「クイズ・ドレミファドン」や「アメリカ横断! ウルトラクイズ」の司会者とか、「ゴールデン洋画劇場」の映画解説というのか紹介というのか、そんなんしてる人というイメージが強いけれど、東宝映画では「キングコング対ゴジラ」に出てはったり、小松左京さんの若き日の友人として自伝「やぶれかぶれ青春記」(旺文社文庫版)の解説に名を連ねていたりと、SFとは全く無関係やったわけやないのですねえ。
 あと、今回初めて知ったんは、ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんは高島忠夫さんの姪にあたるんやねえ。高島さんもジャズをしてはったわけやから、実は音楽家の家系やったのかしらん。テレビの画面にはおさまらん感じがしてたけれど、そこはやはり映画スターやったからなんやろうなあ。
 謹んで哀悼の意を表します。

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虎とバット [読書全般]

 せっかく休みを取ったんやから、ということで、5月の10連休以来、2ヶ月ぶりくらいに日帰り帰省。前もって父の希望する日として今日行くことにしたのに、実家に帰ったら母が一人でテレビを見ていた。父は出かけていていつ帰るかわからんと言う。仕方がないんで、母と二人して3時間ほどテレビで「ちちんぷいぷい」をずっと見て過ごし、それから帰阪。まあ、母が達者でいることを確認できたんで良しとしましょう。夜に父に電話したら、人と会うていたというてたけれど、私が行くことを失念していた可能性が高いなあ。
 夕刻帰宅し、夕食前まで寝る。夕食後は妻と録画したドラマを見たりして過ごす。
 ウィリアム・W・ケリー/高崎拓哉・訳「虎とバット 阪神タイガースの社会人類学」(ダイヤモンド社)読了。帯に「なぜ我々は“ダメ虎”でも愛してしまうのか?」とあるから、タイガースファンというけったいな生き物についてアメリカの人類学者が新たな知見を示してくれるのかと思うて読んでみたんやけれど、残念ながらそこまでのものではなかった。アメリカの学者が、アメリカ人向けに日本の社会とプロ野球の関係を非常に細かく解説している学術論文なのでございます。したがって、日本のプロ野球ファンならよくわかっていることを一切の感情を排して淡々と書きつづっているのを読まされ、「いつになったら我々が“ダメ虎”でも愛してしまうのかを示してくれるのかなあ」と思うていたら、ごく普通のファン意識について縷々述べるにとどまっている。しかも、フィールドワークの期間は藤田平監督の1996年から星野監督の2003年まで。つまり、いうところの“暗黒時代”のファン気質についての調査なので、いくぶんデータも古い。今のファンとはかなり気質が変わっていることをさし引いて読まんならん。2004年以降のタイガースについて1章をさいて追記しているけれど、駆け足で、しかも洞察は浅い。さらに、調査期間にはいなかったはずのチアガールがいてることになっていたりするなど、事実誤認もちょこちょこと見られる。
 というわけで、一時日本に滞在していたアメリカの学者が、その時期の日本プロ野球について調査した記録というものに興味がある方ならともかく、タイガースファンの複雑怪奇な心理や、タイガースというチームの特異性について掘り下げた見解を読みたければ、井上章一「阪神タイガースの正体」(朝日文庫)をお薦めいたします。文庫やから値段も安いしね。2000円出してアメリカの学者が書いた調査報告を読むのは、私には正直きつかったなあ。

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ジョン万次郎の失くしもの [読書全般]

 今日から大阪ではG20サミット。台風もやってきて、外に出る気にもならん。幸い大阪府立の学校は一斉休校で、まあ教職員は出勤せんならんことになっているけれど、管理職からもこれをいい機会ととらえて年休消化、休養につとめてと言うてくれていたので、大手を振って休暇を取った。正解でしたねえ。
 朝は比較的早起き。録画した深夜アニメを何本か見、「なつぞら」を昨日と今日の分見て、朝食後に早くも午睡。昼ごろ起きてきて昼食を取る。外は吹き降り。リビングの床もなんかじとっとしている。昼食後はひたすら読書。夕刻、妻と録画してあった番組を何本か見る。タイガースの試合は土曜日からなんで、この間、少しでも見たいけれどためてしもうていたものを見ておきたい。あと、深夜アニメも先週に最終回を迎えたものが多く、見る本数が減っている。来週からは新番組がどっさりと始まるんで、それまでにやはりたまっているものを見たい。本も読みたい午睡もしたい。4連休では足らんですぞ。
 田中啓文「ジョン万次郎の失くしもの 浮世奉行と三悪人」(集英社文庫)読了。これまでは市井のいざこざを雀丸が解決するという形やったのが、本巻ではなんと土佐藩に招かれてジョン万次郎が失くした米大統領の親書を探したり、長崎まで行ってオランダ商館のカピタンと会うたり、尊王攘夷の浪士とトラブルになったり。雀丸は幕末の大きく歴史の動く波に少しずつ翻弄されていく。実はこれは私としては予想外の展開やったのですね。というのも、このシリーズの前の「鍋奉行犯科帳」シリーズは、そういった激動の時代を外して泰平の時代の大坂を活写していたので、このシリーズもそういうもんやと思うていたのです。市井のささやかな幸せを愛する雀丸が果たしてこれ以降の激動の時代に対してどう動いていくのか。新しい楽しみが出てきた。むろん、田中さんらしさもふんだんに盛り込まれており、例えば第一話のサブタイトル「海老尻家路の巻」の「海老尻家路」は、エゲレス語のいろは歌(?)である「ABCの歌」を雀丸らが聞いてそのまま音訳したものであったりするし、ここで歌われる「メリの子羊」(メリーさんの羊)や「諏訪の川」(スワニー川)の音訳など、ジャズメンである田中さんの面目躍如というくらい楽しいものになっている。この手の「笑い」は他の時代小説家ではなかなか出されへんし、ミステリ仕立てのストーリーも、実在の人物とからませながら非常に手際よく進められていく。第5巻にしてようやくシリーズの方向性がかちっと決まってきたのかもしれんね。1巻あたりで読むのをやめた方がいたら、がんばって続きを読んでと言いたい。そうやないとこの巻の面白さも半減するやろうから。

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リメイク版「どろろ」終了 [テレビアニメ]

作品展示館「夢バイト」(SFハガジン126号掲載) を更新しました。

 今日は授業はすいていたけれど、育英会関係の事務作業でほとんどつぶれる。とはいえ、明日からG20サミットのため、2日間休校なので、今日中にすませて生徒に渡さねばならん書類に関わる作業やったんで、なんとか間に合うてよかったよかった。
 昼休みに3年生がきて、昨日欠席してたんで奨学金の説明をしてほしいと申し出てきた。ああ、昨日の日記に書いたとおりになってしもうた。まあ、やむを得ん。放課後はくだんの生徒に対して大学予約奨学金の説明。これで同じことを話すのも6回目。それでも生徒にとっては大切な話やから、一切手抜きなし。終了後はもう脱力。定時に退散。明日からは休暇を取ったので、ゆっくり休もう。
 というわけで、昨日予告したリメイク版のアニメ「どろろ」が完結したので、ちょっとばかり感想を書いておく。
 あえてキャラクターデザインを手塚先生の絵にしなかったのは、私はよかったと思うている。以前にも書いたけれど虫プロ版のキャラクターデザインは北野英明さんで、こちらも手塚先生の絵とは全く違うタッチやったしね。
 リメイク版の面白さは、百鬼丸と父の醍醐景光や弟の多宝丸との関係をかなり濃密に描いているところ。原作では百鬼丸が妖怪を倒して自分の体を取り戻していくというだけやったのが、今回のリメイク版では、そのたびに豊かやった醍醐領がもとの荒廃した土地になっていくというのが加わっていく。これには私もはたとひざを打った。景光が鬼神に百鬼丸の体を分け与えたのは、自領を富ますためやったわけやから、鬼神が倒されるとその神通力も消えるのは道理やね。
 他にも目の見えない百鬼丸が感じている生き物の生気や鬼神の妖気をうまく絵にしていたり、原作では冒頭に出てきただけの寿海医師を最後にもう一度百鬼丸と再会させたり、琵琶丸をレギュラーとして出してどろろたちに指針を示す役割を与えたりと、登場人物の使い方もうまい。
 実は原作は途中で掲載誌が変わって設定の変更があったりしたこともあって、現行の単行本ではかなりいい加減にすませているところや矛盾点が残っていたりするんやけれど、シリーズ構成と脚本の小林靖子さんはそこらあたりの整合性に徹底的にこだわっている。物語そのものに関してはかなり原作に忠実に進めていて、原作を非常に尊重していると感じた。キャラクターデザインでは、足の指の形が手塚先生の原作と同じなんですね。「テヅコミ」のインタビューで、キャラクター原案の浅田弘幸さんがそこにはこだわったのだと言うてはった。ネット上での評では「換骨奪胎」なんて書いている人がいたけれど、とんでもない。それやったらこのリメイク版は全く別作品になってしもうてるはずやないですか。そうやなく、あくまでも原作を尊重した上で、きちっと納得のいくものに仕上げようというスタッフの気概を私は感じたね。
 録画に失敗した「絡新婦の巻」を除いて、実はまだ録画したのは削除してへんので、時間が許せばもう一度見直したい。関西では地上波で放送してへんから、もしかしたらどこかの局で放送するかもしれんので、そしたら今度こそ「絡新婦の巻」も録画したいなあ。
 というわけで、まだ見てはらへん方はBDを借りるか、アマゾンプライムで視聴するかしていただきたい。手塚ファンやない方にもむろんお薦めいたします。

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G20とゴミ箱 [時事ネタ]

 明後日から大阪ではG20サミットが始まるということで、警備も厳しくなっているみたいやけれど、困ったことがある。
 地下鉄の駅のホームからゴミ箱が消えたんでありますね。私はそうそうホームのゴミ箱は使わんのやけれど、例えばタバコの空箱を捨てておこうかなと思うたら、どこにもないんでポケットに突っこんだまま阪急の終点までもっていかんならんということになる。
 テロ対策ということなんやろうけれど、市民生活を犠牲にして、というのはどうなんやろう。各国首脳が使わんやろうと思うような場所までそんなことをする必要があるのかな。あるとしたら、それは日本がテロリストの標的となっていて、無差別に襲われると政府が考えているということやないのかな。つまり日本はテロリストから見たら「敵」なのですね。そしてそれは総理が宗主国の大統領に尻尾を振ってついていってるから、ということになるように思うけれど、如何。
 お山の学校の生徒たちはそんなことなど無縁とばかりに元気に出てきております。昨晩あまり眠れなんだのか、午後から睡魔と闘い、体を動かすことさえおっくうになっていた。それでも強靭な精神力で立ち上がり(ほんまかいな)、大阪府育英会の事務作業を始める。放課後は、まだ説明を受けていない生徒たちへ奨学金の説明会。生徒の都合で時間をずらして2回行うことになった。終了後はほんまにくたくたになりましたね。明日来る予定やった生徒も今日来たので、明日は説明会の補講はもうせんでええやろう。と、思いたい。そやけど、安心してたらひょっこりと生徒があらわれて「先生、奨学金の説明をしてください」なんて言うたりするかもしれんから、気が抜けんなあ。
 こういう時、2人体勢やったら輪番でまわすこともできるのにねえ。私一人ではやはり荷が重いです。
 定時に退散し、帰宅後は今日の「なつぞら」を見たり、少しばかりたまっているアニメを見たり、本を読んだり。今日こそぐっすり寝たいので、ここらへんで寝ることにします。
 あ、リメイク版アニメ「どろろ」の最終回を見たのでその感想を書こうと思うてたんやった。それは明日にします。お楽しみに。

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歴史戦と思想戦 [読書全般]

 愛すれどTigers「連敗続くも山賊打線封じで交流戦終了」を更新しました。

 毎度のこと、月曜日は授業で手いっぱい。で、放課後は奨学金説明会に欠席した生徒向けの追加説明会。これ、明日もあるんやねえ。終了後はぐったり。定時に退散。帰宅後は今日の「なつぞら」を見たり、読書をしたり。
 山崎雅弘「歴史戦と思想戦――歴史問題の読み説き方」(集英社新書)読了。巷に出回る「日本礼讃本」や「嫌韓、嫌中本」のどこが問題なのかを、戦前、戦時中の「思想戦」という大日本帝国がとった作戦と、産経新聞社が始めた「歴史戦」との類似点を指摘することによって明らかにしていく。「歴史戦」の問題が「まず結論ありき」であることや、わざと現在の「日本国」と「大日本帝国」との違いをあいまいにして、「大日本帝国」を否定するものを日本全体を否定する「反日」と決めつけて攻撃したり、現在の政権に反対するものをすべて仮想的である韓国や中国の見方をして日本を否定するものとみなす手法などを論理的に解明していく。もやもやしていたものがすっきりと晴れていく気がする。人権を守ろうとしたりしている人たちを罵倒する人たちの考え方など、理解しがたいところがあったんやけれど、本書のおかげで明確になった。こういう「物差し」になる論を常に心に留め置きたいものである。とはいえ、「歴史戦」を戦う人たちにとってはこれも「反日」ということになるんやろうなあ。なにしろ彼らの価値観のよりどころである「大日本帝国」を否定しているんやからね。もやもやすっきりしない人たちに読んでほしい一冊。できたら「歴史戦」に洗脳されている人たちにも精読していただきたいんやけれど、無理かなあ。

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訴訟王エジソンの標的 [読書全般]

 今朝もゆっくり目に起床。午前中はテレビを友としたり、パソコンに向かい新聞サイトの社説巡回などを行う。相変わらず産経新聞の「主張」が面白い。“昨年は総理に対して「帰れ」と心ないやじがとんだ”と書いているけれど、そんなやじを飛ばされるようなことをしてきたということには触れないからねえ。心にもない「県民のみなさんに寄り添い」という言葉に対する返答やないのかなあ。
 昼食後、午睡。夕刻起きて追っかけ再生でプロ野球中継を見る。さすがにライオンズに対して3連勝というのは虫がよすぎたか。
 夜は読書。グレアム・ムーア/唐木田みゆき・訳「訴訟王エジソンの標的」(ハヤカワ文庫NV)読了。エジソンの直流か、ウェスティングハウスの交流かという米国の「電流戦争」を描いた歴史小説。ウェスティングハウスの弁護士であるポール・クラバスの視点から、発明王が実業家に仕掛ける大量の特許訴訟との戦いを描く。キーになるのはニコラ・テスラ。個人的な発明が組織的に変わっていく様子などを、スリルに満ちた筆致で描き出す。著者が巻末に書いているけれど、史実にのっとった上で潤色を加えている。どこに潤色を加えたかまでちゃんと巻末で説明しているのは、ノンフィクションとして読まれへんようにということなんやろうなあ。私は特に電力戦争についてさしたる関心があったわけやないけれど、米国が大きく変わる歴史の潮流を、「電力」「発明」「訴訟」というポイントを押さえながら描き出しているのをたっぷりと楽しむことができた。エジソンにしても、ステラにしても、著者はいくぶん突き放した視点で人物造形をしていて、それがまたおもしろい。米国の歴史にくわしくなくても十分楽しめる作品です。グラハム・ベルがちょろっと出てきてるんやけれど、それがまた効果的。どの国のどの時代に限らず、草創期の熱気というのはほんまに面白いですねえ。

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中抜け野球観戦 [日常生活]

 土曜日といえども目覚めは平日と同じ時間帯、というのが当たり前になっていたんやけれど、今朝はかなりゆっくり目に目覚める。いやあ、よう寝た。先週、かなり責任の重い仕事をたてつづけにこなしたから、かなり疲れてたということやね。緊張の糸が切れて、体がそれだけ睡眠を求めていたということか。
 起きてから朝食を取りながら昨日と今日の「なつぞら」を見る。お、高畑勲さんをモデルにしたとおぼしき人物が登場。次は宮崎駿さんか、手塚治虫さんか。あ、こんなことばかり書いていると私はドラマのストーリーなどは全く気にしていないみたいに見えるなあ。これはあくまでお話を楽しみ、広瀬すずさんの可愛らしさを堪能した上でのことですよ、為念。
 そのあとは深夜に録画したアニメを見て、パソコンを立ち上げてスポーツ紙のサイトを巡回し、昼食。食後、少しだけ午睡……のつもりが、けっこう寝てしもうた。
 わっ、いかん。プロ野球中継は今日は完全中継と違うのに。起きてすぐ、追っかけ再生で見るけれど、リアルタイムには追いつかず、中継終了の時刻近くに再生をやめてそこだけリアルタイムで見る。幸い試合展開は再生部分ではタイガースがリードをしたところから見ていて、リアルタイムの画面ではそれからリードを広げているというものやったんで、ほっとする。これ、逆転されてたりしたら、録画してまだ見てない部分は苦痛でしかないもんね。
 幸い試合終了まではなんとか放送時間に入った。ヒーローインタビューと監督インタビューはラジオで聞く。で、そのあと録画した残りを楽しく見る。
 まあ、疲れていたからたっぷり午睡したかったけれど、こういう日に限って完全中継やないんやなあ。明日も完全中継やないしね。
 夕食後は少しばかり読書。明日も完全休養日。来週はG20のため、3日間しか授業がないから、休校日に休暇を取ってゆっくり休もう。

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ちゃんへん講演会ふたたび [教育]

 今日は「人権平和講演会」。私がほとんど一人で手配してきた行事。市民ホールに直行なので、時間に余裕があり、いつもよりも1時間くらいゆっくりして出勤。そのゆっくりした分で何をしたかというと、「なつぞら」を3回分見てたりなんかするんやから。
 この講演会も私が担当するようになって4年目。市民ホールの係の方ともおなじみになり、人権委員の先生方もスムーズに動いてくれはるので、指示を出すのも的確にできるようになってきた。
 今年の講師はじゃぐらーのちゃんへん氏。在日韓国人三世、しかも京都のウトロ地区の出身ということで、かなり生々しい話もしはる。そやけど、中身の半分は本職のジャグリング。卓越した技能で生徒のハートをつかみ、それから生徒たちに語りかけるから、みんな集中して聞く。最後は自作のラップを披露して締める。私はお山の学校に転勤して来た年に前任者が呼んだのを見ていて中身を知っているけれど、内容的には前回と変わらず。
 生徒たちもぐっと引きつけられ、悪さをする生徒もおらず、成功裏に終了。ああよかった。散会後、午後はお山の学校に戻り、本日の感想を書く用紙を印刷したり、奨学金関係の仕事をしたり。しかし緊張の糸は昼の時点で切れてるんで、けっこうきつかったなあ。定時に退散。
 帰宅後は例によってプロ野球中継を追っかけ再生で見る。なんとか連敗ストップ。パソコンに向かうと、気がつけばうたた寝。いやあ、大きな仕事をひとつ片づけたので疲れがどっと出たかなあ。明日は寝ますよ。

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