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横山たかしの死 [追悼]

 今日も午前中はテレビを友とする。深夜アニメに「仮面ライダージオウ」「リュウソウジャー」と、滞貨解消でドラマ「雲霧仁左衛門」を一気に3話分。昼食後、少し午睡して昼過ぎにプロ野球中継を追っかけ再生で見る。7-5の打ち合いで、9回裏だけテレビの放送時間に入らなんだんで、残りはラジオ。マツダスタジアムの中継は「DAZN」では配信してへんのでねえ。夜は読書。明日に備えて英気を養う。
 漫才師横山たかしさんの訃報 に接する。死因は多臓器不全。享年70。
 最近は金ぴかの車椅子に乗って舞台にあがってはったらしい。金ぴかのスーツを着て「大金持ちのお坊ちゃんじゃ。すまんのお」とたわいのないホラを吹き、相方のひろしさんにつっこまれて「今のはみんな嘘じゃ。すまんのおぉぉぉぉ」とやるのが定番。若い頃は「オカマ漫才」で売ろうとしたけれど、うまくいかず「ホラ吹き漫才」のスタイルに変えてから売れた。私が最初に見たころはちょうどその転換期くらいやったかな。赤いハンカチをくわえて「すまんのお」とやるスタイルはその名残かな。
 漫才ブームに乗って東京進出をはかっていた時期で、「お笑いスター誕生」なんて東京の番組にも挑戦していた。審査員の京唄子さんに「最初からホラとわかってしまうのはどうか」なんて指摘されてもスタイルを変えなんだのは、これでいくという決意の表れやったのかな。
 話芸に磨きがかかって賞を受賞するようになったころは、ワンパターンやということがわかっているのについ笑わされてしもうた。ひとつことを続けていって花を咲かせた好例やろう。むろん金ぴかスーツで「おぼっちゃま」感を出したり、工夫を積み重ねて「ホラ吹き漫才」を完成させていったということやろうね。
 横山やすしの唯一残った弟子という肩書は、えらいことやないかと思う。きまぐれで天才肌の師匠にとことんついていけたというだけでもすごいことですよ。
 今の漫才はどんどんスピード感が増していっているからこういうタイプの漫才師が晩成するというのは難しいかもしれんけれど、そういう意味では昭和の漫才師のスタイルを残した数少ないコンビやったかもしれんなあ。これで横山エンタツを祖とする横山という屋号のコンビは絶えてしまうのか。それはそれでちょっと寂しいね。
 謹んで哀悼の意を表します。

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