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代参の依頼 [季節ネタ]

 愛すれどTigers「大山、四番剥奪も逆転サヨナラ弾」を更新しました。

 今日は日曜やけれど、関西エリアでは高校野球中継の関係で「プリキュア」も「仮面ライダー」も「戦隊」も放送なし。最近はネット配信などもあるからよい子たちは辛抱しないでもええかもしれんけれど、多チャンネル化の時代、夏休みの子どもたちの楽しみを奪うことなく高校野球中継も見られるようにするということはできると思うけれどね。NHKもEテレとリレー中継するんやなく、サブチャンネルの活用などを考える時代になってるんやないかと愚考する次第。
 もっとも、そのおかげで今朝は少しゆったりと過ごせたんですが。昼前に出かける。
 今日は日帰り帰省。今年は1ヶ月半に一度くらいで日帰り帰省ができているけれど、行くたびに両親の弱り具合を目の当たりにせんならんのはきついものがあるなあ。まあ私も30年後にまだ生きていたらああいう感じになっているのかしれんけれど。
 とにかく熱い。京都は38度弱とか。直射日光を受けたらそれどころやなかろう。両親ともエアコンと扇風機を併用して熱中症対策はしているけれど、かえって体温が奪われすぎたりしないか心配になる。
 今週の後半には墓参りに行く予定やと父に伝えると、代参を頼まれた。そらもう、こんな炎天下に墓参りに行って、倒れられたりしたんではしゃれにならん。「お彼岸には行くけどな」と、父。それでもまだけっこう残暑厳しき時期ではあるけれど、今よりはかなりましなはず。別に頼まれんでも墓参は予定していたから、快く代参も引き受ける。
 夕刻、辞去。帰阪してプロ野球中継を見る。今日もカープに逆転勝利。昼の疲れも吹っ飛ぶてなもんですね。

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ぐちぐちぐちぐち岡田彰布 [プロ野球]

 朝から昨夜録画した大量の深夜アニメを一気に見る。疲れた。パソコンに向かい、少しかきもの。昼食後は爆睡。とにかくむやみに暑かったとみえて、起きたら汗でべとべと。
 夜はプロ野球中継を見る。今日のサンテレビの解説はタイガースもと監督の岡田彰布さん。朝、新聞で岡田さんの単独解説であると知っていやな予感はしてたんやけれど、大当たり。とにかくぐちぐちぐちぐちぼそぼそぼそぼそぼそと文句ばかり言う。解説もしてるんやけれど、それが文句にしか聞こえへん。
 例えば、ショートゴロをさばいた北條内野手の動きに関して普通の解説なら、「二塁ランナーが目に入って、投げる動作が遅れましたね」ですむところを「ランナー、目に入ったんやな。見んでええんですよ。そのままスーッと投げたらアウトですよ。ランナー見るから一塁がセーフになる」てな具合。大山選手が初めて四番を外れて六番になったことについて木内アナウンサーがきくと「四番でも六番でも相手の攻め方は変わらんのやから、打順やないんやから、相手の大山に対する攻め方は変わらへんのやから」。つまりこれは打順を動かすなということかと思うたら、「打順変えても変わらへん。外さんと」と、つまり大山をベンチに置けと言いたかったんやね。
 わかりにくい!
 よく「岡田解説はファンの本音を代弁してくれるのでファンが多い」と書いたものを目にするけれど、私は断然福本豊さんのファンです。最後、サヨナラホームランを大山選手が打っても、つまらなそうに「この打ち方をずっとしたらええのに、さっきと打ち方が全然違うでしょう」とほめてるのかくさしてるのかようわからんコメント。せっかく見ているこちらは盛り上がっているのに、ぐちぐちぐちぐちぼそぼそぼそぼそやられたんではたまったもんやない。ほんまに岡田解説のファンって多いんかなあ。

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精霊の木 [SF]

 盆休み2日目。朝はいつもよりゆっくり目に起き、深夜アニメ「ギヴン」や今日の「なつぞら」を見る。話がまた十勝に戻り、なかなか東洋動画にもどらん。私はアニメ草創期をどう描いているかが関心の中心なんで、菓子屋の息子(「海賊戦隊ゴウカイジャー」のゴウカイブルーの人)が誰と結婚しようがどうでもええのんじゃ。
 今日もまた昼食前に寝、昼食後はパソコンに向かい、それから読書。一気に読み切ってしまい、次の本に手をつける。読書の夏であります。
 夕刻にはプロ野球中継を追っかけ再生で見る。早い回に大瀬良から4点も取ったんでこれはいけると思うたら、カープ打線の集中力はすごいなあ。たたみかけてくるもんなあ。1998年の横浜ベイスターズのマシンガン打線もかくやとばかり。大敗しましたよ、今日も。でもね、メッセンジャーが無事帰国してきたし、彼の復帰は大きいぞ。
 上橋菜穂子「精霊の木」(新潮文庫)読了。作者の30年前のデビュー作が文庫化。作者は私と同い年なんで、26歳でデビューしたのですね。その頃の私は、小説では同人誌からの転載ながら一応商業誌デビューもし、書評のレギュラーもすでにしていたなあ。ただ、「作家になるんだ」という執念みたいなものが違うたかもしれんなあ。それはともかく、まだ異世界ファンタジーというものが日本に定着する以前のデビュー作なんで、異世界を設定するのにSF的な舞台を使わんとあかんかったんやろう。人間が住めんようになった地球から脱出し、異星に原住民がいたら、移住のために滅ぼしてしまうという時代、滅びかけている異星人の血をひく少女が、異星人復活のために「精霊の木」を探しにいく、というもの。SFとして読んだら、おかしなところはいくつかあるけれど、作者の書きたかったのは異世界ファンタジーで、SF的な設定はいわば借りものでしかなかったんやろう。まだ20代半ばで、のちの上橋ワールドを貫く異文化の衝突を早くもテーマとして扱い、きっちりとした構成で組み立てているんやからたいしたものです。もし本書が発行された時に私が書評を書いていたら。SFとしての欠点をあげて酷評していたかもしれんけれど、「守り人」シリーズや「獣の奏者」、「鹿の王」などを読んで、そしてあらためてデビュー作として意識して読むと、のちの上橋ワールドの萌芽があちこちから読みとれて、感心してしまうのですね。そういう意味では、代表作を一通り読んでから、その原点を見るという意味での文庫化なんやろうなあと思うたのであります。

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日本SF誕生 [SF]

 昨夜は鼻の調子が悪く鼻ポンプのせいもあって息苦しく明け方早く目が覚めてしまう。朝食を取りながら昨夜録画した深夜アニメを見たりしているとむやみに眠くなり、結局寝なおす。昼過ぎに起きてきて昼食。それからパソコンに向かうたり、読書をしたりして、夕刻出かける。
 今日は鼻ポンプのお医者さん。血圧の状況などの問診をして、引き続き同じ薬と鼻ポンプの継続をするということに。平日の夕方で、混んでるかと思うたけれど、そこそこ。思うていたよりも早く帰宅。帰宅後はしばらく読書。
 夜は追っかけ再生でプロ野球観戦。連敗が止まり、やれやれ。今夜こそはしっかり寝たいですね。
 豊田有恒「日本SF誕生 空想と科学の作家たち」(勉誠出版)読了。数少なくなったSF第一世代作家である豊田さんによる回想録。自分史というほど綿密なものではなく、日本SF草創期の人々について、これまであまり外に出てこなかったエピソードが多く綴られていて、貴重な一冊。ただし、日本SF草創期の歴史的な事実をある程度頭に入れておいた方がより楽しめるという感じかな。「あなたもSF作家になれるわけではない」(徳間書店)の方がよりくわしい。本書はそれを補完するような感じかな。もっともこれは豊田さんの視点から書かれた本なんで、例えば福島正実さんの「未踏の時代」(早川書房)など全く別の視点から書かれたものを読む必要はあると思う。といえ、本書に多く掲載されているスナップ写真を見ると、かなりの割合で鬼籍に入られているので、筒井康隆さんや眉村卓さんにもこういう回想録を残しておいてもらえれば、と思う。それはそれとして、若いSFファンの方にこそぜひ読んでおいてほしい。できれば「あなたも――」なども復刊してもらいたいのだけれど。諸般の事情で早川書房が無理なら、東京創元社でもどこでもええから……あかんかな。

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出勤はストレス? [日常生活]

 今日は1週間ぶりに出勤。別にこの日が出勤日と決められているわけやなく、明日から盆休みを取るので、その前の日くらいは出勤して休み明けにスムーズに仕事をしておこうということで、自分で決めたのです。
 ところが、なぜか昨夜寝る前くらいからストレス性のめまいがする。朝起きてもめまいはおさまらん。
 私はそんなに出勤するのが嫌なんか。それとも1時間半かけてお山に行くのが嫌なんか。なんにしても特に急用もないのに自分で決めた出勤日やのにこれだけストレスがかかるというのはちょっと……。早期退職した方がええんか、なんてちらりと頭によぎったりして。
 出勤したら、管理職から教育委員会に出す報告を作るように依頼され、午前中はその仕事が中心に。やはり出勤してよかった。なんなと仕事はあるもんです。
 午後は教材作成、そして教材や「いじめアンケート」の印刷など。ばたばたと動いているうちに、めまいは消えた。昨日までだらだらし過ぎてたのがいかんかったかな。
 定時に退散し、帰路にTSUTAYAで会員証の更新をしてから、帰宅。追っかけ再生でプロ野球中継を見る。今日はサンテレビなんで、ぼこぼこにやられても最後まで中継してくれます。この前もこんなことを書いたような気がするな。ぼこぼこにやられましたけどね。解説はおなじみ福本豊さんと、ゲストに田淵幸一さん。いやあ、私が子どものころに憧れていたスターが、試合展開がもうぐだぐだになったので、あの頃の思い出話をあれやこれやとしてくれた。なんて贅沢な。サンテレビとKBS京都が入らない地域のプロ野球ファンのみなさんには申し訳ないくらいです。
 てなわけで、久々の出勤は、ひたすら仕事をすることでストレスをなんとか抑えこんだ感じになりました。はたして盆休み明けの出勤日の時はどうなるのか。ちょっとばかり不安やね。

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ケイトが恐れるすべて [読書全般]

 今朝も通常通りに目覚める。アニメやら「なつぞら」やらを見たあと、全国高校野球選手権大会の開会式を録画して見る。入場行進と選手宣誓は等倍で、挨拶のたぐいは早回しですっとばす。熱中症対策のために水分補給の時間は設けられているけど、あの挨拶を短縮した方が熱中症対策には有効やと思うがなあ。
 選手宣誓は愛知県代表の誉高校の主将。かなり緊張していた感じやけど、よう頑張った。直後の第一試合で青森代表の八戸大光星高校に完敗していたけれど、誉高校の選手たちには一生忘れられん一日になったことやろうね。
 そのあと、久しぶりに外出。というても、最寄り駅の売店で雑誌を買うたりしただけやけど。でもまあごろごろ寝ているよりはましですね。
 帰宅してから昼食。食後は午睡せず雑誌を読んだり、パソコンに向かうたりして過ごす。夕刻からラジオでプロ野球実況を聞く。今日は地上波もBSも中継がなく、私の視聴環境では映像は一切見られず。頼りのDAZNもスワローズとカープとは契約でけなんだとかで、スマホでも映像は見られんのでした。ラジオを聞きつつ、読書の続き。夕食後も読み続け、試合終了までに読み終えた。
 台風が西に行って、風がぱたりとやみ、夕刻からはほんまに蒸し暑く扇風機が頼り。シャワーで汗を流してから寝るとしよう。
 ピーター・スワンソン/務台夏子・訳「ケイトが恐れるすべて」(創元推理文庫)読了。「時計仕掛けの恋人」「そしてミランダを殺す」に続くスワンソンの3作目。今回はデートDVのせいで対人恐怖症になってしもうたロンドン在住の女性が、会うた事のないボストンの又従兄の申し出でロンドンの住まいとボストンの住まいを交換することにしたら、ボストンの住まいの隣人がいきなり殺されてしまい、あれよあれよという間に事件に巻きこまれてしまうというもの。主人公は神経症。他に出てくる者も覗き魔やらサイコパスやら。展開そのものは非常に面白いんやけれど、ここまで病的な人間ばかり出てくると、もう何が起こってもおかしくないという感じですね。作者お得意のカットバックに、視点の切り替えなどもますます効果的になってはきているけれど、3作続いて同じ手でやられると、ちょっと飽きてくるかな。なんか芸がないという印象を与える。これ1作だけ読んだら、それはもうおもしろいと思うけれどね。「そしてミランダを殺す」のインパクトが強かっただけに、薄まってしもうたという感じかな。

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喧嘩(すてごろ) [読書全般]

 愛すれどTigers「藤浪、復帰登板も死四球連発」を更新しました。

 台風の影響で、マンションのベランダは朝から強風。ベランダで一服つけてると、確かに風のおかげで涼しくはなるけれど、爽快とはいかん。湿度が高いんで、なんとなくねちゃっとするのです。
 朝からテレビを見たり本を読んだりのごろごろだらだら生活。こんなんしててえええんかと、ちょっと危機感を持ったりもするけれど、読んでる本が面白いから止められん。午後は午睡。ここまで寝られるというのはよほど疲労がたまっているということか。でも、あんまりだらだらしてても体に悪いしなあ。
 プロ野球中継もなく、夕食後は妻とたまっているアニメを見たりする。おいおい今日はウィークデイですぞ。明日は少し外に出る予定。
 黒川博之「喧嘩(すてごろ)」(角川文庫)読了。「厄病神」シリーズの第6巻。二宮は久々に会うた地方議員の秘書をしている高校時代の同級生から、暴力団がらみのトラブル解決を依頼される。頼る相手は厄病神の桑原だけというありさま。その桑原も前巻で組を破門されているから、形の上では“堅気”なんやけれども。「すてごろ」とは素手でする喧嘩のこと。代紋のない桑原はなんのかのといいながら自力でトラブルを解決しなければならん。そこらあたりを素手の喧嘩というタイトルで表現しているんやろうね。「厄病神」コンビは今回は地方議会政治にまつわる利権を暴きたて、腐った政治家や秘書たちをぼこぼこにする。そこらあたり、爽快といえば爽快なんやけれど、ぼこぼこにすることしかでけんあたり、権力に対する個人の限界みたいなものを作者ははっきりと読者につきつけているようで、それはそれで苦い味がする。その苦さこそがこのシリーズの魅力なんですねえ。もちろん漫才そこのけの二人の会話にもさらに磨きがかかっていて、そこらあたりは気持ちよく楽しく読める。関西以外の読者にはきついかもしれんけれど。シリーズの次の巻は版元が変わっていて、文庫化されるとしたら文春か。新潮社、講談社、角川と人気シリーズなのに版元があっちこっちというのも珍しい。どういう事情があるのかな。それはともかくまだまだ続いてほしいシリーズであります。

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愛国の教科書 [読書全般]

 今日は日曜日。よって例の如く昨晩録画した深夜アニメに、「仮面ライダー」「ジュウソウジャー」などを見る。昨日暑い中を出かけたのがいかんかったか、むやみに眠く、昼食前に午睡。昼過ぎに目覚め、とにかく昼食はとる。どうも食欲があまりわかんので、食事も無理にでも……という感じになってしまう。
 妻が買い物に行っている間、ひたすら読書。職場に行かんでもええというだけでじっくりと本が読めるのはありがたい。もっともSFマガジンでレギュラー書評を担当していた時は仕事をしながら毎日1冊ずつくらいのペースで読んでいたんやけれど。ただし、今でいうラノベが中心やったからかなりハイペースで読めたということは言えるわけですけれどもね。
 夕刻からプロ野球中継を見る。今日はサンテレビ。どんなにボロ負けしてても、最後の最後まで中継してくれるのはありがたい。どんな負け方をしたかもこの目で確認したいのでありますね。
 将基面貴巳「日本国民のための愛国の教科書」(百万年書房)読了。「愛国心」とは「ナショナリズム」のことやない! 本来は「パトリオティズム」のことなんです。ならば「パトリオティズム」とはなにか。著者は「共和政的な政治的価値や制度を防衛することにこだわる思想/政治的姿勢」やと解説してくれる。そやから暴政に対し、それに意見することも「愛国心」の発露であるし、みんなといっしょに言いたてることやなく、あくまで個人のレベルで持つものやという。時の政権に反対するものに対し「愛国心がない」とレッテルをはって集団で攻撃するものではもちろんない。この考え方をベースに、著者は実例をいろいろと出して「愛国心」について多面的に論じる。知らなかったことも多々あり、また漠然とおかしいなと感じていたことを理論づけしてくれたりと、わかりやすくてためになる一冊。ウヨクもサヨクも関係なくぜひ読んでいただきたいとお薦めする次第。

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わらの女 [読書全般]

 今日は月例の京都の医者行き。京都は最高気温38度。こんな日に外出したくなんかないんやけれど、こればかりは予約を入れていたわけやから仕方ない。
 午前中は昨夜録画した深夜アニメをひたすら見て、昼前に出発。冷房のきいた場所と外との温度の落差が激しく、著しく体力を消耗する。帰阪して、その足で自宅近くのドコモショップへ。スマホの充電が最近うまくいかんことが多く、接触が悪いみたいなんで、充電器とスマホをチェックしてもらう。ショップでは特に異状なし、とのこと。こういうの、一番困る。
 帰宅後、午睡。夕刻起きてラジオ、テレビ、ラジオでプロ野球中継を聞いたり見たり。西がカープ打線を抑えて勝つ。テレビ中継はテレビ大阪。火曜日の中継やとサブチャンネルを使うて延長するけれど、土曜日はおそらくテレビ東京とのネットの関係で延長はなし。ここらあたり、スポンサーとの関係もあって自由にならんのやろうけれど、なんとかならんかなあ。
 カトリーヌ・アルレー/橘明美・訳「わらの女」(創元推理文庫)読了。古典ミステリの新訳版。新聞広告で老富豪が結婚相手を探していると知った主人公ヒルデガルドが、富豪の秘書と結託してまんまと結婚に成功するけれど、遺産相続が確定する前に夫は急死。そして彼女は夫殺しの犯人にされてしまう。欲望に負けた平凡な独身女性の描き方がなんともすごい。彼女に結婚話を持ちかける富豪の秘書も、そして金で人々を思うままにする老富豪も、とにかく人の欲望の生々しさというものを赤裸々に描いていて、それだけでぞくぞくする。そして順調に行っていたはずの計画が少しずつおかしくなっていくとこら当たりの主人公の心理描写! 非常に面白くて一気読みしてしもうた。やはり古典として残っている作品というものにはそれだけ読ませる力があるんやなあ。

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鎌田実の死 [追悼]

 今日も登場通りの時間帯に起床。昨夜録画した深夜アニメを見たり、ずっと楽しみに置いておいたドラマ「雲霧仁左衛門2」の最終回を見たり。テレビを見るのは疲れたので、午前中は読書。昼食後、例によって午睡。夕刻、起きてきてパソコンを使うたり、本を読んだり。追っかけ再生でプロ野球中継を見る。完封負け。先制されたらもう反発できないのはソラーテが加入しても変わらず。サンテレビは珍しく放送時間内で中継終了。昨日がサンテレビで今日がカンテレやったらちょうどよかったのになんて、勝手なことを言うてます。
 夜はニュースサイト巡回。元阪神タイガース、近鉄バファローズ内野手の鎌田実さんの訃報 に接する。享年80。癌のため療養中やったという。
 私は鎌田さんの現役の最後の方をテレビでたぶん見てるはずやけれど、記憶にない。サンテレビの解説者としての鎌田さんという印象が強い。現役時代は守備の名手としてならす。1960年代にデトロイトタイガースのキャンプに参加してバックトスを習得し、二塁鎌田、遊撃吉田、三塁三宅の鉄壁の内野陣を完成させたという。村山監督とはそりが合わず、バファローズに移籍して、知将三原監督のもとで二塁を守るけれど、バックトスを封印させられたという。鎌田さんの守備に当時のバファローズのショート安井選手がついていかれへんでぽろぽろこぼしたかららしい。そのバファローズ時代、三塁守備に入っていて二塁にバックトスしてアウトにしたとか。近藤唯之さんは「プロ野球史上唯一の例」と書いてはる。以上、出典は近藤唯之「阪神サムライ物語」より。山藤章二さんは「難しい球をやすやすとアウトにし、真正面の球をエラーする変な天才」と評した(出典は「タイガースファンブック」)。
 ずっとサンテレビの解説を一人で担当していた後藤さんが1978年に監督に就任したため、空席を埋めるように鎌田さんが解説者として起用された。そのシャープな語り口は後藤さんとは違うて非常に新鮮やった。当時のプロ野球解説というと、ABCは根本陸夫さん、NHKは鶴岡一人さん、TBS系では水原茂さんと戦前戦後の球史を彩った人たちばかり。水原さんの解説なんかホームランが出たら「立派ですね」の一点張りやったなあ。そんな中で理論的で歯に衣着せない鎌田さんの解説は新鮮やった。
 そのうちサンテレビの解説者も代替わりして工藤一彦さんや中田良弘さんといった人たちが登場すると、後藤さんと鎌田さんは解説を引退していくようになる。鎌田さんはアマ野球の指導者になり、解説席に座ることはなくなり、寂しい思いをしたものやけれど、高校生くらいで野球経験のない私は、鎌田さんの特に守備に対する鋭い視点にいろんなことを学ばせてもろうたと思う。鎌田さんの解説を聞いていたら、ときおり関東のラジオがネットされた時に聞く廣岡達郎さんの解説も甘口に感じられるくらいやった。
 若き多感なタイガースファンに、野球という競技の厳しさを解説という立場で教えてくれはった。何とも懐かしい思いでいっぱいです。
 謹んで哀悼の意を表します。

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