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首里城炎上 [時事ネタ]

 朝からどえらいニュース。沖縄の首里城が炎上しているではないか。夕刻、ネットのニュースで一応は鎮火したらしいけれど、ほぼ全焼。なんたること! 私は仕事がら何度も修学旅行の引率をしているけれど、沖縄だけはなぜかタイミング悪く同行したことがない。お山の学校の転勤2年目に総合的な学習の時間で事前指導をしたりしたけれど、私は担任やなかったから残念ながら行かれなんだ。大阪の沖縄と呼ばれる大正区の商店街に行っただけであります。それでもいつかはいけるんと違うかと期待していたんやけれど、その前にこんなことになるなんて。再び再建されるまで生きていられるかどうか……。
 授業に行ったクラスで、生徒から「先生、放火かなあ?」と言われた。まさかそんなことはないと思うけれど。現状をニュースで見ても、出火の原因究明までは時間がかかりそうな模様。
 今年の重大ニュースとしては、京都アニメーションと、そして首里城の火事が上位に来ることになるんやろうなあ。
 これはただの火事やない。ウチナンチューのマブイーが焼失したということになるんやろう。琉神マブヤーでも取り戻せん。私と沖縄との縁はせいぜい大正区にとどまるけれど、そんな私でもショックやったんやから、沖縄県民や沖縄に縁のある方にとってはとても立ち直れんくらいの打撃やったんやないやろうか。
 政府は辺野古の埋め立て工事の予算を即刻首里城再建にまわすくらいのことをしてもらいたいもんであります。それこそが「沖縄県民に寄り添う」ということになると思うんですけど、ねえ総理。

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一期一会の落語 [演芸]

 朝食をとりながら「100分de名著・善の研究」の最終回を見る。西田幾多郎は倫理の授業では「純粋体験」くらいしか記述がないけれど、それはそれで当然やったんやなあと思う。正直、西田哲学は何が言いたいのかあまりわからなんだというのが今月の「100分de名著」を見ての率直な感想。私がアホなんか、西田幾多郎の思想が難解なんか。どっちもかな。「純粋体験」だけはなんとなく理解でけんことはないんやけれどね。来月は再放送で「法華経」。そろそろ文学作品をとりあげてくれよ。
 朝からもや。うす暗く湿気っている。こういう日は晴れるのです。30年前に亀岡市で秋になると毎朝霧の中を原チャリで通勤していたからわかる。自宅を出た時よりもお山の学校についた時の方がもやは濃かった。でも霧というほど前が見えんことはないのですね。亀岡の霧はこんなもんやなかったなあ。フォッグランプをつけてんと身の危険を感じるくらいです。19世紀ロンドンの霧というのはどんな感じやったんやろう。シャーロック・ホームズも霧には難渋したに違いない。
 体が重く、仕事は低速モード。放課後は会議。さあ終了という時に発言した方がいて、その方の話というのがどこに着地するのかわからんので、最後まで聞かんとあかんというような感じでして、出席者一同耐えに耐えていました。で、少しばかり残業。
 帰宅後、昨夜録画した「平成紅梅亭」を見る。桂あやめ「悋気の独楽」、桂きん枝改メ桂小文枝「不動坊」など。あやめさんは御寮人(ごりょん)さんが似合う芸風になってきましたね。焼餅を焼く御寮人さんがいじらしくも可愛らしいのがよいね。師匠の五代目文枝が得意にしていたネタではあるけれど、やっぱり御寮人さんは男の目から見た女性なんですよねえ。むろんそれでも絶品ではあったのですが。久しぶりに生で落語を聴きたくなった。でも、六代目松鶴も米朝も五代目文枝も三代目春團治ももう生の高座に触れることはでけんのやなあ。枝雀没後すぐに演じた米朝のあの鬼気迫る「百年目」みたいな落語を生で聴いてしまうと、どんな落語もあれには及ばないと思う。あの高座、録画も録音も残ってへんのかなあ。でも、録画は録画、あの場の空気を再び感じることはでけんのやろうな。一期一会というのは、私にとってはあの高座、ですねえ。あれと、枝雀追悼落語会の座談会で柳家小三治が個人に贈る言葉としてものすごい形相で「てめえ、うまいことやりやがって」と言わはったのも、あれもそうかな。笑いというものに命をかけている人にしか口にでけん言葉やったなあ。
 なんか昔の話ばかり書いてしまいました。リアルタイムではここ ここ に書いている。あ、その時にも「一期一会」という言葉を使うたりしているなあ。
 上方落語四天王が全員鬼籍に入った今、この人の噺だけは聴いておきたいと思えなくなったのは確かでありますね。
 夕食は栗ごはん。秋ですねえ。

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任命責任 [時事ネタ]

 いやだから朝から「バビロン」みたいな重いテーマのアニメを見るから疲れるんだってばさ。おもしろいものはいち早く見たいのよ。
 というわけで、授業ぱんぱんの火曜日。放課後はしばらく動けず。教材のブラッシュアップを少しして、定時に退出。
 帰宅後、すこしへたって、夕食後は妻と「ひそねとまそたん」などを見る。BS各局ではちょっと前に放送していた面白いアニメの再放送をちょいちょいやるようになった。でもまあ劇場版の公開とか、そういうものの再放送が主ですけどね。
 今日の「週刊朝日」を読んでいたら、室井佑月さんの連載エッセイで、例の香典を渡したりメロンを配ったりして辞任した大臣についてとりあげていた。あの人、大臣になってから台風の被災地に視察に行ったりしてるんやね。むろん手ぶらです。票にならんところに金なんぞ使わんわな。でもね、こういう時こそ自腹を切って被災地に物資を寄付したりなんかしたらかっこいいし大臣としての株もあがると思うよ。これなら選挙違反にはならんでしょう。大相撲の関脇御嶽海は長野の被災地に懸賞金などで得たお金で物資を寄付しているぞ。寄付行為全体がいかんというなら、大臣としてすぐに被災地復興に向けての政策を打ち出すとかさ。でもまあ「寄り添う」を連発しながら実際にはほとんど動かず米国大統領とゴルフしたりする総理が任命した大臣やから特に動くわけないか。
 そういえば総理は今回も「任命した責任は私にある」というているけれど、その責任なるものをとったことがないなあ。彼をモデルに「日本無責任総理」という喜劇映画をとったらどないですか。ちっとも笑えんですね。もっともそんな映画を製作したら産経新聞が「ヘイト表現だ」と社説で主張するやろうけれど。

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八千草薫の死 [追悼]

 疲れが取れ切っていない月曜の朝はきつい。アラームで目覚め、気合で起き、出かける支度をする前に昨夜録画したアニメ「ヴィンランド・サガ」 などを見たりしてから朝食をとる。月曜の朝から殺伐とした中世ヨーロッパの野蛮人たちのアニメなんか見てるからよけいにしんどいんやと言われそうですが、おもしろいものはすぐに見たいよ、ねえ。
 授業の間に明日の準備、奨学金関係の書類の送付などをし、放課後は会議。定時に退散。
 帰宅してから妻と昨夜録画した深夜アニメなどを見る。野球も相撲もないと、アニメばっかり見てますな。読書も少々。仕事は最低限の力で、両親の入院という現実からも目をそむけ、アニメに逃避していると言えんこともないかな。
 女優八千草薫さんの訃報に接する。享年88。死因は膵臓癌。
 さすがに宝塚の頃やら主演映画が封切られた時代のことはリアルタイムでは知らんけれど、小学生時代にJOBKの製作した「けったいな人々」というドラマで長女役で出演しているのを見て、一発で覚えました。藤田まことさんが頼りない長男、弟と称して突如現れた笑福亭仁鶴さん、海産物問屋の主人である父親役は西山嘉孝さん、老けメイクがすごかったのは母親役の高森和子さん。毎週楽しみに見てたなあ。特に八千草さんの上品さが際立ってた。テレビでは「岸辺のアルバム」とか「阿修羅のごとく」でのどんなに陰のある役でも品を保っているところにしびれたなあ。「テンペスト」の国母役なんか品と威厳があり、ぴったりやったね。
 調べ物のために八千草さんの若い頃のポートレイトをネットで検索したりして、その可憐さにまたまたしびれた。もし同年代に産まれていたら全作品を見逃さんようにするほどのファンになっていたかもしれん。
 年齢を感じさせん女優さん(吉永小百合さんみたいな)人もいてるけれど、八千草さんは年齢に応じた美しさと上品さをその都度見せていたと思う。最近では、妻が見ていた「やすらぎの郷」という連続ドラマを横目でチラチラ見ていたけれど、80代後半やのに、あんなに可愛らしくて上品なのは奇跡的やと思うたね。
 自分の父親よりも年上の女性やのに、ねえ。
 永遠の娘役、やったのですねえ。
 謹んで哀悼の意を表します。

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白銀の墟 弦の月二 [読書全般]

 今日は完全休養日。朝はいつもよりはゆっくり目に起き、午前中は例によってテレビを友とする。「ジュウソウジャー」を見たあと睡魔に襲われ、少し居眠り。起きてすぐ昼食をとり、食後は本を読んだり午睡したり。夕刻起きてきて、妻とまたもテレビを友とする。
 大河ドラマ「いだてん」はいよいよ1964年東京オリンピックの招致に。さあ、いよいよ終盤のクライマックス。かなり面白いドラマなのに、スポーツ紙は内容よりもどれだけ視聴率が下がったかしか記事にせんのね。書いている記者もドラマを見んと書いているんやろうなあ。まあしばらくはチュートリアル徳井の出演シーンをどうするのかとかいうことで話題になるかもしれんけれど。
 小野不由美「白銀の墟(おか) 弦(くろ)の月 二 十二国記」(新潮文庫)読了。泰麒は宮中に乗りこみ、阿選が新王になる天命を告げる。しかし阿選は泰麒が本物であることを認めただけで新たに動こうとはしない。泰麒は軟禁状態のまま何もできないでいる。一方、李斎たちは驍宗の行方を捜し、なんとか手がかりをつかむのだけれど……という展開。本巻でも宮中の退廃と驍宗探しの様子が細かく描かれ、物語はほとんど進展しない。最後の方でついに大きな動きが見られるけれど、その先は次巻へ、というのは読んでいる方としては少々辛い。実は、読みながら上橋菜穂子「守り人」シリーズと比較してしまっていることに気がついた。「守り人」も世界観や背景をじっくりと描きこんでいるのだけれど、同時に物語もどんどん進めていっていたのでわくわくしながら読めた。この「白銀の墟 弦の月」との差はスピード感やろうと思う。間をあけることなく書き続けられていった「守り人」と、18年というとんでもないブランクのある「十二国記」の差か。わくわくさせてくれないのですね。それどころか読んでいて気が重くなってくる。今は意味ありげに登場した新たな登場人物が次巻以降でどのような動きを見せるのか、それを期待するしかないですね。

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白銀の墟 弦の月一 [読書全般]

 今日は月例の京都の医者行き。朝から昨夜録画した深夜アニメを見る。「歌舞伎町シャーロック」、前回は「赤毛連盟」をアレンジ、今回は「ノーウッドの建築士」をアレンジ。それはええんやけれど、原典のホームズの切れのよさが再現でけてへんのは残念。最後に真相を語る時になんで落語でやらんならんのか、ようわからん。パスティーシュとしてはあまり出来がよくないように思うなあ。
 出かける前に仮眠のつもりが少しだけ寝すぎてあわてて出立。昼食を後回しにして医院に。待合室が混んでいて1時間くらい空腹で待つのは辛かった。昼食後、母の病院へ行き、お見舞い。阪急の特急で帰阪。帰宅後、寝床で少し読書。夕刻から夜にかけては妻と録画したアニメを見たりして過ごす。明日はたっぷり午睡せんともたんなあ。
 小野不由美「白銀の墟(おか) 弦(くろ)の月 一 十二国記」(新潮文庫)読了。「黄昏の岸 暁の天 下」の続巻。前作が2001年5月の刊行で、帯にも「ついに! 18年ぶりの書き下ろし新作!」と書かれている。18年前に読んだきりなんで、話なんか忘れてますがな。新潮文庫に移った時に買い直して読み直した方はそうでもないんやろうけれど、ホワイトハートで読んでて、再刊された時もダブルからと手を出さなんだ私には酷ですね。というわけで、自分が過去に書いた感想を読み返したから読みました。どんな筋か気持ちよく忘れてました。本巻は戴国に戻ってきた泰麒が行方不明の驍宗を、わずかに残った味方の力を借りて探そうとする過程を描く。冒頭から戴国の荒廃した様子が描かれ、新王の座についた阿選が政治を行わないことなど、物語の舞台が丹念に描かれる。その分物語としての進行は遅く、とにかく驍宗は生きているらしいけれどどこにいるのかわからないということをしらみつぶしに明らかにしていくという展開。これはしかし18年あけて読んだものにはちょっときつい。泰麒がついに動き出して単独行動をとるあたりからやっと物語に動きが見られる。ここまで間をあけたのだから、緻密にシリーズを描いていこうということなのでしょう。このエピソードで全4巻。泰麒のからむ巻はその倍くらいはあるのだから、そろそろ決着をつけようということなのだろうと期待したい。4巻かけてまた以前みたいに未解決のまま続巻を待て、みたいなのだけはやめてほしいものです。

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パーカッションパフォーマンスプレイヤーズ [音楽]

 今日はお山の学校は「芸術鑑賞会」。市民ホールでの開催なんで、自宅からは直行。去年は出張が入っていたので公演の途中で退出せんならんのが残念やったけれど、今年は最後まで見られた。
 今年の公演はパーカッションパフォーマンスプレイヤーズ (略称は“PPP”)という5人組の音楽隊。動画を見ていただいたらわかるように、腕は確か。あらゆる打楽器を駆使してさまざまな曲を演奏するだけやなく、生徒を壇上にあげて体験させたり、ステージから客席に降りてきて演奏したりと、とにかくエンターテインメントに徹していて、楽しかった。生徒たちも最初はざわざわしていたけれど、1曲目のスネアドラムの合奏でびしっと気合が入ったらしい。あとは楽隊のペースに完全に弾きこまれ、求められるままに手拍子、手振りなどをして熱演にこたえていた。

 生徒たちにとってはじっくり鑑賞するよりもこういうパフォーマンスの方が性に合うてるんやろうなあ。非常に楽しい演奏会で、この音楽隊に決めた担当者には「お見事」と声をかけておいた。
 午後からは休暇をとり、阪急宝塚線から京都線と乗り継いで、病院へ。今日は父の入院先にお見舞い。両親とも同時に入院ということになり、心配の種は尽きません。父の方が心労が色濃く出ていて、とにかく励ます。
 阪急の特急で帰阪。帰宅後、すぐに午睡。夕刻起きてきて、パソコンを立ち上げてかきものをしたり、サンテレビ「熱血! タイガース党」を見たりして過ごす。
 それにしてもライヴ・パフォーマンスをじかに見るのが仕事に限られてくる傾向はなんとかならんか。4月に妻と佐渡裕さんの「惑星」を聴きに行ったくらいですもんねえ。映画すら劇場では見んと、テレビ放送されたものを録画して見ている始末やからねえ。

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あだ名はオヨヨ [新聞]

 昨日は月曜日の時間割。今日は金曜日の時間割。間をはしょって1週間が終わったような気がするけれど、まだ木曜日なんですねえ。なんか調子が狂うなあ。もう明日は休みのような気がする。でも金曜日である明日は「芸術鑑賞会」が市民ホールであるので、まだ仕事は1日あるのです。
 今朝の日刊スポーツ(大阪版)はホークス日本一を1面にもってきたけれど、コンビニで新聞のコーナーを見たらスポーツニッポン(大阪版)はタイガースのドラフト3位の及川選手を一面にもってきていた。うーむ、大坂にも南海時代以来のホークスファンはけっこういてるんやけれどなあ。スポーツ新聞としてはどうかと思うね。
 ところで、及川選手は「およかわ」と読む。珍しい姓なのですね。で、ついたあだ名は「オヨヨ」やそうで、日刊スポーツでは六代桂文枝師の三枝時代のギャグに引っ掛けて見出しを作っていた。それはまあそれでええんやけど、今、文枝さんは「オヨヨ」なんて言うてへんぞ。「オヨヨ」やの「グゥッ」やの「いちにい三枝ごくろうさん」なんてギャグを知っているのは50代後半以上の層でしょう。「甲子園にいらっしゃーい」なんて記者は書いているけれど、そこまでして文枝師のギャグを使うて紹介せんならんことはないよね。彼は西、奥川、佐々木と並んで「高校生四天王」と称された逸材ですぞ。
 それに、「オヨヨ」は三枝の専売特許やないしなあ。もともとは小林信彦さんの「オヨヨ島の冒険」をはじめとする「オヨヨ・シリーズ」が先にあって、NHKの少年ドラマシリーズでも「怪人オヨヨ」のタイトルで放送されたりしてた、なんてことはスポーツ紙の記者は知らんか。三枝の著書で「オヨヨ・テスト」とかいうタイトルの本が出た時に小林さんは著作権侵害で訴えていたはず。
 もっとも小林信彦さんの本で入手可能なものは文庫では「週刊文春」連載をまとめた「本音を申さば」のシリーズくらいのものやったりするからなあ。ましてや「オヨヨ」シリーズは単行本として復刊はされているけれど、その存在を知る人も少なかろうし。
 とにかく大阪では工藤監督の胴上げよりも及川選手のあだ名が「オヨヨ」であることを報じた方がスポーツ紙は売れるということなんやろうね。なんかタイガースファンとしてはバカにされてるみたいでいやですねえ。

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少年文庫版水滸伝 [読書全般]

 文化祭後に3連休。お山の学校の生徒さんたちはなかなか授業モードに入ってくれません。あまりお勉強が好きやない生徒さんたちなんで、ある程度覚悟してはいたけれど、そやからというて放置しておくわけにはいかず。手を叩いて注意をひいたり、一人一人の顔をなめまわすように見ながら話しかけたりと、あの手この手でやっているのであります。ああしんど。
 空き時間は事務作業。奨学金関連でやらねばならんお仕事がありまして、低速モードながらパソコンに向かいこつこつと進める。放課後は会議。水曜の会議はいつも長くなるのです。定時には帰れず。
 帰宅後、妻と録画したアニメ「プリンセスプリンシパル」 の再放送を見たりしてから夕食。夕食時にテレビをつけたら、プロ野球日本シリーズ第4戦も終盤8回表。ホークス1点リードというところ。食後も続けて試合終了まで見る。あいかわらず日本テレビのアナウンサーはジャイアンツのバッターが打席に入ったら必ず打つことを前提とした実況をするね。さすがにホークスのショート今宮の三遊間の打球を強肩でアウトにしたプレーはほめていたけれど。ホークスの代走周東が牽制死した時には、解説の中畑氏が「このアウトは1つのアウトじゃないです」と力説。一気に2つのアウトになるわけないやんと内心つっこみつつ、つまり流れがこれでジャイアンツに行って逆転勝ちすると言いたいわけね。さすがに山本昌さんは「流れが変わる可能性がありますね」と慎重な言い方。贔屓の引き倒しは聞いてて恥ずかしくなってきますよ、中畑さん。
 というわけで、ホークスファンのみなさん、おめでとうございました。来シーズンは黄色いひさしの帽子でも、縦縞のユニフォームの監督がガッツポーズしながら胴上げされている可能性はありますね。
 施耐庵/松枝茂夫・編訳「水滸伝」(岩波少年文庫)読了。「三国志」を読んだら、久しぶりに「水滸伝」も読みたくなったのであります。でも、駒田信二訳の完訳版を引っ張り出してきて読み返すのは面倒なので、少年文庫の抄訳版にしておいた。「水滸伝」は好きなんやけれど、改めて読み直すと「三国志」が歴史ドラマであるのに対して、こちらは完全に大衆演劇という感じになるねえ。悪徳高官にひどい目にあわせられる「好漢」たちが梁山泊を根城に暴れまわり、それでも皇帝の名を借りた高官たちにいいように使われて、外敵との戦いで大半が死んでしまい、残されたものはそれぞれの道を選んで散りじりになる。
 前に読んだ時はずいぶん昔なんで、ここまで寂しい結末やったという記憶はなかったなあ。横山光輝版「水滸伝」も読んだけれど、その時はまだ若かったから、この結末の寂寥感というものを理解できなんだのかもしれん。それにしてもこの「好漢」たちはまあ簡単に人を殺すねえ。民のためとか言いながら、敵対勢力の根城は全滅させて女子どもも皆殺しにしてるし、悪徳役人を殺しに行ったら、その場にいた無関係の人たちも手あたりしだいに殺すし。やはり天下を三分するというスケールの大きな「三国志」に人気が集まるはずですわ。でもまあ久しぶりに読んだら実に楽しかった。次は「西遊記」? いやいや、中国四大奇書全部読む気はさらさらございません。むろん「西遊記」完訳版もずっと前に読んで、引っ張り出してくることもできるんですけれどね。でもこれぐらいにしておきますわ。

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吾妻ひでおの死 [追悼]

 今日は完全休養日。朝のうちに昨夜録画した深夜アニメを見て、再度寝床に。昼ごろ起きて昼食。
 テレビをつけたら徳仁天皇の「即位礼正殿の儀」の中継を見る。有職故実に通じた人が進めているんやろうけれど、とにかく何もかもゆったりしていて別次元の出来事みたいに見える。NHKのアナウンサーは淡々と状況を説明。高御座のカーテンは、あれは「とばり」なんですね。城達也さんが昔ラジオの「ジェットストリーム」で「夜のとばりが……」と言うたはったけれど、この歳になって初めて「とばり」というものを具体的にイメージできた。次の即位礼は私は見られるかどうかわからんから、見ておくにこしたことはない。
 そのあとパソコンを立ち上げてかきものを少しする。それからしばらく読書をし、そのまま午睡。夕刻起きてきて、また読書。夕食後は妻と先々週に録画した「いだてん」などを見る。疲れが取れたかどうかはわからんけれど、昨日よりは体が軽くなったように思う。
 漫画家吾妻ひでおさんの訃報に接する。享年69。死因は食道癌。
 この前「不条理日記 完全版」(復刊ドットコム)を買うて読んだばかり。8月1日の日付が入った「不条理日記2019」が絶筆となったんやね。抗癌治療のことがあとがきで書かれていた。手足に力が入らず、2ページを書くのにも苦労したということで、あの滑らかなタッチは完全に失われていた。
 吾妻さんの漫画を初めて読んだのは少年チャンピオンの「ふたりと五人」やったと思う。あのころのチャンピオンは「がきデカ」「マカロニほうれん荘」といった強烈なギャグ漫画が連載されていて、ほかにも「ブラックジャック」に「ドカベン」と人気漫画が目白押しやったから、印象は薄かったのですよね。まだ殻を破り切れてへん感じでもあったし。で、みのり書房の「Peke」「コミックアゲイン」に掲載された「狂乱星雲記」などをよんでびっくりした。そしたらSFマガジンに「メチル・メタフィジーク」の連載が始まり、もう夢中になって読みましたね。乏しいこづかいをはたいて「不条理日記」をはじめとする奇想天外社から出された一連の単行本をそろえた。手塚全集も毎月買うていたので、かなり手元不如意やったはずなんやけれど、よう買えたなあ。でもハードカバーの「日射し」はさすがに手が出なんだけれど。でもギャグ漫画というのはそうとうきつかったらしく、また吾妻さんにはハイレベルなものが要求されるようになったから、「失踪日記」を読まはった方はご存知のように、ほんまに漫画の世界から消えてしまわはった。「失踪日記」が出た時は即買うて読んだけれど、あんなに読むのが辛い漫画はなかったなあ。
 それでも、やっぱり「不条理日記 完全版」の発売をアマゾンで知った時は注文せずにはおられなんだ。ご本人が作品解題をしてはって、これは我々ファンに対する最後のメッセージとなった。むろん読んでいる時はそうは思わなんだけれど。
 SFファンであることを自覚した初心者高校生に、どつかんどかんとSFの濃いエキスを叩きこんでくれた一連のナンセンス漫画は、我々の世代にとってどれだけインパクトがあったことか。ほんま、70年代末から80年代初頭の吾妻ひでおワールドは強烈やった。
 訃報を知り、「不条理日記」を手にとって何度も読み返した。今読んでも、やっぱり凄い。
 いろいろと書きたいことはあるけれど、どう書いていいのか。
 もうなんも思いつかん。
 謹んで哀悼の意を表します。

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