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ジェシー・ノーマンの死 [追悼]

 早朝、出がけに小雨がぱらつく。傘がいるというほどのものでもなかったんで、そのまま駅まで歩いていたら小やみになった。お山の学校の近辺は夜中に降ったらしく自動車に水滴が残っていた程度で、道はほとんど乾いていた。
 雨のために涼しくなるということはなく、かえって湿気ていて蒸し暑い。台風も近づいているし、そのせいか体が重い。とはいうても仕事はせんならん。成績つけという締め切りのある仕事ですからね。締め切りは守らなあかん。午前中はプリント類と格闘し、午後はパソコンに向かいエクセルと格闘する。1学年全員分の成績をつけねばならんので、票に数値を入力するだけでひと仕事なのですよ。なんとか予定通り計算式を作りなおして点数は出せました。やれやれ。で、定時に退散。
 帰宅後はたまっている録画した番組を妻といっしょに見たりして過ごす。明日には成績処理も一段落すると思うので、やれやれであります。
 ソプラノ歌手ジェシー・ノーマンさんの訃報 に接する。享年74。死因は多機能不全。あれだけボリュームのある体をしていたけれど、体にはかなり負担がかかっていたのかな。
 私はオペラは序曲集やアリア集のCDを聴くくらいなので、彼女の歌声は歌曲集で楽しんでいた。同じソプラノでもいろいろタイプがあるけれど、彼女の場合は音程の高さで聴かせるんやなく、響きの深みで聴かせた。私が好きなアルバムは黒人霊歌集で、「アメイジング・グレイス」は特にぐっとくる名歌唱やったと思うね。タイプの違うソプラノのバーバラ・ヘンドリクスの黒人霊歌も好きで、よく聴き比べをして楽しんでいた。本来ならアルト歌手が歌うマーラーの「大地の歌」の録音もしていた。こちらはあまり評判にならなんだけれど、聴いていてソプラノ歌手が歌うている違和感みたいなものは全くなく、ごく自然に聴くことができたのを覚えている。
 声楽家にはあまりくわしくない私やけれど、一時はキャスリーン・バトルと並んで世界を代表するソプラノ歌手やったし、オーケストラ曲の好きな私でも、その深みと厚みのある歌声に魅了されていた時期があった。いやほんま、胸にぐっとくるような歌唱でしたよ。
 謹んで哀悼の意を表します。

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