老人の美学 [読書全般]
日曜日やけれど、早起きしてしもうたので、例によってがつがつと録画した深夜アニメを見る。それから「プリキュア」「仮面ライダー」「戦隊」のセットを見る。続いて移動させていた本やCDを少し仕訳をしてから半分ほどもとあった場所に戻した。パソコンを立ち上げてかきものを少々。
昼食後、午睡。夕刻起きてきて、大相撲九州場所の初日を録画で見る。鶴竜が初日から腰痛で休場し、朝乃山が不戦勝。体のことやから仕方ないんやろうけれど、こんなことを繰り返すようではまともに相撲が取れるわけもなく、いずれ進退をはっきりさせんならんことになるやろう。私は体罰を認めるものやないけれど、若い者に指導するのについ手を出してしまって退職に追いやられた立て呼び出しの拓郎よりも、休場ばかり繰り返して横綱の座にしがみついている鶴竜の方がみっともないと思うし、それを指導し切れない協会幹部が何の責任もとらんというのはおかしいと思うぞ。
筒井康隆「老人の美学」(新潮新書)読了。筒井さんの考える「美しい老い方」を、自分の著作を参考資料にしながら説く。確かに「ちょいワル老人」というのはかっこよいやろうし、かくありたいと思うんやけれど、なかなかそうはいかんやろうなあと思う自分もいてるわけです。筒井さんのような老い方をしたいと思うけれど、なかなかそうもいかんやろうなあと思いながら、読んでいた。まあ実践できるとしたら伴侶を愛し続けることくらいか。病床の奥様に毎日ショートショートを書いていた眉村さんもかっこいい老い方をしているよねえ。「美しく老いる」ことができるかどうかわからんけれど、この日記を含めてものを書くということだけは休まんようにしようと確信させてくれた一冊です。
昼食後、午睡。夕刻起きてきて、大相撲九州場所の初日を録画で見る。鶴竜が初日から腰痛で休場し、朝乃山が不戦勝。体のことやから仕方ないんやろうけれど、こんなことを繰り返すようではまともに相撲が取れるわけもなく、いずれ進退をはっきりさせんならんことになるやろう。私は体罰を認めるものやないけれど、若い者に指導するのについ手を出してしまって退職に追いやられた立て呼び出しの拓郎よりも、休場ばかり繰り返して横綱の座にしがみついている鶴竜の方がみっともないと思うし、それを指導し切れない協会幹部が何の責任もとらんというのはおかしいと思うぞ。
筒井康隆「老人の美学」(新潮新書)読了。筒井さんの考える「美しい老い方」を、自分の著作を参考資料にしながら説く。確かに「ちょいワル老人」というのはかっこよいやろうし、かくありたいと思うんやけれど、なかなかそうはいかんやろうなあと思う自分もいてるわけです。筒井さんのような老い方をしたいと思うけれど、なかなかそうもいかんやろうなあと思いながら、読んでいた。まあ実践できるとしたら伴侶を愛し続けることくらいか。病床の奥様に毎日ショートショートを書いていた眉村さんもかっこいい老い方をしているよねえ。「美しく老いる」ことができるかどうかわからんけれど、この日記を含めてものを書くということだけは休まんようにしようと確信させてくれた一冊です。
死の猟犬 [読書全般]
大相撲小言場所「~令和元年九州場所展望~御嶽海、連覇で大関昇進なるか~~」 を更新しました。
今日は土曜日やけれど、授業公開と学校説明会のため出勤日。土曜日の出勤は前にも書いたけれどバスや電車のダイヤが平日と違うので、リズムを作りにくい。ここのところ体調も今ひとつなんで、午後からの学校説明会に役割分担があたってへんこともあり、午前の授業ひとコマをしっかりやり、午後は休みをとって早退。
帰宅後、午睡。2時間ほど寝ると少しすっきり。夕刻は内科に行って鼻ポンプのデータ解析と血圧の診療をしてもらう。薬を処方してもらい、帰宅。帰宅後は妻とテレビ三昧。明日はゆっくり休んで、移動した本などの整理と再移動などをしようかな。
アガサ・クリスティー/小倉多加志・訳「死の猟犬」(早川クリスティー文庫)読了。以前読んだ創元推理文庫の「世界推理短編傑作集」でクリスティーの短編が非常に面白かったので、「幻想怪奇をテーマにした異色短編集」という内容紹介にひかれて読んでみることにした。短編ミステリみたいな進行の仕方をするも、謎解きの醍醐味はなく、かというてオカルト小説としての出来も不十分。純然たるミステリである「検察側の証人」を除き、「快事件の犯人は幽霊でした」的な今読むとかなり安直なパターンのものが多く、どっちつかずという印象ばかり残ってしもうた。クリスティーとしては初期の作品集なので、自分の作風を確立させるためにあれこれと試していたのかもしれんな。で、オカルト小説に見切りをつけてミステリに専念していこうというような感じやったのかもしれん。私のようなクリスティーに思い入れのない読み手にはちょっときつかった。クリスティーのコアな読者やないと楽しめんのかもしれんなあ。
今日は土曜日やけれど、授業公開と学校説明会のため出勤日。土曜日の出勤は前にも書いたけれどバスや電車のダイヤが平日と違うので、リズムを作りにくい。ここのところ体調も今ひとつなんで、午後からの学校説明会に役割分担があたってへんこともあり、午前の授業ひとコマをしっかりやり、午後は休みをとって早退。
帰宅後、午睡。2時間ほど寝ると少しすっきり。夕刻は内科に行って鼻ポンプのデータ解析と血圧の診療をしてもらう。薬を処方してもらい、帰宅。帰宅後は妻とテレビ三昧。明日はゆっくり休んで、移動した本などの整理と再移動などをしようかな。
アガサ・クリスティー/小倉多加志・訳「死の猟犬」(早川クリスティー文庫)読了。以前読んだ創元推理文庫の「世界推理短編傑作集」でクリスティーの短編が非常に面白かったので、「幻想怪奇をテーマにした異色短編集」という内容紹介にひかれて読んでみることにした。短編ミステリみたいな進行の仕方をするも、謎解きの醍醐味はなく、かというてオカルト小説としての出来も不十分。純然たるミステリである「検察側の証人」を除き、「快事件の犯人は幽霊でした」的な今読むとかなり安直なパターンのものが多く、どっちつかずという印象ばかり残ってしもうた。クリスティーとしては初期の作品集なので、自分の作風を確立させるためにあれこれと試していたのかもしれんな。で、オカルト小説に見切りをつけてミステリに専念していこうというような感じやったのかもしれん。私のようなクリスティーに思い入れのない読み手にはちょっときつかった。クリスティーのコアな読者やないと楽しめんのかもしれんなあ。
掛布の言葉と原の言葉 [プロ野球]
今日はマンションに消防点検が来るというので、部屋の入り口をふさいでいる本などを一時的に場所移動させてから出勤。結構な量なので、また戻すのが大変やけれども、ちょっと整理をかねて明日以降ゆっくり戻すようにと妻に言われてしまいました。
朝から少しばかり体を動かしたので、出勤時にはもうすでにへろへろ。それでもひとコマだけの授業はしっかりと楽しくでけた。少し早目の昼食をとり、午後からあびこの教育センターに移動。人権教育の研修であります。他校の先生の実践発表会で、いろいろと勉強になるなあ。大阪縦断の遠距離移動がなければもっとええんやけれど。仕事部屋にこもってばかりいてはいかんね。
帰宅後は夕食をとり、サンテレビ「熱血! タイガース党」などを見てからパソコンに向かう。
テレビのゲストは掛布雅之さん。若手について熱く語る。ほんまに野球が好きなんやなあ。それと比較するわけやないけれど、ジャイアンツの原辰徳監督の最近の発言には首をひねるね。ホークスに負けたあと、「セ・リーグもDH制にするべきだ」と敗因をDHの有無に転嫁してみたり、「FAの人的補償は廃止すべきだ」と言うてみたり。セ・リーグがここのところパ・リーグに比べて劣勢なのは、ドラフトのくじ運がパ・リーグに傾いているからやと私は思うし、くじを外したあとに指名した選手を育てきってへんかとか、そういうあたりが原因やと私は思うている。ジャイアンツのドラフト1位は桜井、鍬原などどうもぱっとしない。ジャイアンツ以外には入団しないというて浪人までした菅野くらいと違いますか、成功例は。菅野も一度はくじでファイターズに獲得権が当たったしね。FAの人的補償はジャイアンツが金にあかしてFAした選手に長期契約と高額年俸でスイープするようにのきなみ獲得するもんやから、戦力をただ取られる他チームに配慮して金銭補償と人的補償の制度ができたんやん。ドラフトで希望したチームに行かれなんだ選手に希望のチームに移籍できるようにしたり、出番のない選手が飼い殺しにされないようにというような本来の趣旨とは違い、ジャイアンツに戦力が集中するのでやむなく取られた措置で、原監督がその撤廃を口にするのは天に唾するようなもんやないかなあ。
掛布さんが若い選手のことを目を輝かせて語る言葉と比べると、なんとも浅ましいというのか、そんな印象を受けてしまうのですよね。
朝から少しばかり体を動かしたので、出勤時にはもうすでにへろへろ。それでもひとコマだけの授業はしっかりと楽しくでけた。少し早目の昼食をとり、午後からあびこの教育センターに移動。人権教育の研修であります。他校の先生の実践発表会で、いろいろと勉強になるなあ。大阪縦断の遠距離移動がなければもっとええんやけれど。仕事部屋にこもってばかりいてはいかんね。
帰宅後は夕食をとり、サンテレビ「熱血! タイガース党」などを見てからパソコンに向かう。
テレビのゲストは掛布雅之さん。若手について熱く語る。ほんまに野球が好きなんやなあ。それと比較するわけやないけれど、ジャイアンツの原辰徳監督の最近の発言には首をひねるね。ホークスに負けたあと、「セ・リーグもDH制にするべきだ」と敗因をDHの有無に転嫁してみたり、「FAの人的補償は廃止すべきだ」と言うてみたり。セ・リーグがここのところパ・リーグに比べて劣勢なのは、ドラフトのくじ運がパ・リーグに傾いているからやと私は思うし、くじを外したあとに指名した選手を育てきってへんかとか、そういうあたりが原因やと私は思うている。ジャイアンツのドラフト1位は桜井、鍬原などどうもぱっとしない。ジャイアンツ以外には入団しないというて浪人までした菅野くらいと違いますか、成功例は。菅野も一度はくじでファイターズに獲得権が当たったしね。FAの人的補償はジャイアンツが金にあかしてFAした選手に長期契約と高額年俸でスイープするようにのきなみ獲得するもんやから、戦力をただ取られる他チームに配慮して金銭補償と人的補償の制度ができたんやん。ドラフトで希望したチームに行かれなんだ選手に希望のチームに移籍できるようにしたり、出番のない選手が飼い殺しにされないようにというような本来の趣旨とは違い、ジャイアンツに戦力が集中するのでやむなく取られた措置で、原監督がその撤廃を口にするのは天に唾するようなもんやないかなあ。
掛布さんが若い選手のことを目を輝かせて語る言葉と比べると、なんとも浅ましいというのか、そんな印象を受けてしまうのですよね。
丕緒の鳥 [読書全般]
今日も油断すると肌寒い。かと思うと汗ばむ時もあり、まったくもって体温調節には気を使う。今日も授業はひとコマだけ。空き時間は教材作製、印刷、送付書類作成など細々とした事務作業に徹する。定時に退散。
帰宅後は録画した番組は少しだけしか見てないで、妻に昨日贈ったコミック「世界の終わりに柴犬と」を「読めたよ」と渡され、楽しく読む。ほとんど内容も知らず表紙とタイトルに惹かれて、これは妻が喜びそうやと当たりをつけて贈ったんやけれど、どんぴしゃストライクゾーンに入ったらしい。世界で唯一生き残った少女と柴犬ハルが廃墟を旅する四コマもの。夕食後は妻と漫画談義。コンベンションの企画みたいな会話をしてました。
小野不由美「丕緒の鳥 十二国記」(新潮文庫)読了。「白銀の墟 弦の月」を読んでたら、この短編集だけ未読やということが判明した。刊行ペースが遅いうえに版元が途中で変わったりしてるから、とりこぼしてしもうていたようです。というわけで、「白銀の墟 弦の月」の続きがもうすぐ出るんで、そのつなぎみたいな気持もあって早速購入して読んだ次第。新王が即位した時に飛ばす陶製の鳥を作る役人が、新王の反応を気にかけ、製作の際に迷いを生じる「丕緒の鳥」、王が弱り国に凶悪犯罪が増える中で、休止していた死刑を復活させることによる民と国への影響に思い悩む役人の心情を描く「落照の獄」、国王の死により枯れ果てた森を復活させようとする男の苦闘を延々と描き出す「青条の蘭」、小国が荒れても暦を作り続ける男たちに対する少女の思いの変化を綴る「風信」の4編を収録。どれだけ国が荒れとるんや十二国。救いのある話も救いのない話も、とにかく重い辛いきつい。普通短編集というと、いろいろとバリエーションをつけたいところなんやけれど、いずれも王の力が弱まったり不在やったりして民が苦しむ話ばかり。ひとつひとつの話は非常によくできた佳作やと思うんやけれど、国王によって苦しむのは民というテーマに統一されていることで、非常に重苦しいものになってしもうている。で、この後に「白銀の墟 弦の月」というこれまた非常に重苦しい長編が来るわけで、作者はどういう心境でこの物語を綴っているのか、書いててしんどうないんかと逆に心配になってしまいました。「白銀の墟 弦の月」の残り2冊の展開が明るいものであることを祈ろう。
帰宅後は録画した番組は少しだけしか見てないで、妻に昨日贈ったコミック「世界の終わりに柴犬と」を「読めたよ」と渡され、楽しく読む。ほとんど内容も知らず表紙とタイトルに惹かれて、これは妻が喜びそうやと当たりをつけて贈ったんやけれど、どんぴしゃストライクゾーンに入ったらしい。世界で唯一生き残った少女と柴犬ハルが廃墟を旅する四コマもの。夕食後は妻と漫画談義。コンベンションの企画みたいな会話をしてました。
小野不由美「丕緒の鳥 十二国記」(新潮文庫)読了。「白銀の墟 弦の月」を読んでたら、この短編集だけ未読やということが判明した。刊行ペースが遅いうえに版元が途中で変わったりしてるから、とりこぼしてしもうていたようです。というわけで、「白銀の墟 弦の月」の続きがもうすぐ出るんで、そのつなぎみたいな気持もあって早速購入して読んだ次第。新王が即位した時に飛ばす陶製の鳥を作る役人が、新王の反応を気にかけ、製作の際に迷いを生じる「丕緒の鳥」、王が弱り国に凶悪犯罪が増える中で、休止していた死刑を復活させることによる民と国への影響に思い悩む役人の心情を描く「落照の獄」、国王の死により枯れ果てた森を復活させようとする男の苦闘を延々と描き出す「青条の蘭」、小国が荒れても暦を作り続ける男たちに対する少女の思いの変化を綴る「風信」の4編を収録。どれだけ国が荒れとるんや十二国。救いのある話も救いのない話も、とにかく重い辛いきつい。普通短編集というと、いろいろとバリエーションをつけたいところなんやけれど、いずれも王の力が弱まったり不在やったりして民が苦しむ話ばかり。ひとつひとつの話は非常によくできた佳作やと思うんやけれど、国王によって苦しむのは民というテーマに統一されていることで、非常に重苦しいものになってしもうている。で、この後に「白銀の墟 弦の月」というこれまた非常に重苦しい長編が来るわけで、作者はどういう心境でこの物語を綴っているのか、書いててしんどうないんかと逆に心配になってしまいました。「白銀の墟 弦の月」の残り2冊の展開が明るいものであることを祈ろう。
ざっくばらんな会合 [日常生活]
朝から寒い。ついにセーターを一枚着こんで出勤。お山の学校の仕事部屋も冷えているので、少しの間だけストーブに火を入れる。しばらくしたら寒さもましになったので、すぐに切ったけれど、しばらくはこんな調子で温度調節をする日が続くんやろう。
授業のほかには教材作成、奨学金関係の事務作業、それから年末調整用の書類作りなど、こまごまと仕事をこなす。
放課後、12月に行う予定の職員研修で話してもらう講師の先生と打ち合わせ。実は前任校での同僚。校長と3人で研修内容について話すんやけれど、実は校長も前任校では同僚やった人。偉くなってお山の学校に来はったのですね。3人そろうと、今の立場とは関係なくざっくばらんな感じになり、打ち合わせ以外にも話が脱線したり、研修では絶対口にできない話が出たり。なんとか話をおさめたら、もう6時をまわっている。2時間半以上打ち合わせをしていたのだね。いや、久しぶりに楽しかったけど。
というわけで、通常よりも1時間半遅れで退出。帰路、ケーキ屋に寄って妻と食べるケーキを買う。今日は妻の誕生日なのです。夕食後、ケーキを食べながらプレゼントを渡す。中身はコミックスの最新刊を何冊か。いくつになっても同じようなものを贈っておる、進歩のない旦那であります。
でもまあ、こうやって誕生日を祝えるのは嬉しいことです。柴犬のバースデイカードをつけたら、犬好きの妻は喜んでくれました。あれこれと探したかいがあったというものです。これからもよろしくね。
授業のほかには教材作成、奨学金関係の事務作業、それから年末調整用の書類作りなど、こまごまと仕事をこなす。
放課後、12月に行う予定の職員研修で話してもらう講師の先生と打ち合わせ。実は前任校での同僚。校長と3人で研修内容について話すんやけれど、実は校長も前任校では同僚やった人。偉くなってお山の学校に来はったのですね。3人そろうと、今の立場とは関係なくざっくばらんな感じになり、打ち合わせ以外にも話が脱線したり、研修では絶対口にできない話が出たり。なんとか話をおさめたら、もう6時をまわっている。2時間半以上打ち合わせをしていたのだね。いや、久しぶりに楽しかったけど。
というわけで、通常よりも1時間半遅れで退出。帰路、ケーキ屋に寄って妻と食べるケーキを買う。今日は妻の誕生日なのです。夕食後、ケーキを食べながらプレゼントを渡す。中身はコミックスの最新刊を何冊か。いくつになっても同じようなものを贈っておる、進歩のない旦那であります。
でもまあ、こうやって誕生日を祝えるのは嬉しいことです。柴犬のバースデイカードをつけたら、犬好きの妻は喜んでくれました。あれこれと探したかいがあったというものです。これからもよろしくね。
歴史・時代小説読みくらべガイド [読書全般]
2日間たっぷり休んで、いきなり時間割いっぱいいっぱいの火曜日。このパターンは月曜祝日が多いと増えるんですよね。教師も生徒も例によってなかなか調子が上がらん。あの手この手でなんとか生徒を乗せていくしかないのです。
放課後は超低速モードで事務作業。定時に退散。
帰宅後は「ゲゲゲの鬼太郎」や「必殺仕事人」の録画を着々と見ていく。少しでも録画できる容量を増やしておかんと。毎日こんなんばっかり。
大矢博子「歴史・時代小説 縦横無尽の読みくらべガイド」(文春文庫)読了。ミステリの書評家として知られる著者による歴史小説と時代小説のブックガイド。テーマ別に様々な作品を紹介している。その冊数はなんと488作。その読書量には驚かされる。しかもちゃんとその内容を覚えていて、とにかくいかに面白いかを自然体の文章で伝えてくれる。もう好きで好きでたまらんという感じなんですね。各章のタイトルは歌のタイトルや有名な言葉のダジャレになっているという趣向も楽しい。「三国志」をあつかった小説を紹介した章は「三国な戦士のテーゼ」、遊郭を舞台にした小説を紹介する章は「不思議の国のありんす」てな調子。
むろん紹介してへん小説はこの数倍以上あるやろう。ジャンル書評というのは玉石混交の作品群から玉をより出して皆様にお見せするというものやからね。ジャンル書評を長年やっていた私がいうんやから間違いない。そう考えると、主たる戦場のミステリ小説も含めて、どれだけ読書に時間を費やしていることやら。いやまったく恐れ入る。そして、紹介されている本を読みたくなるのです。ああもう未読の本が山とあるのに、これ以上増やしてどうするの。でも、実は往々にして紹介されている本のほとんどはこういう本に書かれている紹介文よりもつまらなかったりすることがままあるのです。
読書ガイドを読む前に、手持ちの本をがしがし読んでいきたいものです。今はお仕事で本を読むことはほとんどないしね。それから書く方も、ね。
放課後は超低速モードで事務作業。定時に退散。
帰宅後は「ゲゲゲの鬼太郎」や「必殺仕事人」の録画を着々と見ていく。少しでも録画できる容量を増やしておかんと。毎日こんなんばっかり。
大矢博子「歴史・時代小説 縦横無尽の読みくらべガイド」(文春文庫)読了。ミステリの書評家として知られる著者による歴史小説と時代小説のブックガイド。テーマ別に様々な作品を紹介している。その冊数はなんと488作。その読書量には驚かされる。しかもちゃんとその内容を覚えていて、とにかくいかに面白いかを自然体の文章で伝えてくれる。もう好きで好きでたまらんという感じなんですね。各章のタイトルは歌のタイトルや有名な言葉のダジャレになっているという趣向も楽しい。「三国志」をあつかった小説を紹介した章は「三国な戦士のテーゼ」、遊郭を舞台にした小説を紹介する章は「不思議の国のありんす」てな調子。
むろん紹介してへん小説はこの数倍以上あるやろう。ジャンル書評というのは玉石混交の作品群から玉をより出して皆様にお見せするというものやからね。ジャンル書評を長年やっていた私がいうんやから間違いない。そう考えると、主たる戦場のミステリ小説も含めて、どれだけ読書に時間を費やしていることやら。いやまったく恐れ入る。そして、紹介されている本を読みたくなるのです。ああもう未読の本が山とあるのに、これ以上増やしてどうするの。でも、実は往々にして紹介されている本のほとんどはこういう本に書かれている紹介文よりもつまらなかったりすることがままあるのです。
読書ガイドを読む前に、手持ちの本をがしがし読んでいきたいものです。今はお仕事で本を読むことはほとんどないしね。それから書く方も、ね。
録画はたまる [日常生活]
今日は文化の日の振り替え休日。2日続けて完全休養日というのは久しぶり。休みの日はどこかで必ず母の見舞いに行っているからね。
朝早く起き、昨夜録画した深夜アニメをひととおり見ながら朝食をとる。見終わると無性に眠くなり、HDDレコーダの電源をなんとか落とし、そのまま眠る。途中目が覚め、床の上で寝てはいかんと寝床へ。そのまま昼過ぎまで寝る。
昼食後、パソコンを立ち上げてかきもの。某新人賞の予備審査をひたすらやる。夕刻、少し休憩してからまた再開。割り当ての原稿を読み切るまであと少しというところで力尽きる。
来週は消防点検があるので、そこらへんに積み上げていた読了本を書棚の部屋に移動させる。これも結構冊数があるので、移動するだけでなくより分けたりしないといかんので、一気にやってしまうしかないのです。
夕食後も、少しだけ本の移動の続きをしてから、妻といっしょにたまっている録画番組(「ゲゲゲの鬼太郎」ばかりなんですが)を何本か見る。
しかしまあ「ゲゲゲの鬼太郎」、ようけためてるなあ。まだあと半年分くらいあるぞ。そんなにためてたら思い切って見ないで削除することもあるんやけれど、見始めたら面白いんで捨てられんのですね。そういうので1クールまるまる未視聴というのはまだまだあるのです。見る時間が取れなんだり(野球と相撲を見ていたら他の番組は見られなんだりする)してて、それでも毎週録画しているものとかね。「必殺仕事人」も実は全話録画して、3分の2くらいは見たと思うけれど、まだまだ見てへんのが残っている。それでも見たら面白いのがわかっているから、削除でけんのですねえ。
本も読みたいテレビも見たい。スポーツ中継も見たい。定年退職したあとは再任用で仕事は続けたいと思うているけれど、できたら週3日の勤務を選び、自分の時間を確保したいなあなんて思うてる次第。残された時間は日々少なくなってるからなあ。ほんまは早期退職して楽隠居したいなんてのんきなことを考えていたけれど、このご時世、なかなかそうもいかんもんです。
朝早く起き、昨夜録画した深夜アニメをひととおり見ながら朝食をとる。見終わると無性に眠くなり、HDDレコーダの電源をなんとか落とし、そのまま眠る。途中目が覚め、床の上で寝てはいかんと寝床へ。そのまま昼過ぎまで寝る。
昼食後、パソコンを立ち上げてかきもの。某新人賞の予備審査をひたすらやる。夕刻、少し休憩してからまた再開。割り当ての原稿を読み切るまであと少しというところで力尽きる。
来週は消防点検があるので、そこらへんに積み上げていた読了本を書棚の部屋に移動させる。これも結構冊数があるので、移動するだけでなくより分けたりしないといかんので、一気にやってしまうしかないのです。
夕食後も、少しだけ本の移動の続きをしてから、妻といっしょにたまっている録画番組(「ゲゲゲの鬼太郎」ばかりなんですが)を何本か見る。
しかしまあ「ゲゲゲの鬼太郎」、ようけためてるなあ。まだあと半年分くらいあるぞ。そんなにためてたら思い切って見ないで削除することもあるんやけれど、見始めたら面白いんで捨てられんのですね。そういうので1クールまるまる未視聴というのはまだまだあるのです。見る時間が取れなんだり(野球と相撲を見ていたら他の番組は見られなんだりする)してて、それでも毎週録画しているものとかね。「必殺仕事人」も実は全話録画して、3分の2くらいは見たと思うけれど、まだまだ見てへんのが残っている。それでも見たら面白いのがわかっているから、削除でけんのですねえ。
本も読みたいテレビも見たい。スポーツ中継も見たい。定年退職したあとは再任用で仕事は続けたいと思うているけれど、できたら週3日の勤務を選び、自分の時間を確保したいなあなんて思うてる次第。残された時間は日々少なくなってるからなあ。ほんまは早期退職して楽隠居したいなんてのんきなことを考えていたけれど、このご時世、なかなかそうもいかんもんです。
眉村卓の死 [追悼]
今日は完全休養日。しかも「仮面ライダー」などはスポーツ中継のためお休み。昨夜録画した深夜アニメを見てから、朝のうちに午睡。昼過ぎに起きてきて昼食をとり、食後はかきものを少々。夕刻、以前録画しておいた映画「デューン砂の惑星」を見る。実は初めて見たんやけれど、ストーリーを追うだけでいっぱいいっぱいという感じでそれほど面白くなかった。夕食後は大河ドラマ「いだてん」を見たりしてから、パソコンを立ち上げてかきものの続き。午前中の午睡でかなり疲れは取れたかな。父が本日退院と妹から連絡。心配が少しだけ減った。
SF作家眉村卓さんの訃報に接する。享年85。死因は誤嚥性肺炎。また日本SF第一世代作家が一人鬼籍に。筒井康隆さんがお元気そうなのは何よりやけれど、私たちの世代が子ども時代にSFに接するきっかけを作ってくれた方たちが少しずつ亡くなっていかはるのはなんとも寂しい。
私は眉村さんとはSF大会でごあいさつを交わした程度。とてもお話できる存在やなかったけれど、一SFファンとしては、数多くのジュヴナイルSFを書いてくれはったおかげで、SFが自分の血肉になっ行ったという意味では、ほんまに大きな存在やったと思う。「ねらわれた学園」や「まぼろしのペンフレンド」、「なぞの転校生」などでまず眉村SFに接したことになる。もちろんそれらを原作としたNHKの「少年ドラマシリーズ」も大きかったわけやけれど。「司政官」シリーズはちょっととっつきにくかったけれど、「わがパキーネ」みたいな短編に味わいがあって、それはここ で書いた傑作集の感想を読んでいただきたい。
幕張でのSF大会の時やったか、受付で手続きをしてはる眉村さんを見て妻が「あ、眉村さん」とつい名前を呼んでしまい、それが耳に届いて律義にあいさつを返してくれはって、恐縮したことなどを思い出す。私らのような一ファンにもそういう物腰で接してくれはる方やったんやなあ。
なんかいろいろ浮かんでくるけれど、まとまらん。ついに眉村さんまで……という喪失感、みたいなものかな。
父とほとんど歳が変わらんのですよね。それだけにいろいろと考えるところはあるね。
謹んで哀悼の意を表します。
SF作家眉村卓さんの訃報に接する。享年85。死因は誤嚥性肺炎。また日本SF第一世代作家が一人鬼籍に。筒井康隆さんがお元気そうなのは何よりやけれど、私たちの世代が子ども時代にSFに接するきっかけを作ってくれた方たちが少しずつ亡くなっていかはるのはなんとも寂しい。
私は眉村さんとはSF大会でごあいさつを交わした程度。とてもお話できる存在やなかったけれど、一SFファンとしては、数多くのジュヴナイルSFを書いてくれはったおかげで、SFが自分の血肉になっ行ったという意味では、ほんまに大きな存在やったと思う。「ねらわれた学園」や「まぼろしのペンフレンド」、「なぞの転校生」などでまず眉村SFに接したことになる。もちろんそれらを原作としたNHKの「少年ドラマシリーズ」も大きかったわけやけれど。「司政官」シリーズはちょっととっつきにくかったけれど、「わがパキーネ」みたいな短編に味わいがあって、それはここ で書いた傑作集の感想を読んでいただきたい。
幕張でのSF大会の時やったか、受付で手続きをしてはる眉村さんを見て妻が「あ、眉村さん」とつい名前を呼んでしまい、それが耳に届いて律義にあいさつを返してくれはって、恐縮したことなどを思い出す。私らのような一ファンにもそういう物腰で接してくれはる方やったんやなあ。
なんかいろいろ浮かんでくるけれど、まとまらん。ついに眉村さんまで……という喪失感、みたいなものかな。
父とほとんど歳が変わらんのですよね。それだけにいろいろと考えるところはあるね。
謹んで哀悼の意を表します。
小学生の行儀 [日常生活]
今日は昼前に家を出て、京都へ。母の見舞いに病院に行く。行楽シーズンとあって、往路の阪急の特急は座れず。最寄駅からバスに乗り換えようとバス停に行ったら、小学生の集団が並んでいる。うわぁ、かなんなあと思う。地域の子ども会なのか、引率している大人は先生っぽくない。
「5年生は後ろに」なんて言うてるのが聞こえるから、学年もばらけているみたい。小学生の列の後ろにつく。バスがきた。乗る。後ろの方の席には子どもたちが座っているけれど、前の方の席は引率の人の指示で子どもたちはみんな立っている。お年寄りたちには席を譲っている。私も座ることができた。私の後ろの席は子どもたち。2人がけの席で、女の子が楽しそうに話を始めた。特にうるさいということもなかったのに、「まだ声が大きいよ」と引率の方が小声で注意すると、「はぁい」と返事して少しだけボリュームを落とす。
なんて行儀のいい子どもたちなんや!
お山の学校の高校生たちにも見せてやりたいと思うたよ。小学生にできることが君らにはなんででけんのや、と。
それはともかく、病院の最寄りのバス停で私や他の大人たちが降りるときにも、立っていた子どもたちはちゃんと道をあけてくれる。引率している方たちの指導が行き届いているのか、家庭のしつけがしっかりしているのか。
というわけで、バス停に子どもたちが並んでいるのを見ただけで「かなんなあ」と思うたおっちゃんは、自らを恥じたのでありました。もっとも大人になるにつれてこの子どもたちもスマホを手放せない高校生になったり、チャラい格好をした大学生になったりするのかもしれません。先のことは誰にもわからん。
帰路は電車も座れたけれど、帰宅してすぐに午睡。まだ疲れが取れないのに遠路はるばる見舞いに行くのはやっぱりきつかったか。
「5年生は後ろに」なんて言うてるのが聞こえるから、学年もばらけているみたい。小学生の列の後ろにつく。バスがきた。乗る。後ろの方の席には子どもたちが座っているけれど、前の方の席は引率の人の指示で子どもたちはみんな立っている。お年寄りたちには席を譲っている。私も座ることができた。私の後ろの席は子どもたち。2人がけの席で、女の子が楽しそうに話を始めた。特にうるさいということもなかったのに、「まだ声が大きいよ」と引率の方が小声で注意すると、「はぁい」と返事して少しだけボリュームを落とす。
なんて行儀のいい子どもたちなんや!
お山の学校の高校生たちにも見せてやりたいと思うたよ。小学生にできることが君らにはなんででけんのや、と。
それはともかく、病院の最寄りのバス停で私や他の大人たちが降りるときにも、立っていた子どもたちはちゃんと道をあけてくれる。引率している方たちの指導が行き届いているのか、家庭のしつけがしっかりしているのか。
というわけで、バス停に子どもたちが並んでいるのを見ただけで「かなんなあ」と思うたおっちゃんは、自らを恥じたのでありました。もっとも大人になるにつれてこの子どもたちもスマホを手放せない高校生になったり、チャラい格好をした大学生になったりするのかもしれません。先のことは誰にもわからん。
帰路は電車も座れたけれど、帰宅してすぐに午睡。まだ疲れが取れないのに遠路はるばる見舞いに行くのはやっぱりきつかったか。
短編ミステリの二百年1 [読書全般]
今週は朝夕急に冷え込むようになったり、黄砂の影響もあったりで、調子がよろしくない。今日は諸般の都合で時間割が変更になり、いつもなら2時間目にある授業を6時間目に行うことになり、金曜日の6時間目なんてのは生徒たちの集中力が一番散漫になる枠なので、ほんまにやりづらかったなあ。
空き時間にニュースをチェックしたら、新共通テストの民間のものを活用する英語のスピーキングテストは延期になるとか。進路指導の先生が苦労してはったけれど、不備だらけのシステムが失言文科相のおかげで大きな話題になって見直されたんやから、失言にも効用はあるということかねえ。「身の丈」発言がなかったらそのまま実施されていたところやろうからね。
私は奨学金関係の事務作業が新たに入り、ちょこちょこと動き始める。
定時に退散し、帰宅後も少しばかり読書。ただ、鼻の調子が悪く、風邪ひきなのか黄砂に反応しているのかようわからん。明日は母の見舞いに行く予定やけれど、体がもつかなあ。
小森収・編「短編ミステリの二百年 1」(創元推理文庫)読了。「世界推理短編傑作集」を補完する形で新たに編まれたアンソロジー。謎解きのミステリだけではなく、まだ「推理小説」というジャンルが確定する前の時代から、ミステリ要素を持った短編を編者が寄り抜いたもの。本巻ではスティーヴンスン、ピアス、フォークナー、モームといったいわゆる「ミステリ作家」ではない作家たちの書いた「犯罪小説」が多く選ばれている。巻末には編者による「短編ミステリの二百年」と題された解説がついており、これが全ページの1/3くらいを占めている。たんに収録作の解題をするだけでなく、ミステリ史を俯瞰しようという試みで、読み応えがあった。収録作の選定といいこの解説といい、ミステリファン向けに編まれたアンソロジーといえる。乱歩編の「短編傑作集」で入門し、古典ミステリの代表的な長編を読んだ上で読んだ方がよろしいと思います。今、私はそういう形でミステリ再入門をしているので、そういう意味ではおもしろく読めたけれど。集中では、ピアス「スウィドラー氏のとんぼ返り」、モーム「創作衝動」、ラニアン「ブッチの子守唄」あたりがシニカルで気にいった。本格的な謎解きを期待して読んだらがっかりするかもしれんけれど、犯罪を通じた人間描写を十二分に楽しむことのできる一冊ですね。
空き時間にニュースをチェックしたら、新共通テストの民間のものを活用する英語のスピーキングテストは延期になるとか。進路指導の先生が苦労してはったけれど、不備だらけのシステムが失言文科相のおかげで大きな話題になって見直されたんやから、失言にも効用はあるということかねえ。「身の丈」発言がなかったらそのまま実施されていたところやろうからね。
私は奨学金関係の事務作業が新たに入り、ちょこちょこと動き始める。
定時に退散し、帰宅後も少しばかり読書。ただ、鼻の調子が悪く、風邪ひきなのか黄砂に反応しているのかようわからん。明日は母の見舞いに行く予定やけれど、体がもつかなあ。
小森収・編「短編ミステリの二百年 1」(創元推理文庫)読了。「世界推理短編傑作集」を補完する形で新たに編まれたアンソロジー。謎解きのミステリだけではなく、まだ「推理小説」というジャンルが確定する前の時代から、ミステリ要素を持った短編を編者が寄り抜いたもの。本巻ではスティーヴンスン、ピアス、フォークナー、モームといったいわゆる「ミステリ作家」ではない作家たちの書いた「犯罪小説」が多く選ばれている。巻末には編者による「短編ミステリの二百年」と題された解説がついており、これが全ページの1/3くらいを占めている。たんに収録作の解題をするだけでなく、ミステリ史を俯瞰しようという試みで、読み応えがあった。収録作の選定といいこの解説といい、ミステリファン向けに編まれたアンソロジーといえる。乱歩編の「短編傑作集」で入門し、古典ミステリの代表的な長編を読んだ上で読んだ方がよろしいと思います。今、私はそういう形でミステリ再入門をしているので、そういう意味ではおもしろく読めたけれど。集中では、ピアス「スウィドラー氏のとんぼ返り」、モーム「創作衝動」、ラニアン「ブッチの子守唄」あたりがシニカルで気にいった。本格的な謎解きを期待して読んだらがっかりするかもしれんけれど、犯罪を通じた人間描写を十二分に楽しむことのできる一冊ですね。